( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

787:雪 ◆3mfWSeVk8Q :2008/02/03(日) 13:10:59.50 ID:dwZeEhI20
('A`) 「……うそ、だろ?」
( ´_ゝ`) 「もって、三ヶ月。まだ若いだけに、進行も早そうだ」

あと、半年早く来ていれば。彼はそう言い、ため息をつく。
言葉の通り、師匠の身体はみるみる内にやせていき、
立ち上がることも出来なくなるまで、そう時間はかからなかった。

( ^ω^)  「……師匠、師匠、きっと、すぐ良くなるお? だから、もうちょっと我慢……」
/ ,' 3 「お、なんだ、ブーンよ。お前も……いい嘘をつくように、なったじゃあないか……うん」

カラカラと、師匠は笑って、僕の顔をなでながら、そう言ってくれた。

/ ,' 3 「なぁに、これだけ、いい嘘がつけりゃ、お前はいい噺家になれるさ」

師匠がこんな事を言ってくれるのは、初めてかもしれなかった。
こんな、間際になって言うだなんて……そう、思っていると、師匠は、そうそう、と付け加え、

/ ,' 3 「俺が死んだら、俺の家の床下を探しな。俺の遺産を……お前らにくれてやるよ。じゃあな、馬鹿弟子ども」

間もなく、師匠は息を引き取った。ニカっと笑った笑顔のまま、あの人は、死の間際まで楽しそうに笑って、逝った。

遺言、と言うのだろうか師匠の最後の言葉に従って、僕は先輩と一緒に、床下を掘り返し、一つの缶を見つけた。
開けてみると、一枚の紙切れが。それに書かれていた言葉は……

『これが嘘の、つき収め。』

師匠……確かに、最後の嘘を、師匠の遺産を、僕は受け取りました。
次は、僕が人の為に、偽を言う番、なんですよね……?



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