( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

991:>>990乙 題「妄想あるいは……のようです」 :2008/02/03(日) 22:54:10.80 ID:rOtjhmt40
今日も聞こえる。
地獄の底からの呼び声のように、水底からの誘い声のように、契約を持ちかける悪魔の甘い声のように。

( ^ω^)「ツン、愛してるお」

やめて! あたしはただ、ゆっくり眠っていたいだけなの。それなのに、なんでそんなにあたしを責めるの?

( ^ω^)「ツン、愛してるお」

分かってる、分かってるわよ。
アンタがあたしを愛してるのは知ってる。何度も何度も言ってくれたのも当然知ってる。
でも、これはやりすぎじゃないの?

( ^ω^)「ツン、愛してるお」

体が重い。動かない。暑い。押しつぶされる。
息ができない。全身がもみくちゃにされて、自分がいまどちらを向いているのかすら分からない。

( ^ω^)「ツン、愛してるお」

……うるさい。

ξ#゚听)ξ「うるっさーーーーーーーーーーーーーい!!!」

がばっ! と起きあがり、二枚重ねの毛布をはねのけて枕元の携帯を拾い上げる。
壊れても構うもんかとばかりに壁に投げつけると、がたん! と物音。どこかのボタンが押されたのか、声は止んだ。

……はぁ。やっぱり、他人の肉声を目覚ましにするのは間違ってるわね。
せっかくブーンが言ってくれたから、嬉しくて録音したのに……他のにしよっと。
                                                 <妄想あるいは電話のようです 終>



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