( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)
- 737: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 01:52:06.60 ID:9dps/kIbO
- きんこんかんこん。
聞き飽きたチャイム。タイクツな1日の終わり。
でも、今日はこれから特別な時間。
ξ゚听)ξ「ブーン! いくわよ! 」
(;^ω^)「ちょちょ、そんなに急がなくたって売り切れたりしないお! 」
ξ゚听)ξ「そんなのわかんないでしょ! 遅れて行って無くなってたら、あんたのせいなんだからねっ!」
(;^ω^)「あうあう・・・」
幼なじみのブーンを従えて、私はコンビニへと急ぐ。
ピッツァなブーンはひーこらひーこら言いながらも、なんとか着いてきた。
「一緒に歩くのが恥ずかしいから余計に急いだ」、なんて言えない。
立ち読みのガキどもの間に手を通し、本日のお目当て―流行りの雑誌を手に取った。
ξ゚听)ξ「『月刊スイーツ』ゲットだぜ」
(;^ω^)「・・・」
- 739: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 01:53:52.40 ID:9dps/kIbO
- 月刊スイーツ。
今を輝く女子高生のマストアイテム。
ξ゚听)ξ「これで今月も自分磨きよ! 」
(;^ω^)「毎月言ってるけど大して変化ないお」
ξ゚听)ξ「何をー! あんた毎日一緒にいてわかんないの? そう言えば髪だって先々月からふわもてカールを取り入れたのに、全然気づいてくれないし! 」
( ^ω^)・・・じー
ζ←先々月までの毛
ξ←今月の毛
( ^ω^)「毛が変わっても、元が元だから変わって見えないお」
ξ#゚听)ξ=つ)^ω^)うべぁ
ξ#゚听)ξ「とにかく、私は毎日変わるんだから、ちゃんと見てなさいよねっ! 」
( ;ω;)「痛いお・・・」
ξ゚听)ξ「何よ、このくらいで―」
( ;ω;)「それに、ちゃんと見てるお」
ξ゚听)ξ「え?」
- 741: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 01:58:51.28 ID:9dps/kIbO
- ( ^ω^)ニカッ
( ^ω^)「ブーンはツンの事、ちゃんと見てるお」
ξ*゚听)ξ
( ^ω^)「だから、そんな雑誌が無くてもツンが素敵なのも知ってるお!」
ξ///)ξ
ξ/////)ξ「・・・ばか」
( ^ω^)「おっおっおっww さ、帰るお!」
帰り道も、家に着いても、ずっとブーンの言葉が頭の中でぐるぐる回ってた。顔も真っ赤だったに違いない。
そっか。私はやっぱり私のままで良いんだ。
無理に飾る事なんてない、そのままの自分でブーンに好きでいてもらえる・・・そう、確認した所で
ξ゚听)ξ「今月も計画通り」
月刊スイーツはゴミ箱に放物線を描いた。
ブーンは天然だから気づいていない。このやりとりは昨春のスイーツ創刊以来、毎月繰り返されてきたものだ。
買ったスイーツをすぐ捨ててしまうのは言わずもがな、内容が無いからだ。ふわもて(笑)
お金も勿体ないので、来月からは違う雑誌に乗り換えようと思う。
月に一度の、自分へのご褒美(笑)
(*^ω^)完
戻る