( ^ω^)ブーンで学ぶ世界史

345: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:31:24.90 ID:74AxXOvw0
ξ ゚听)ξ「あたしは貴族よ!」


むかしむかし、アテネの街には貴族がいました。
以前は王様もいたようですが、いつの間にかいなくなってしまいました。



(;^ω^)「僕は平民だお…………… 貴族には逆らえないお」


貴族たちは当然お金持ちです。
貴族は平民に仕事を押し付け、いつも遊んで暮らしていました。



ところが、貴族には大切な仕事があったのです。



346: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:31:57.15 ID:74AxXOvw0
(;^ω^)「た、大変だお! 隣町の奴らが攻めて来たお!」


   (´・ω・`)「ぶちころすぞ」


ξ ゚ー゚)ξ「あたしの出番のようね」


そうです。
いざと言う時には武器を手に取り、勇敢に戦うことが貴族の仕事だったのです。



348: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:32:28.19 ID:74AxXOvw0
昔は、自分で武器防具を揃えなければならず、馬の管理までをもしなければいけませんでした。


ξ ゚听)ξ「来たわね!」

(´・ω・`)「おお、あれが噂のツンデレか。ボッコボコにしてやんよ」


(*^ω^)「貴族かっこいいお!」



349: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:33:10.70 ID:74AxXOvw0
(;´・ω・)「くっ、今回は退いてやんよ……………」

ξ ゚ー゚)ξ「ちょろいもんよ」


(*^ω^)「ツンが勝ったお! 貴族TUEEEEEEEEEEEEE!!!」


お祭りみたいな戦争でも、戦争は戦争です。
戦士たちは英雄として街に受け入れられていました。



351: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:33:45.45 ID:74AxXOvw0
こうして、時が流れるにつれて、貴族の地位は絶対のものになっていきました。


ξ ゚听)ξ「という訳だから、ブーン! 今日の夕ご飯の準備お願いね。
      あたしは貴族の会議に行かなきゃいけないの」

(;^ω^)「また会議なのかお? 僕も一回行ってみたいお……………」

ξ#゚听)ξ「ダメ、ゼッタイ! あなたは貴族じゃないでしょ?
      政治に参加したいなら武器を買って戦場に行きなさい!」

( ´ω`)「で、でも……………」


戦争に行くには自分で武器や馬を用意する必要があります。
とてもとても平民に手が出るものではありませんでした。



353: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:34:18.20 ID:74AxXOvw0
ところがアテネが発展していく中で、商売で大成功し、ちょっとしたお金持ちとなる平民が出てきました。


(*^ω^)「ねんがんの きょだいなたてを てにいれたお !
       これで僕も戦争に行って、選挙権がもらえるお!」


馬は用意できないけれど、装備だけは整った平民です。
彼らは、貴族の『重装騎兵』に対して『重装歩兵』と呼ばれました。



356: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:35:14.13 ID:74AxXOvw0
(*^ω^)「僕も政治家になりたいお! どうすればいいんだお!?」

ξ ゚听)ξ「残念ながらブーンに参加する権利はないわ」

(;^ω^)「な、なんだってー!? 僕だって一人前の戦士として戦ってるんだお!」

ξ ゚听)ξ「だって法律で決まってるんだもの。逆らうなら死刑よ」



(;゚ω゚)「ほ……法律………」



360: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:36:40.98 ID:74AxXOvw0
アテネの街では、長い間貴族が治めていたので、不文律とも言える法律ができていてしまったのです。


(#゚ω゚)「法律なんて知らないお! 何で僕が死刑にならなきゃいけないんだお!」

ξ#゚听)ξ「だってそう決まっているんだもの! 逆らうなら死刑よ!!」



だんだんと、しかし確実に、有産市民(財産を持っている平民)と貴族の仲は悪くなっていきました。



364: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:44:34.87 ID:74AxXOvw0
さるるるるる



そのため仕方なく、貴族たちは法律を教えてやることにしました。
いわゆる『ドラコンの成文法』です。


(;^ω^)「勝手に死刑にされたらたまったもんじゃないお……………」


でも、まだ重要な問題があります。



367: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:45:31.95 ID:74AxXOvw0
(;^ω^)ハッ「まだ選挙権もらってなかったお」


(#゚ω゚)「僕も政治参加したいしたいしたいしたいした」

ξ#゚听)ξ「あー、うるさいうるさいうるさ〜〜い!!」


有産市民の声は、日に日に大きくなっていきました。
そしてついに貴族も折れたのです。



368: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:46:19.16 ID:74AxXOvw0
ξ;゚听)ξ「はあ〜、わかったわ。それなら選挙権あげるわよ。条件付だけどね」

(;^ω^)「じょうけん?」

ξ#゚听)ξ「お金払いなさい! そうしたら選挙権あげる!」



紀元前6世紀に入ってすぐ、アテネの貴族政治は終わりました。
この『ソロンの改革』によって、『財産政治』が始まったのです。



371: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:48:00.46 ID:74AxXOvw0
『財産政治』には、もう一つの側面があります。

('A`)「俺だっていつかは政治家に……………」


戦争に行く事すらできず、時には借金で奴隷に身を落としてしまう事もある。
そんな『無産市民』を助けるために、借金を帳消しにしたのでした。


ちなみに無産市民とは「財産の無い市民」のことで、奴隷ではありません。(今で言えばフリーター?)


こんな事が行われたのも全て、重装歩兵を増やし、保護するためでした。
この頃になると、軍事的に重装歩兵の方が強くなっていたのです。



372: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:48:37.65 ID:74AxXOvw0
ところが……………いえ、必然と言えるでしょう。
この改革の結果、さらに貴族と平民の仲は悪くなってしまいました。



ξ#゚听)ξ「何であたしがブーンみたいな奴と一緒に扱われなきゃいけないのよ!」

(#゚ω゚)「貴族UZEEEEEEEEEEEEE!! たいして働いてないくせに威張ってんじゃねーお!!」

(#'A`)「政治家になれるのは金持ちだけかよ……………」



貴族は政治を独占できないため。
有産市民は貴族の口出しに嫌気が差して。
無産市民は自分も選挙権が欲しい、と。



376: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:50:06.02 ID:74AxXOvw0
三派の争いは頂点に達しようとしていました。そんな中……………


(・∀ ・)「その勝負待った!」


ξ;゚听)ξ「?」
(;^ω^)「?」   ・・・・(・∀ ・ )
(;'A`)「?」


(・∀ ・)o0(貴族よりも平民の方が数が多い……………)



377: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:50:37.41 ID:74AxXOvw0
(・∀ ・)「決めた! ボクは平民の味方だよ〜ん。貴族くたばれwwwwwwww」

(*^ω^)「キターーーーーー!!」

('A`)「コイツ、できる!」

ξ#゚听)ξ「ちょっと、何言ってるのよ!」


ある政治家が平民の味方であることを表明しました。

いかに選挙権がないとは言え、平民たちは街の支配者です。
貴族の命運は断たれました。



378: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:51:18.38 ID:74AxXOvw0
(*^ω^)「貴族なんかぶっ殺せー!」

('A`)「お、俺にも何か仕事くれ……………」

(・∀ ・)「わかったわかったwwwwwwwでも一ついい?」

( ^ω^)「何だお?」


(・∀ ・)「この改革を断行するためには、ボクが独裁者になった方がいいと思うんだよねー」


(*^ω^)「僕は何があっても支持するお! 心配しなくてイーンダヨ!!」

(・∀ ・)「グリーンダヨー!!!」


この政治家『ペイシストラトス』は、アテネの独裁者になりました。
そのため政治制度は大きく変わり『僭主政』と呼ばれます。


なお僭主とは「力をつけてきた平民の支持を得て、貴族と対立した独裁者」のことを言います。



380: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:52:54.36 ID:74AxXOvw0
ところが、ペイシストラトスが死んだ後が大変でした。
と言うのも、跡を継いだ息子がろくでもない人物で、アテネは大混乱してしまったのです。


(ヽ´ω`)「やっぱり独裁はダメだったお……………」

('A`)「仕事……………」


アテネの人々は反省しました。
やはり、民主政の方が良かったようです。






テラヒッピアスwwwwwww



381: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 17:53:39.26 ID:74AxXOvw0
(;^ω^)「という訳で色々と対策を練らないとヤバイお」

('A`)「でもどうするんだよ」


僭主の出現を防ぐ事が重要課題。それに、貴族が復活することも防がねばなりません。


( ^ω^)「僭主になりそうな奴を追放する制度を作るお。
      貴族は……………親戚同士で固まらないようにすればなんとかなるかもしれないお」

('A`)「で、俺に参政権は?」

(#^ω^)「あるわけないお。だったら戦争に行けおwwwwwwwww」


('A`) ヴァー



384: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:00:48.95 ID:74AxXOvw0

結局、アテネの新しい指導者『クレイステネス』によって改革がなされました。

独裁者になりそうな者を投票で追放できる『陶片追放(オストラシズム)』や、
親戚同士ではなく町内会(デーモス)で仕事を分担する制度を導入したのです。




( ^ω^)「投票用紙に使われたのが割れたお皿の破片だったから、陶(器の欠)片追放なんだお」



385: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:01:35.44 ID:74AxXOvw0
『ソロンの改革』に始まり『クレイステネスの改革』で、前6世紀は幕を閉じました。
間に『ペイシストラトスの僭主政』が挟まったりしましたが、一つだけ共通していたことがあります。


('A`)「俺、いつになったら選挙権もらえるの?」


無産市民は結局、政治に参加できなかったのです。



386: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:02:37.26 ID:74AxXOvw0
前5世紀。
重装歩兵である有産市民によって、アテネは運営されていました。

ところが……………



从 >∀从「ど〜も〜、アケメネス朝ですぅ〜」



388: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:03:39.45 ID:74AxXOvw0
東の方から、ペルシア人が侵攻してきました。
特に三回目の戦争では、当時最強と謳われたスパルタ陸軍も蹴散らされてしまったのです。


(;゚ω゚)「こ、これは…………重装歩兵じゃ敵わないお……………」

(;'A`)「え? じゃあ俺らの街はどうなるんだよ」


(;^ω^)「仕方ない…………捨てるお。陸軍がダメなら海軍で決戦だお……………」



390: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:04:11.18 ID:74AxXOvw0
当時のアテネは有数の海軍国でもありました。
しかしあまりの大軍のため、普段の漕ぎ手だけでは全く船員が足りませんでした。


(;^ω^)「アテネの市民全員で船を漕ぐんだお!!!」

(;'A`)「俺も参加するのか……………」


そのため、『三段櫂船』の漕ぎ手として、無産市民も戦争に参加したのです。



392: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:04:49.11 ID:74AxXOvw0
(#゚ω゚)「漕げ! 漕げ! 力の限り漕ぐんだお!!!」

(#'A`)「ぬわーーーーーーーっっ!!!!」


从;゚∀从「いや、それあたいのセリフ……………ぬわーーーーーーーっっ!!!!」


そして『サラミスの海戦』で、ギリシアは勝利しました。



393: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:05:34.49 ID:74AxXOvw0
(;゚ω゚)「ふう、なんとか追い返したお」


(;'A`)「なあ、俺が頑張ったから勝ったんだよな?」


(;^ω^)「お? まあ、確かにそうだお」

(;'A`)「だったら俺にも選挙権くれるんだよな? な?」


船を漕ぐことは、武器防具が無くても可能です。
ついに無産市民は戦争デビューを果たしたのでした。


そうして、無産市民は政治に参加する権利を得たのです。



395: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:06:09.35 ID:74AxXOvw0
('A`)「俺もついに政治家になれるのか。ところで給料は貰えるのか?」

(;^ω^)「そんなもん出る訳な……………お?!」


政治はもともと貴族のもの。給料なんて貰える訳がありません。

しかし……………



396: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:06:50.13 ID:74AxXOvw0

 (;´・ω・)「なんで僕らがアテネに……………」


(;^ω^)「こ、これは……………使える!」


アテネが目をつけたのは、『デロス同盟』の会費でした。
これを着服すれば無産市民の給料が払えます。



397: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:07:48.19 ID:74AxXOvw0
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
             / /
      (^ω^ / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――  


(*^ω^)「勝手にお金を使っちゃうおwwwwwww『パルテノン神殿』も建てちゃうおwwwwwwwww」



405: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:24:18.45 ID:74AxXOvw0
そして。

(  ω )「これで無産市民にも給料払えるお。どうせ他のポリスには気付かれねーお」


アテネは政治家にも給料を払うようになりました。



( ^ω^)「こうなったら政治家なんて誰がやっても一緒だお。
      選挙するのも面倒臭いからくじ引きで決めちゃうおwwwwwテラアンバランスwwwwwwww」

('A`)「お、俺は裁判官みたいだな。法律なんて良くわからんからコイツは死刑でいいや」


もはやアテネで就けない仕事はありません。
唯一、「将軍」だけはある人物が独占していました。



406: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:24:54.41 ID:74AxXOvw0
(*^ω^)「僕だおwwwwwwww僕がアテネの民主政を完成させたんだおwwwwwww」


ストラテゴス(将軍)の『ペリクレス』です。
彼が居なければ、アテネの民主政は無かったかもしれません。


ところが……………



407: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:25:35.58 ID:74AxXOvw0
  _
(#゚Д゚)「待てい! もう許さんぞ、覚悟しろ!」

(#^ω^)「おっ………良い度胸だお……………」



アテネのやり方に業を煮やしたスパルタが攻め込んで来たのです。
30年近くにも渡る『ペロポネソス戦争』の始まりでした。



409: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:27:22.54 ID:74AxXOvw0
(#^ω^)「スパルタなんてぶっ潰してやるおwwwwwwww」

(;^ω^)「ぶっ潰して……………」

(;゚ω。)「うっ……………」


優秀な指導者であったペリクレスは、戦争の途中ペストで死んでしまいました。



411: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:29:02.46 ID:74AxXOvw0
(;'A`)「ちょ、ペリクレスさんが死んじまったら俺たち勝てねえじゃん……………」


(・∀ ・)「そんなことないよwwwwwwwwアテネは勝てるよんwwwwwwwwww」


(;'A`)「お前は? いや、でもスパルタって滅茶苦茶強いらしいし……………」

(・∀ ・)「大丈夫大丈夫wwwwwwwwボクが将軍になれば絶対勝てるってwwwwwww」



(;'A`)・・・・・



413: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:31:32.36 ID:74AxXOvw0
(*'A`)「……………そこまで言うならなんか勝てる気がしてきたぜ。頼んだぞ!」

(・∀ ・)「うはwwwwwwwおkwwwwwwwまwかwせwとwけwwwwwwwwww」


そしてペリクレスの死後、この戦争には必ず勝てると吹聴し、将軍になる者が現れました。
この民衆を煽るような政治家を、『扇動政治家(デマゴーゴス)』と呼びます。



415: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:32:50.59 ID:74AxXOvw0
(・∀ ・)「絶対勝てるからwwwwwwwだってボクが指導者なんだよ?wwwwwwwwwっうぇwwwww」



  _
(#゚Д゚)「邪魔だぁぁ〜〜〜〜!!!」(by山田)


(;・∀ ・)「ひっ……………」

        ◎  ◎
     ◎        ◎

    ◎            ◎

   ◎            ◎

     ◎        ◎     ティウンティウンティウンティウン
        ◎  ◎



417: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:33:39.17 ID:74AxXOvw0
 _
(;゚Д゚)「何だコイツ? 他愛の無い奴だww」

(;'A`)「ちょwwww勝てるって言ったじゃ……………」



  _
(*゚∀゚) ・・・・・          ('∀`;)




  _
(#゚Д゚)「で、わかってるんだろうな?!」

('A`;)「は、はい。スンマセン。どうか命だけは……………」



421: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:35:12.44 ID:74AxXOvw0
アテネはスパルタに負けました。

しかし、それはただ単に『扇動政治家』の所為だったのでしょうか?
アテネには、ペリクレス以降有能な政治家が居なかったのでしょうか?


いいえ―――


戦局を見極め、いち早く戦争をやめようとした政治家は、いるにはいたのです。

ところが、そのような政治家達は『陶片追放』の制度で追放されてしまいました。
ペロポネソス戦争には、講和を結べる絶好の機会があったのにも関わらず……………



423: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:35:46.23 ID:74AxXOvw0
扇動政治家は和平派を臆病者と決め付け、和平派は平民達により追放されました。
つまり、アテネの平民達は自分で自分の首を絞めていたのでした。


いつだって扇動政治家は、「庶民の味方」と称して耳障りの良いことしか言いません。
いつだって有能な政治家は「国民の味方」と称し、貴方にはつらい事を言うでしょう。


選挙と言うものは、政治家に罰を与えるものではありません。
選挙と言うものは、貴方の明日を、国家の未来を託すものです。






貴方は、どちらを選びますか?



427: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:37:11.09 ID:74AxXOvw0
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/



( ^ω^)ブーンはアテネの平民のようです    = 完 =



429: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:37:52.11 ID:74AxXOvw0
俺色々ときめえwwwwwwwww
口調は変えるもんじゃねえなwwwwwwww



かなりウザったくなったから少し整理します。


「ギリシア諸都市 = アケメネス朝」の法則

・期間 ギリシア 前6世紀〜前4世紀(全盛期)
      ペルシア 前550年〜前330年(前6世紀〜前4世紀)

・政治 ギリシア 前6世紀に財産政治完成(アテネ)
      ペルシア 前6世紀にオリエント征服、中央集権制完成

・戦争 ギリシア 前5世紀にペルシア戦争、その後ペロポネソス戦争へ
      ペルシア 同上、ペロポネソス戦争の黒幕

・末期 ギリシア 内乱で疲弊、マケドニアにボコられる
      ペルシア サトラップの反乱が頻発、マケドニアにボコられる



432: ◆ImMEukpfHw :2008/03/01(土) 18:38:57.50 ID:74AxXOvw0
アテネ民主制とローマ共和制のまとめ

・ギリシア

ドラコンの法(法律を公開) → ソロンの改革(平民の保護) → クレイステネスの改革(貴族殲滅)

→ ペリクレス時代(完全直接民主制) → デマゴーゴス発生(衆愚政治) → そして滅亡へ……………


・ローマ

聖山事件(貴族と平民の分離) → 十二表法(法律を公開)

→ リキニウス=セクスティウス法(平民の保護) → ホルテンシウス法(貴族=平民に)

→ 内乱の一世紀(衆愚政治と寡頭政治) → お前もかーっ!!(独裁者の死亡) → 元首政(市民の代表が政治家に)



両者を比較して、同じところと違うところを押さえよう。
流れ的にはちょっと似てるかも? ローマはこの後詳しくやりますお。



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