( ^ω^)ブーンが大仕事を成し遂げるようです
- 198: ◆wAHFcbB0FI :12/05(火) 23:45 6x5VMnqvO
( ゚∀゚)「一斉攻撃だ!」
ジョルジュの合図で四人は石像に攻撃を仕掛ける。三人は霊刀で斬りかかり、モララーは離れた位置で三人に当たらぬよう石像を狙って光線銃を発射する。攻撃は効いているようだが相手はなかなか倒れない。
( ・∀・)「(これは粉砕した方が早いかもね)三人とも離れて。毒男と僕でこいつを潰す」
('A`)「おk」
三人は石像から離れる。その後モララーと毒男は相手の反撃よりも早く荷物から手榴弾を取り出し、石像めがけて投げつけた。
- 199: ◆wAHFcbB0FI :12/05(火) 23:47 6x5VMnqvO
それらは石像の足下で爆発、激しい爆音とともに爆風が石像を包み込む。
( ・∀・)「僕が独自に作ったこの手榴弾の威力には我ながら驚くね」
余裕な表情を見せるモララー。が、その表情はすぐに消えた。
(; ・∀・)「…これは何というか、相当堅いな」
石像にはヒビ一つついていなかった。そして石像はそのまま四人めがけて体当たりを仕掛けてきた。
(;゚∀゚)「やべぇ、これじゃあの時と同じパターンじゃねえか!」
(; ^ω^)「避けるお!」
四人は体当たりをかわしてはすぐに体勢を整える。が、石像の動作は見た目とは裏腹にとても早く避けるだけで精一杯だ。すぐさま相手は殴りかかってくる。
- 200: ◆wAHFcbB0FI :12/05(火) 23:53 6x5VMnqvO
???「ちょ、随分と苦戦してるようね。…これを試してみるか…」
様子を見ていたこの人物は、荷物から何かを取り出し、壁の後ろから石像の方へと投げつけた。
壁|つ●
(; ^ω^)「お? 何か飛んできたお」
(;゚∀゚)「これは…爆弾だ、退避しろ!」
四人は訳がわからないまま後ろへ退く。爆弾はすぐに爆発、避けることの出来なかった石像は一瞬にして崩れ去った。
未だ状況が掴めない四人。
(; ^ω^)「…何が起きたのか全く理解出来ないお…」
(; ・∀・)「僕も今はこれほど強力な爆弾は持ってないよ」
(;'A`)「むしろあんな爆弾は見たことない」
(;゚∀゚)「じゃあ誰が…ってまさか!」
- 202:◆wAHFcbB0FI :12/06(水) 23:06 aYnyQnmPO
???「そう、そのまさかよ」
(;'A`)「(どこかで聞き覚えのある声だ…俺達が以前会ったことのある人なのか?)」
四人は声が聞こえた方を向いた。そこにいたのは…
ξ゚听)ξ「やっほー」
( ω )三^ ^
( A ) 三' `
(゚∀゚)
( ・∀・)「…取り敢えずジョルジュにこっち見るなと言っておこうか」
- 203:◆wAHFcbB0FI :12/06(水) 23:11 aYnyQnmPO
四人は信じられないというような表情をした。
そこには見覚えのある独特な(?)髪型をした女性が立っていたのだ。かつてブーン達に度々仕事を依頼してきた人物、ツンだった。
(; ^ω^)「ちょwwwww何でツンさんがこんな所に…」
ξ゚听)ξ「ツンでいいわよ。それから、ここに来た理由っていうのは…」
ツンが言い終わる前にジョルジュがからかうように言い出した。
( ゚∀゚)「わかったぞ、俺達に憧れて財宝探ししたくなったとかそんなことだろwwwww」
ξ;゚听)ξ「…! べ、別にそんなことじゃn(ry」
( ゚∀゚)「誤魔化さなくたっていいよ。洋館破壊を依頼された時も俺達が財宝目当てだとわかってて敢えて洋館内の調査を許可したり、普通なら危険が伴う爆破のときだってわざわざ近くで見たいとか言ってれば大体わかるよ」
( ^ω^)「何というか分かりやすい性格だお」
初めこそ驚いたものの、どうやら四人は読んでいたようだ。
- 204:◆wAHFcbB0FI:12/06(水) 23:18 aYnyQnmPO
('A`)「それにあんたがさっき使った爆弾だけど、あれって自分で作った物だろ?」
ξ゚听)ξ「…どうしてそれを?」
毒男に続きモララーがいつもの軽い口調で説明する。
( ・∀・)「それはね、僕と毒男は四人の中でも特に爆発物には詳しいから。
この二人ですら見たことのない爆弾だった訳だよ。普通に売られていない物ならそれは独自に作ったっていう理屈だ」
('A`)「しかしあれほど威力のある爆弾作るぐらいだし相当な努力をしたんだろうな。あんたなかなか出来るね」
ξ゚听)ξ「そう、とある武器商人から買った物を分解して自分なりに改良してみたの。
にしても普通に危険物の買える今の世の中って怖いのね」
- 205:◆wAHFcbB0FI:12/06(水) 23:22 aYnyQnmPO
…さて、色々と話が逸れたが本題へ戻る。
( ゚∀゚)「…で、あんたはこれからどうするんだ?」
ξ゚听)ξ「どうするって…先進むけど」
( ゚∀゚)「ですよねー」
笑いながらそう言った後ジョルジュは再び口を開いた。
( ゚∀゚)「もしよかったら俺達と組まないか?」
ξ゚听)ξ「…え?」
突然の提案に戸惑いを隠せないツン。
( ゚∀゚)「だってほら、こんな所まで一人で来るなんて相当なもんだぜ? さっき毒男があんたはなかなか出来るって言ってたけど実際そんなチャチなレベルじゃないと俺は思う訳」
( ・∀・)「下手したら毒男よりも有力かもね」
('A`)「ちょwwwwヒデエwwwwww」
むしろ自分で爆弾を改良する時点でモララーといい勝負だ。
( ^ω^)「それに、僕達にとっても仲間は多い方が心強いお」
ξ゚听)ξ「(仲間、か…)わかったわ、ここから先は共に行きましょう。べ、別に貴方達と一緒がいいとかいう訳じゃないんだからね!」
まさに偶然で意外なことだが、こうして新たに仲間が出来たのだった。
- 206:◆wAHFcbB0FI:12/07(木) 23:21 Lkgoak0SO
ξ゚听)ξ「しかし警備員がいたのに発煙筒一つで簡単に侵入出来たわ。案外ちょろいものね」
( ゚∀゚)「やっぱり遺跡の裏に発煙筒仕掛けたのもあんたか…
よくよく考えたら何で俺はあんな奴等に百五十万も金払ってんだorz」
ξ;゚听)ξ「…」
(; ^ω^)「(ジョルジュそんなに金出してたのかおwwwww)」
さて、迷路状のフロアを突破したブーン達はあんなことやこんなことを話しながら先へ進んでいた。人数が増えたこともありいつの間にか緊迫感というものがほぐれていた。
( ^ω^)「またもや下り階段だお」
( ゚∀゚)「これで地下二階か。面白くなってきたかもな」
その先、一本道が続く。すると何やら水の流れ落ちる音が聞こえてきた。
- 207:◆wAHFcbB0FI:12/07(木) 23:24 Lkgoak0SO
('A`)「…何か音がしないか?」
ξ゚听)ξ「するする」
皆が注意しつつ辺りを見回すと、自分達の立っている足場の下で大きな音を立てて水が流れ落ちている、つまり滝だ。
遺跡の、しかも地下にあるとは到底思えないような美しい光景だが落ちれば即死は確実だろう。
ξ゚听)ξ「何か綺麗な景色ね」
(; ^ω^)「でも僕は怖いお」
助走があれば何故か空を飛べるブーンだが、こういうものにもまた何故か弱かった。
( ゚∀゚)「じゃあ下を見なければ問題なし」
(^ω^)
( ゚∀゚)「こっちも見るな」
いつまでも見とれている訳にもいかないので、ブーン達は先へ進むことにした。
- 208:◆wAHFcbB0FI:12/07(木) 23:30 Lkgoak0SO
すると広い空間に突き当たった。そこにはまたも大きな滝。
ジョルジュやブーンはもしやこれが例の泉なのかと一瞬考えたがすぐにその考えを断ち切った。
( ゚∀゚)「落ち着け…この滝壺が泉なんてことはないはずだ。こんな簡単に終わる訳がない!」
ξ゚听)ξ「泉? 何それ?」
( ・∀・)「そうかそうか、ツンも流石に古代文字は読めなかったか」
モララーは入口の扉前の看板に刻まれていた古代文字についてをツンに説明した。
ξ゚听)ξ「成る程、そんな意味があったの…今までずっとスルーしてきたから全くわからなかったわ」
( ^ω^)「その泉に遺跡の財宝があるかもしれないってことだお」
しかし、この滝の広間で行き止まりになってしまっているのでこれではどうにもならない。さっきのように壁を調べてもみたが何も見つからない。
- 209:◆wAHFcbB0FI:12/08(金) 23:06 ypk3purtO
が、その時毒男が何かに気付く。
('A`)「何かこの滝怪しくね?」
( ゚∀゚)「? どう見ても普通の滝だと思うが……アッー!」
滝をよく見てみるとどうだろう、裏に通路が見える。
ξ゚听)ξ「やっぱりこの場所はフェイクだった訳ね」
( ゚∀゚)「まあそういうことだが…あそこにはどうやって入るんだ? この滝に突っ込んだりしたら死ぬぞ」
この水圧にはブーン達も耐えきれないだろう。
- 210:◆wAHFcbB0FI:12/08(金) 23:09 ypk3purtO
( ・∀・)「(ここは頭を使うんだ…何かいい方法は…)」
しばらく無言で考えていたモララーはふと辺りを見回す。すると、丁度部屋の隅に人一人が入れそうなくらいの長い土管らしきものを見つけた。
( ・∀・)「…これだ! これを使えってことだ!」
何か閃いたモララー。
( ・∀・)「ジョルジュ、あの土管っぽい物をこっちまで持ってきてくれ」
(;゚∀゚)「え…ああ」
ジョルジュは言われるがままに持ち前の怪力で土管のような物を滝前まで引きずってきた。
(; ^ω^)「ちょwwwww何をする気だおwwwwww」
( ・∀・)「君達はただ見てればイインダヨー」
( ^ω^)「グリーンダヨ!」
- 211:◆wAHFcbB0FI:12/08(金) 23:20 ypk3purtO
( ・∀・)「それをそのまま滝に半分だけ差し込んでくれ」
( ゚∀゚)「半分って…こうか?」
ジョルジュはモララーに言われた通り土管を滝へ半分の位置まで押し込んだ。するとどうだろう、土管に水が阻まれて丁度土管がトンネルのようになったのだ。
( ・∀・)「これでよし。後はもうわかるよね?」
四人は一斉に言った。
( ^ω^)('A`)( ゚∀゚)ξ゚听)ξ「くぐれ!」
(; ・∀・)「…その通り。命令形なのは変だがいい答え方だね」
土管はあまり大きくなかったために一人ずつくぐらなければならず多少時間がかかったが、それでもなんとか滝の広間を抜けることができた。
( ・∀・)「余談だけど今みたいな方法で滝を抜ける方法は実際にあるらしいよ」
(;゚∀゚)「ちょ、らしいって…実の所どうなんだ?」
( ・∀・)「知らんがな」
さて、実際はどうなのか…
- 212: ◆wAHFcbB0FI :12/10(日) 23:33 4u+IPPm+O
その先の通路を歩きつつブーンは疑問を抱いていた。
( ^ω^)「何であんなところに土管なんかがあったのか気になってしょうがないお。それも、まるで用意されていたかのようだったお」
それに対しモララーがあっさりと答える。
( ・∀・)「それはね、あれが最初に書いてあった『試練』の一つだからだよ」
(; ^ω^)「意味がわからないお…」
モララーはそこで足を止める。他の四人も止まる。
- 213: ◆wAHFcbB0FI :12/10(日) 23:39 4u+IPPm+O
( ・∀・)「この世界には完璧な人間など存在しない。そして、その完璧でない人間が創り出すものにも完璧なものはないんだ。
例え魔力とか霊力とかが絡んでいたとしてもこの遺跡だって人間が創り出したものだ。必ず何かしら欠けている所がある。さっきの滝だって通れないように見えて、でもちゃんと通れただろう?
少し違うかもわからないけど、さっき森で出会ったなおるよの『どんなに(ry』に近いと言えばわかるかな?」
人間が作ったからといってあのように簡単にわかるような場所にヒントを用意するのはいかがなものなのか。ブーンは再度本題を問う。
(; ^ω^)「土管が置いてあったのは?」
( ・∀・)「試練を突破する為の『道具』。
いくら頑張っても材料がなければ料理は作れない、それと同じことだ。先へ進む方法がわかってもそれを実行する為の道具がなくては進めない。この遺跡を作った奴も無理なことはさせないつもりだったんじゃない?」
- 214: ◆wAHFcbB0FI :12/10(日) 23:49 4u+IPPm+O
ならば滝以外の所は一体どうなのか。今度はジョルジュがモララーに聞く。
( ゚∀゚)「…それじゃ石像は何だったんだ? あんなの普通じゃどうにもならないぞ?」
( ・∀・)「ここでは取り敢えず先に進めればいい訳だ。言い方は悪いが『逃げるが勝ち』と言うのが妥当。
よってさっきの石像の場合は本来なら『先へ進む為の手段だけを考えて行動する』のが正解だ。戦いで全てを決定すればいいって訳じゃないんだよ」
モララーはそこまで言うと深く溜め息をついた。
( ・∀・)「場所が場所だしね、今はここまで。またいつか話してあげるよ」
そう言ってモララーは再び歩きだした。
( ゚∀゚)「…何時かって何時」
( ・∀・)「さあね」
- 215: ◆wAHFcbB0FI :12/11(月) 21:56 ZhtTVOFlO
さらに進むとやがて二つ目の扉が見えてきた。何故か所々壁に掛けられた蝋燭のおかげでもう懐中電灯は必要なかった。
( ゚∀゚)「…? 扉の前に何かある」
ブーン達が目にしたのは、銀色の箱のような物だった。近づいてよく見てみるとそれが宝箱だとわかったのだが、どう考えても怪しい。
それはまるで何かを待ち構えているかのようだ。
- 217: ◆wAHFcbB0FI :12/11(月) 22:01 ZhtTVOFlO
すると毒男が真っ先に宝箱へ駆け寄る。
('A`)「これは…間違いない」
そう言いつつよくよく調べもせずに宝箱に手をかけようとする毒男に他の四人は待ったをかける。
(;゚∀゚)「お前もう大概にしとけwwwwwww」
ξ゚听)ξ「これはきっと何かの罠よ」
(; ^ω^)「一年前のことを忘れたのかお?」
('A`)「ああ、アレね」
そう、一年前に毒男はノコノコと偽の宝箱に手を出そうとして見事に罠にハマってしまっている。結局欲というものに支配されてしまっているのだろうか。
( ・∀・)「もう駄目だなこりゃwwwww金で心が汚染されてるよwwwwww」
('A`)「ちょwwwwヒデエwwwww」
- 218: ◆wAHFcbB0FI :12/11(月) 22:04 ZhtTVOFlO
だが毒男はそれでも手を引っ込めようとはせず、やがてこう言い出す。
('A`)「心配すんな、こいつは大丈夫だ。もしこれで俺がお前等に迷惑かけたらAA町に帰った後でバーボンでも何でも奢ってやるよ」
(; ^ω^)「ちょwwバーボンはショボンから奢ってもらうおwwwww」
毒男は何時になく自信ありげだ。
( ゚∀゚)「妙に自信満々だな。どうかしたのか?」
('A`)「ああ、それはな…」
続けて毒男は言い放った。
('A`)「…この宝箱には見覚えがあるんだよ!」
そして毒男は宝箱を勢いよく開けた。
- 219: ◆wAHFcbB0FI :12/12(火) 23:35 kJkj2XiMO
…だがこの時点ではまだ何も起こらない。
( ^ω^)( ゚∀゚)( ・∀・)ξ゚听)ξ「…」
宝箱の中に見えたのは真っ暗闇。何故か底は見えない。
('A`)「さあ早く出て来いよ!」
毒男がそう言うと、それに応えるかのように宝箱の暗闇から二本の人の手のようなものが出てきた。そして次に暗闇の中から出てきたのは何かの頭と身体……
すなわち人間でいう上半身だけが出ている状態。
- 220: ◆wAHFcbB0FI :12/12(火) 23:38 kJkj2XiMO
(; ^ω^)(;゚∀゚)(; ・∀・)ξ;゚听)ξ「アッー!」
四人はこの時やっと声をあげた。だがそれは目の前の奇妙な光景に驚いた訳ではない。ブーン達には、宝箱から上半身だけ姿を出しているこの生物に見覚えがあったのだ。
そして、それが今自分達の目の前にいる。
- 221: ◆wAHFcbB0FI :12/12(火) 23:44 kJkj2XiMO
その宝箱はやがて喋り出した。
( ^Д^)「よう、久々だなお前等!」
他の四人がただただ呆然としている中唯一毒男だけが反応を返す。
('∀`)「やっぱりお前か! 会いたかったぞ!」
( ^Д^)「俺もだ、また今度酒飲みに行こうぜ!」
('A`)「ちょwwwww展開早杉wwwwww」
そう、この宝箱は一年前ブーン達が洋館から持ち帰った宝箱に潜んでいた妖怪(?)、タカラだった。どんな理由なのかは謎だが何故か毒男と仲がいい。
恐らく彼がタカラにバーボンハウスを紹介したことや、互いに大の酒好きだということで気が合うのだろう。
- 222: ◆wAHFcbB0FI :12/12(火) 23:48 kJkj2XiMO
(; ^ω^)「…で、何で君がこんな所にいるんだお?」
ようやくいつもの調子を取り戻したブーンが、皆が一番気になっていることを聞いた。
( ^Д^)「ここで待ち構えていればお前等が来ると思ったんだよ。要はお前等に用があるってこと」
( ゚∀゚)「俺達に用…? 何の用だ?
お前ならテレポートでAA町に来るぐらい出来るんじゃね?」
するとタカラは意外な発言。
( ^Д^)「それは…面白そうだから」
('A`)「ちょwwwwwでもお前らしいな」
- 223: ◆wAHFcbB0FI :12/12(火) 23:53 kJkj2XiMO
タカラは切々と話し始めた。
( ^Д^)「正直な所俺は何も食わなくても全然平気だし、並大抵のことでは死ぬことはない。…酒はないとちょっと辛いけどな。
でもそれだけやって生きてるようじゃこの世に居たって面白くないだろ? かといって冥界へ戻るのもそれはそれで退屈だし」
ξ゚听)ξ「(冥界って本当にあったんだ…)」
( ^Д^)「まあそんな訳で俺はここでお前等を待っていた。
お前等となら楽しくやれそうだと思ってな…そしてお前等はここへ来た」
- 224: ◆wAHFcbB0FI :12/12(火) 23:57 kJkj2XiMO
そこまで言うとタカラはきっぱりとこう言ってきた。
( ^Д^)「単刀直入に言わせていただく。俺を楽しませろ」
(;゚∀゚)「…それって要するに俺達がお前を仲間にしろと?」
( ^Д^)「ま、そういうことだな。もしお前等が何かと戦うようなことがあったら俺も参戦するからそこは心配するな。
というか、むしろそれが面白いんだがな」
('A`)「よしわかった、俺が保証するぜ!」
( ^Д^)「それでこそ同志だ、これからもよろしく頼むな!」
こうしてまたも偶然出会ったタカラは半ば強引にブーン達と共に行くことになった。
(;゚∀゚)「ちょwwwこれ何てRPG?」
- 230:◆wAHFcbB0FI:12/16(土) 23:55 ShsVHOsoO
( ^ω^)「そう言えば警備員がいたのにどうやってここまで来たんだお?」
取り敢えず色々と気になることがあったブーンはタカラを質問攻めにしていた。
( ^Д^)「俺はこれでも妖怪だからな、姿消したり壁すり抜けるぐらいお手のものだ。試しにやってみようか」
タカラは壁に自分の右手を伸ばした。するとタカラの右手は壁の中に入り、腕を引くと再び出てきた。
( ^ω^)「おっ、凄いお!」
ξ゚听)ξ「まるで手品ね」
( ・∀・)「成る程、妖怪の力は伊達じゃない訳か」
拍手喝采だった。
と、ここでジョルジュが思い出したように聞く。
( ゚∀゚)「なあ、俺達がここに来るまでに他に誰かここを通ったりしなかったか?」
タカラは少し申し訳なさそうに答えた。
( ^Д^)「実を言うと俺もちょっと前に来たばっかだったから何とも言えないんだが、少なくとも俺がここに来てからは他には誰も来てないぞ」
取り敢えず一安心、とブーン達はほっとした。
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