( ^ω^)ブーンが大仕事を成し遂げるようです

509:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 12:38 SQA/p8prO
  

4-chapter10


さて、どうにかつーを一時的に撃退することに成功したブーン達。

( ^ω^)「逃げられてしまったお…」
川 ゚ -゚)「まあ良いではないか。敵の居場所が特定できたのだからな」
( ^ω^)「それもそうだお……って、そういえば君は一体何者だお?
      毒男と知り合いのようだけど…」
川 ゚ -゚)「ああ、自己紹介を忘れていたな。済まない」

彼女は武器を懐へしまいつつ

川 ゚ -゚)「改めて名乗ろう。
     私の名はクー。毒男と同じくここ今北村出身だ」
( ・∀・)「…ってことは毒男の幼なじみかい?」
川 ゚ -゚)「そういうことだ」



510:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 12:39 SQA/p8prO
  

彼女もまた臨時ニュースを聞きつけて村へと戻ってきたのだという。

( ^ω^)「今度は僕達の番だお。
      僕はブーンっていうお! よろしくだお!」
( ・∀・)「僕はモララー。マッドサイエンティストだ」
( ^ω^)「おまwwww確かにそうだけどわざわざ言う必要ないおwwwwww」
ξ゚听)ξ「私はツン。よろしくね」
川 ゚ -゚)「(見たところツンが一番普通だな…)」

クーからしてみればそう思う他なかった。
そして極めつけには

( ゚∀゚)「俺の名はジョルジュだ! おっぱいおっぱい!」
川 ゚ -゚)「(きめぇwwwwww)」



511:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 15:09 SQA/p8prO
  

('A`)「…とまあ、俺が村を離れてから知り合った連中だ。よろしく頼む」
川 ゚ -゚)「ああ…よろしく」

互いに紹介を終えるなり、気になったことはとりあえず質問する主義のブーンがまず口を開く。

( ^ω^)「早速だけど聞きたいことがあるお。
      さっきのあの凄い武器は一体何だお?」
('A`)「そうだな…俺もあれが何なのか聞きたい。クー、あれは何だ?」
川 ゚ -゚)「…『退魔の器』のことか。ちょっと待て」

クーは先程しまった武器を再び取り出し、ブーン達へ見せる。

川 ゚ -゚)「これは今北村に古くから伝わる武器、退魔の器。
     名称は『キルサタン』。魔王をも殺すことが出来る程の破邪の力を持っているという」
( ゚∀゚)「成る程、直訳で『魔王殺し』か。
     名前からしてすげぇな…本当に魔王なんているのかどうかは知らねえけど」
( ・∀・)「いや、名称だけでなく実際凄いぞこれは。
     見たことのない金属で出来てるよ」

モララーも興味深そうに、この退魔の器を見つめている。



512:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 15:10 SQA/p8prO
  

川 ゚ -゚)「私も詳しいことはよくわからないが、これは他のあらゆる武器へと姿を変化させることが出来るらしい。
     刀、剣、短剣、斧、弓、鎌、槍……と、まあ色々だ」
( ^ω^)「ちょwwwwwwそれって実質無敵じゃないのかお?」
川 ゚ -゚)「いや、流石に爆弾のような使い捨てのものや、化学兵器に姿を変えることは出来ないようだ。
     だがそういうものを除いて、この世界に実在する武器になら何にでも変形出来る」
(; ^ω^)「それだけでも十分凄いと思うお」

そう思うか? と、クーは続ける。

川 ゚ -゚)「この器は、今北村が危機に陥ったときにのみ力を発する」
( ^ω^)「それはまた何故に?」
川 ゚ -゚)「これは『戦う』為に作られたものではないからだ」
( ^ω^)「戦い以外の為の武器…?」



513:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 15:13 SQA/p8prO
  

武器。
それは本来戦う為に生み出された道具だ。
自らを護る為に使うこともあれば、最悪それは殺人の道具と化すことも有りうる。

だが、この退魔の器―――キルサタンは、ただ一つの目的を果たす為だけに自らの力を持ち主に与えるのだ。

川 ゚ -゚)「…その目的とは、今北村に振りかかる災厄を振り払うこと。
     そしてさっきのように力を発揮しているということは、この村が危険な状況にあることを意味する」
ξ゚听)ξ「じゃあこうしてはいられないわね」
('A`)「だな。
    …しかしこの村にそんな凄いものがあったとはな…俺も知らなかったよ」
( ^ω^)「でも、そうとなると一刻を争うお!
      目指すは村の祠だお!」

ブーン達は改めて村の祠を目指すことにした。



514:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 15:14 SQA/p8prO
  

一方、今北村入口では

(,,゚Д゚)「もうこれで村人は全員避難したかな…」
( ><)「わかんないです!」
(,,゚Д゚)「ですよねー」

村人の誘導はなおるよに任せている。そのため現在二匹のなおるよの姿はない。

と、そこへ村から二つの影が出てくるのが見えた。

(,,゚Д゚)「やっぱりまだいたか。おーい、こっちだ」

だがそれはギコ達にも見覚えのある人物だった。



515:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 15:18 SQA/p8prO
  

( ´_ゝ`)「ときに弟者、これは酷いと思わないか?
      あっちこっちで奇妙なのがうろついてるかと思えば、遠くで何かの笑い声。
      魔界村かここは?」
(´<_` )「こんな状況で現実と架空のものを一緒にするのはどうかと思うぞ兄者。
      まあ何にせよ…」
( ´_ゝ`)(´<_` )「こんな状況で無事に生き延びるなんて流石だよな俺ら」

半月前、遺跡入口でブーン達が出会った兄弟だった。

(,,゚Д゚)「…お前等どっかで見たことあるような気がするんだが」
(´<_` )「そうだろうな。
      これでも俺達は探検家だからどこかで会っていたのかもしれない」
(;><)「(絶対どこかで会ったはずです…」



516:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 15:19 SQA/p8prO
  

( ´_ゝ`)「で、俺達はこの村にあるという祠を見物しに訪れていた訳だが」
(,,゚Д゚)「祠?」

ギコは不審そうに訪ねる。

(´<_` )「俺達の調べによると、その祠の奥には『強大なる何か』が封印されているらしい」
(;,,゚Д゚)「おい…それって」
(;><)「悪魔か何かですか…?」

次第にギコとわかんないですは恐怖心に駆られる。

( ´_ゝ`)「わからない…だが、もしかしたらそれがこの現象のきっかけなのかもしれない」
(,,゚Д゚)「…もしそれが本当だとしたらあいつらが危ない!
     何とか援護する方法はないだろうか………そうだ!」



517:◆wAHFcbB0FI: 02/12(月) 15:22 SQA/p8prO
  

何かを思いついたのか、ギコはわかんないですに耳打ち。

(,,゚Д゚)「お前、今から上に連絡入れろ」
( ><)「…で、どうするんですか?」
(,,゚Д゚)「例のアレの使用許可をとれ。この状況を説明すれば許可をとるのはそう難しくないだろ。
     俺はその間になおるよを呼び戻しておく」
( ><)「では今から…」

わかんないですはトランシーバーを取り出し連絡を取り始めた。

( ´_ゝ`)「ときに弟者、これは何かとんでもないことが起こりそうだな」
(´<_` )「そのようだな兄者」
(,,゚Д゚)「さて、俺も行くか…そうそう、そこの変な兄弟サンクスな。
     だがここは危ないからもう村人が避難してる所へ行ってろ」

ギコはそう言うと駆けていった。

( ´_ゝ`)「変よばわりされ、さらに除け者扱いされるなんて…」
( ´_ゝ`)(´<_` )「流石だよな俺ら」

…そうか。



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