( ^ω^)ブーンが大仕事を成し遂げるようです

575:◆wAHFcbB0FI: 02/24(土) 07:02 5jChJRGvO
  

4-chapter13(1)


(*゚∀゚)ノシ「やあ、人間諸君!
      よくビビらずに来たな!」

黒いマントを纏い、右手には血のように赤い刃を備えた巨大な鎌を持っている女性。

( ゚∀゚)「また会ったな、死神つー!
     だが俺達はお前と遊んでいる暇はない。そこをどきやがれ!」
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャ!
     こっちにも都合があるしね、それは無理な相談だよ!」

彼女はブーン達の神経を逆撫でするかのように笑う。
が、やがて笑うのをやめ

(*゚∀゚)「…そうだ、ちょっとこんなことやらない?」
('A`)「…は?」



576:◆wAHFcbB0FI: 02/24(土) 07:07 5jChJRGvO
  

返事を待つことなく彼女は続ける。

(*゚∀゚)「私さ、ちょっとばかり気になることがあるんだよね。
     そんでもって、アンタらにも色々気になってることがあると思うんだよ。だからさ…」
( ^ω^)「だから…?」
(*゚∀゚)「今から互いに一つだけ質問をするってのはどう?
     アンタら六人で相談なりなんなりして私に一つ、私からアンタらに一つって風にさ」

意外な言葉に戸惑う。

(;゚∀゚)「…いきなり何を言い出すんだ?」
ξ゚听)ξ「怪しいことこの上ないわ…」
川 ゚ -゚)「気をつけろ、何かの罠かもしれん」
( ・∀・)「いや、ちょっと待て。
     今回ばかりは相手の要望に答えてやろうじゃないか?」

彼女の目的を知り、あわよくばこの事件を鎮めることも出来る可能性もある。
むしろこれはチャンスだ。

( ゚∀゚)「しかし…」
( ・∀・)「何のつもりか知らないがこれをうまく使うんだ」

モララーは小声でジョルジュを制し、

( ・∀・)「僕が出来るだけうまくやってみるよ」
川 ゚ -゚)「わかった。お前に任せる」
( ^ω^)「僕はその辺りよくわからんから頼むお」
( ・∀・)「りょうかーい」



577:◆wAHFcbB0FI: 02/24(土) 07:16 5jChJRGvO
  

モララーはつーの方を向く。

( ・∀・)「OK。じゃあこちらから質問させてもらおうか」
(*゚∀゚)「どうぞ♪」

モララーは一呼吸おいて

( ・∀・)「…どうやらお前は楽しみが目的でこの異変を起こした張本人とグルになっているようだが」
(*゚∀゚)「そうだよ、何度も言うようにこの異変は私が引き起こしたものじゃない。
     私はただ単に強い奴と戦って叩きのめし、そいつを恐怖心を植え付けて絶望の縁に立たせてやることが最高に好きなのさ!」
( ・∀・)「要するにそれが出来ればいいと」
(*゚∀゚)「そういうこと」

モララーは何か考える素振りを見せる。
そして

( ・∀・)「…だったらいいこと教えるからここから手を引いてくれる……ってことはないかな?」
(*゚∀゚)「それはつまりもの凄く強い奴と存分に殺り合えるとかそういうこと?」
( ・∀・)「そうだね」

(;'A`)「(あいつ凄いことを平気で言いやがって…)」
( ゚∀゚)「(流石だなおい…)」

勿論これはつーを丸め込む為の嘘である。
仮にそんな人物がいたとしても、いくら村を窮地から救うためとはいえその為に人を犠牲にしていいはずがない。



578:◆wAHFcbB0FI: 02/24(土) 07:20 5jChJRGvO
  

対するつーは

(*゚∀゚)「そうだなー」

彼女もまた考える素振りを見せる。
が、やがて笑いながら

(*゚∀゚)「 だ が 断 る 」

と言い放った。

( ・∀・)「何故に?」
(*゚∀゚)「アヒャヒャ…だってアンタらみたいな戦いがいのある、骨のある人間なんてそうそういないし。
     善は急げとも言うしね、簡単にはアンタらを逃がさないよー」
( ・∀・)「(駄目か…)」

そこまで言うと

(*゚∀゚)「…さて、回答は以上。
     今度は私の番だけど、準備はOK?」
( ・∀・)「(諦めちゃ駄目だ諦めちゃ…)
     どうぞ」

まるでポーカーの真剣勝負でもしているかのように振る舞うモララー。
だが次の瞬間、その表情は崩れた。

(*゚∀゚)「じゃあ聞くけど…
     アンタが持ってる青い刀が気になるんだけど一体何?」
( ・∀・)「!」

思わず言葉に詰まる。
驚いたのはモララーだけではない。事情を知るものは皆息を呑む。



579:◆wAHFcbB0FI: 02/24(土) 07:30 5jChJRGvO
  

( ・∀・)「これは…これはな、かつて僕達の友人が持っていた刀だ」
(*゚∀゚)「へぇ…それで?」
( ・∀・)「その友人は普通の人間じゃなかったんだよ。
     彼は魔界とやらから来た人間だった」
(*゚∀゚)「……!」

それを聞いた途端、つーの表情が変わる。
だがモララーはそれを気にせず続ける。

( ・∀・)「彼は魔界の者を強く憎んていた。そしてその憎しみを抑えきれず、強大な魔力というものを呼び覚ましてしまったんだ…」



580:◆wAHFcbB0FI: 02/24(土) 07:36 5jChJRGvO
  

モララーは心に溜まっていたものを次々と言葉に変えて出していく。

( ・∀・)「結局、彼は…」

その時だ。

(*゚∀゚)「…ねぇ」

突然の制止。

( ・∀・)「…何だ」

かつての悲劇を思い出してしまったことと、話を中断されたことでモララーは半ば苛立っていた。
だが

(*゚∀゚)「…アンタら、ショボンって奴を知ってる?」
(; ^ω^)(;'A`)(;゚∀゚)ξ;゚听)ξ「シ、ショボン!?」

つーは、やっぱり、という顔をする。

( ・∀・)「なっ…どうして彼のことを…
     ……まさか!?」

彼の言っていたことを思い出した。
突然彼の前に現れて幼い頃の魔界での記憶を呼び覚ました女性というのは―――

(*゚∀゚)「うん、こりゃ初めから全て話した方がいいかもね。
     ちょっと長くなるけど今から話すよ」

つーは何時になく真剣な表情で語り出した。



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