( ^ω^)ブーンが大仕事を成し遂げるようです

620:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 11:56 Yu2E2DTyO
  

4-chapter15


戦闘開始とほぼ同時に、宙を飛び回っていたサラマンダーの炎が急降下しモララエルを襲う。

( ゚∀゚)「不意打ちとかどうとか言ってる場合じゃねえ!
     ちゃっちゃと終わらせてやる!」

対するモララエルは剣で炎を受け止めるべく防御の体勢をとる。

/ ( ・∀・ ) \「それ程度の炎など…我を傷つけるに至らぬ!」

漆黒の刃が炎を真一文字に切り裂く。
炎は掻き消え、それによって再び辺りが暗くなってきた。

(;゚∀゚)「やっべ、暗いとどこにいるかわからねえ!」

だが、突然生み出された真空刃が風切音をあげながら迫ってくる。

/ ( ・∀・ ) \「…!?」

さらに奥を見る。
真空刃を生成しているのは、暗闇の中で緑色に輝く刀。



621:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 12:03 Yu2E2DTyO
  

('A`)「俺は…絶対にお前を倒して村を護ってみせる!頼むぞユニコーン!」
( ゚∀゚)「よし、もう一度だ!」

ジョルジュのサラマンダーからも再び炎が飛び出し、辺りを照らしつつモララエルへと向かおうとする。
もはや定番となったサラマンダーとユニコーンの連携攻撃。
だが今回はそれらに加えてさらなる追撃があった。

川 ゚ -゚)「はぁぁぁぁ!!」

銀色の刀を構えたクーが素早く、そして無駄のない動きでモララエルへと飛び込んでいく。

/ ( ・∀・ ) \「…速いな」

炎と真空刃が、クーの攻撃を援護するかのようにモララエルへと襲いかかる。
これなら防ぎきれずに命中するだろう。
―――そう思った時だ。



622:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 12:10 Yu2E2DTyO
  

/ ( ・∀・ ) \「…貴様等は全く理解していない。
         さらなる魔力を得た我の力をな」

両腕を広げる。次の瞬間。

(;'A`)(;゚∀゚)川;゚ -゚)「な…何だあれは!?」

モララエルの両肩から元々ある腕とは別に新たな二本の腕が伸び、
さらに腹部から影のように黒く巨大な腕が現れたのだ。
その異様な敵の姿にブーン達は思わず立ちすくむ。

/ ( ・∀・ ) \「ふっ!」

短い気迫の声と同時に二本の腕で炎と真空刃を弾き、さらには自分を斬りつけようと接近してきたクーの刀を腹部から突き出た巨大な黒い腕が捉えた。

川;゚ -゚)「…ッ!?」

その黒い腕は天井に届くほど高く伸び、同時に刀を握ったままのクーの身体も高く飛ばされる。

/ ( ・∀・ ) \「…先ずは一人」
川;゚ -゚)「うぁぁぁっ!?」

彼女はそのまま宙で振り回され、そして岩壁めがけて投げ飛ばされる。

('A`)「クー! 危ない!」
川 ゚ -゚)「…!」

意識が朦朧としていたクーは毒男の声で我に返り、岩壁に激突する寸前で姿勢転換。
刀を前方の岩壁に突き立てる。



623:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 12:18 Yu2E2DTyO
  

川;゚ -゚)「くっ…」

直撃こそ免れたものの、衝撃を完全に防ぐことは出来なかったようだ。
しかしクーは危なっかしくも地面に着地。
足が痛み、まともに動かすことが出来ない。

川 ゚ -゚)「だが…これでも防げた方か」
( ・∀・)「大丈夫か? 治療なら任せろ」

すぐさまモララーが回復用光線銃の銃口をクーへ向け、発射。
徐々にではあるが痛みが和らいでくる。

川 ゚ -゚)「…? そんなものまで造れるのか」
( ・∀・)「まあね。
     エネルギー切れ起こさないよう調整したから治療まで少し時間がかかる。じっとしててくれ」
川 ゚ -゚)「…しかし、それでは他の皆が」
( ・∀・)「怪我をしている君が何を言う。
     身の安全が第一だろう?」
川 ゚ -゚)「……」

クーは黙って頷く。



624:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 12:23 Yu2E2DTyO
  

モララーがクーの治療をしている間も、戦いが中断されることはない。
今度はクーと入れ替わるようにブーンが攻撃に参加。

( ゚∀゚)「先ずはあの化け物じみた腕から切り落とす!
     俺が部屋を照らすからブーンと毒男が攻撃しろ!」
( ^ω^)('A`)「把握!」

ジョルジュはサラマンダーを振りかざし、さらに刃から炎が飛び出す。
だが、今度はモララエルを襲うことはなく、周囲を飛び回りながら辺りを照らすだけだ。

/ ( ・∀・ ) \「…成る程な」
( ゚∀゚)「俺がこうして相手の位置を探し当てないと何も始まらないなんてな…
     人数では勝っても状況的には不利な戦いだぜ」



625:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 12:29 Yu2E2DTyO
  

相手の位置がわからなくては攻撃することもままならない上に、連続で不意打ちを喰らう危険がある。

( ^ω^)「でも奴の位置が特定できれば―――」
('A`)「後は攻撃を当てるだけだ!」

真空刃や炎のような、破壊力に欠ける攻撃は通用しない。
だが、自らが出せる最大限の力を込めた斬撃を叩き込めば―――

/ ( ・∀・ ) \「例え二人掛かりだろうがそれは無駄な足掻き…
         先程の女の二の舞だ!」

その時、腹部の巨大な腕が分裂し、二本となる。

(; ^ω^)(;'A`)「うぇ…テラキモス」

あまりにグロテスクな光景を前に、二人は思わず攻撃の手を止める。
それが大きな隙を生んだ。

/ ( ・∀・ ) \「遅い…二人同時に壁に叩きつけてやる!」
(; ^ω^)(;'A`)「しまっ――」

我に返り、避けようとするが敵の攻撃はすぐ側まで迫っていた。



627:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:08 Yu2E2DTyO
  

と、その時。

/ ( ・∀・ ) \「!?」

突然モララエルの眼中に飛び込んできたのは、カメラのフラッシュのような眩い閃光。
思わず目を瞑り、後退。
同時に腹部から飛び出た二本の腕も動きを止める。

/ ( ・∀・ ) \「光…だと。この場所に強い光を出すものなどないはず…」

原因を確かめるべく辺りを見回すと、小型の球体を片手に持った―――

ξ゚听)ξ「…どうやら弱点は光みたいね。そこは幽霊らしいってことかしら?」
( ^ω^)「おっ、ナイスフォローだお!」
ξ゚听)ξ「ま、援護なら任せておきなさい!
      …感謝しなさいよ」

ツンが手に持っているのは独自に作り上げた閃光弾、通称『フラッシュ爆弾』。
爆風で敵に怪我を負わせるのではなく敵の目を眩ませることが本来の使い方なのだが、偶然にも相手は光が苦手であり
精神的ダメージを与えることにも成功したようだ。



628:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:14 Yu2E2DTyO
  

/ ( ・∀・ ) \「貴様…!」

気を取り直したモララエルは標的をツンへと変え、腹部の腕を伸ばす。
だが彼女は不敵な笑いを浮かべて

ξ゚ー゚)ξ「…それでいいのよ」
/ ( ・∀・ ) \「!? どういう…」

気付いた時には既に遅かった。
ズバン、という何かを斬る音と同時にモララエルの腹部にあった黒い巨大な二本の腕が宙に舞い、消滅。
再びモララエルに接近していたブーンと毒男が、渾身の力を込めた斬撃を腕に叩き込んだのだ。

/ (; ・∀・ ) \「ぬう…腹部の腕をやられたか」
(; ^ω^)「あいつ腕を切られてるのに…何て奴だお」
( ゚∀゚)「だが…よくやった!」

あまりダメージは見られないようだが、厄介なものがなくなっただけでもよしとしよう。
これで巨大な腕に攻撃を阻まれることはない。



629:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:18 Yu2E2DTyO
  

( ^ω^)「前々から思ってたけど、お前は一度に複数人の相手をするのが苦手だお。
      例え復活しても、腕が増えてもそれは変わらないおね」
('A`)「もうね、アホかと、馬鹿かと」

静かに言い放つブーンと、相手を馬鹿にする毒男。

/ ( ・∀・ ) \「ふん…腕を二本切断した程度で図に乗るな!」
( ゚∀゚)「まだ油断は出来ないようだな…気をつけろ!」

モララエルは残った四本の腕の内、剣を持っていない三本を広げる。
その先で黒い雷が形成され

/ ( ・∀・ ) \「いけ!」

命令と同時に雷は真っ直ぐブーン達へと迫る。



630:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:21 Yu2E2DTyO
  

だがそれはすぐに矢のような何かによって打ち消された。

/ ( ・∀・ ) \「何…どういうことだ!」
川 ゚ -゚)「こういうことだ」

声の方を見る。
そこには治療が完了し銀色の弓を構えたクーの姿。

/ ( ・∀・ ) \「それは…ただの武器ではないな?」
川 ゚ -゚)「この器は退魔の力を持つ…
     その程度の闇の力ならば掻き消すことも可能さ」
/ ( ・∀・ ) \「ちっ…そういうことか」
川 ゚ -゚)「次はその身体を貫く!」

さらに数本の光の矢を放つ。

/ ( ・∀・ ) \「(腕で防ぐ訳にはいかぬ…ならば!)」

対するモララエルは剣を使いガードを試みるが、キルサタンの破邪の力は相当なものらしく
剣は矢に接触すると同時に刃がへし折れ―――

/ (; ・∀・ ) \「ぐぁぁぁ!?」

残りの矢が、無防備となったモララエルの半透明な両肩と胴体を貫いた。
その効果は絶大。
肉体を持たない相手故に鮮血はなく、手応えもないものの
それは確かに致命的な痛手を与えた。



631:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:26 Yu2E2DTyO
  

川 ゚ -゚)「決まったな…」

再びキルサタンを刀の形状に戻したクーが言う。

( ゚∀゚)「GJ!」
( ・∀・)「お見事!」

炎を出し辺りを照らすことに徹していたジョルジュも安堵。
そして、悶え苦しんでいるモララエルのすぐ側で、ブーンと毒男が止めを刺すべく刀を正面に構える。

( ^ω^)「今度こそ終わりだお」
('A`)「人様に迷惑かけた罪は償ってもらうからな」

二人して刀を振りかざした、その時だ。

/ ( ・∀・ ) \「まだだ…まだ終わってはいない…」
( ^ω^)「!?」

モララエルの目が、はっきりと開く。
その憎しみが籠もった眼はブーン達へと視線を向けている。

/ ( ・∀・ ) \「…見せてやろう…我の真の力を…」

よろめきながらモララエルは体勢を整え、何かを呟いた。
その瞬間。

(; ^ω^)「おっ!?」

突然モララエルの身体からどす黒い光が吹き出し、その身を包み込む。
身の危険を感じたブーンと毒男はすぐさまバックステップで距離を取る。

( ^ω^)「今度は一体何が…」

黒い発光が消えた後に現れたのは―――



632:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:30 Yu2E2DTyO
  

(; ^ω^)「何だおあれは!?」
(;゚∀゚)「そんな馬鹿な…」

ブーン達は信じがたいものを見ていた。

それはもはや人間の姿形をしていない。
鮫程の大きさを持つ巨大な蛇の外見に、狼の如く鋭い爪を備えた強靱な四肢。
背に持った蝙蝠のように黒く、しかし大きな八枚の羽で宙を漂っている。
―――いや、羽だけではなく全身が辺りの闇と同化しているかのように漆黒に染まっていた。
神話や伝説に描かれている合成生物キマイラとしか言いようのない姿。

(;゚∀゚)「ドラクエでいうラスボス第二形態かよ!?」
( ・∀・)「…しかし何という悪趣味な変化だ。
     同じ血を引く者として情けないことこの上ない」



633:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:33 Yu2E2DTyO
  

モララエルも、元々は人間だったのだ。
だが彼の成れの果ては、今自分達の目の前にいるおぞましい化け物。
と、その時だ。

「我は人間等に滅ぼされることはない…次こそ貴様等の終わりの時!」
川 ゚ -゚)「! これは…」

誰も言葉を発していないのにも関わらず、何者かの声が聞こえてくる感覚。
どうやら直接話すことは出来ないものの、テレパシーらしきものを使っての意思疎通は可能なようだ。

(#'A`)「実にしぶといゴキブリ野郎だ。
    ラスボスは倒される運命なんだよ!」

憎き相手がなかなか倒れないことに苛立っていた毒男は、ユニコーンを手にモララエルへと迫る。

( ^ω^)「僕も加勢するお!」
川 ゚ -゚)「私もだ!」

毒男に続くように、ブーンとクーも走り出す。



634:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 13:38 Yu2E2DTyO
  

現在、攻撃要員はブーン、毒男、クーの三人。
ジョルジュは皆の安全確保と攻撃する三人の為に辺りを照らしていなければならず、モララーは敵にダメージを与える為に必要不可欠な霊刀を未だ扱うことが出来ない。
そしてツンも、敵に対して有効な武器を持っておらず、強いて言えば閃光弾による目眩ましが出来る程度だ。

それ故に彼等は攻撃に参加出来ずにいた。

( ・∀・)「刀は苦手、か…
     光線銃やメカが使えないとなると僕も役立たずだな」

モララーは舌打ちし、続いて苦笑い。
何時から己を責めるようになったのだろうかと自分自身に問う。



635:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 15:38 Yu2E2DTyO
  

攻撃要員の三人は、合成生物と化したモララエルに苦戦を強いられていた。

('A`)「くたばれや!」

毒男のユニコーンが前方から襲い

( ^ω^)「おー!!」

気合いの声と共にブーンがセラを背後から振り下ろし

川 ゚ -゚)「その禍々しき魂…浄化する!」

クーのキルサタンが右方向から迫る。
だが

「言ってもわからぬ愚かな人間共が…
 貴様等に我を滅ぼすことはできぬ…!」

モララエルの長い胴体から槍のように鋭く、しかし鞭のようにしなる長い無数の触手が現れブーン達を薙払う。
三人は各々の武器で防御するが相手の力は強く、身体諸とも弾き飛ばされる。



636:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 15:42 Yu2E2DTyO
  

(; ^ω^)「お…二人とも大丈夫かお?」
('A`)「ああ、何とか」
川 ゚ -゚)「しかし…どう戦えばいいか」

今の攻撃で、少なくともあの触手は霊刀でもキルサタンでも切断不可能だということを把握出来た。
だがそうなると他に攻撃手段が見当たらない。

川 ゚ -゚)「(…いや、何か必ず弱点があるはず…)」

触手を狙わずに直接本体を攻撃するというのは―――
否、相手に接近すれば触手に阻まれるだけだ。
ならば二人掛かりで相手の気を引き、その隙に残った一人が攻撃というのはどうか。
だが、身を守護する触手は異常なほどに多く、二人で全て抑えることは実質不可能。



637:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 15:45 Yu2E2DTyO
  

( ^ω^)「クー!
      のんびり考えている余裕はないお!」
川 ゚ -゚)「…!」

我に返る。
…そうだ、今は戦闘の最中。
迷いは死に繋がる。
そして相手も動き出した。

「我は世界を暗黒で包む者なり…
 我に背く者は…破滅のみ…!」

大きく息を吸い込み、その蛇の口から吐き出されるは漆黒の波動。

川 ゚ -゚)「危ない!」

三人はそれをかわす。
幸い波動は放たれるまでに時間があり、避けること自体は容易だ。



638:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 15:48 Yu2E2DTyO
  

( ^ω^)「こっちも攻撃を考えないと…」

だが先程自分で言った通り、集中して考える余裕はない。
そうしている間にも、次の攻撃が来る。

「…もうよい。貴様等の相手など、こいつらで十分だ!」

大きく雄叫びをあげる。
同時に地面から現れたのは無数のゾンビだ。

(; ^ω^)「部下召集かお!」
('A`)「仕方ねえ、片っ端から潰すぞ!」

だが、ブーン達の身を制す者がいた。

( ・∀・)「ちょっと待て、こいつらは僕達が相手をする!」
ξ゚听)ξ「奴等なら私達の攻撃でも倒せるわ!」
( ゚∀゚)「本当なら俺は攻撃に回れないが…今だけ加勢するぜ!」

火炎放射器を構えたモララー、爆弾を持ったツン、サラマンダーを持ったジョルジュだ。



639:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 15:50 Yu2E2DTyO
  

( ^ω^)「みんな…」
( ・∀・)「ボスがブーン達でなくちゃ駄目なら、それ以外で無駄に体力使っちゃそれこそ駄目だろう?
     …いくぞ!」
( ゚∀゚)ξ゚听)ξ「合点!」

言葉と同時に三人は行動を開始。
モララーが火炎放射器で焼き払い、ツンが爆弾を用いた爆風で吹っ飛ばし、ジョルジュがサラマンダーの炎でやはり焼き払う。
だが。

(;゚∀゚)「敵減らneeeeeeee!!」

どれだけ倒したかわからないが、ゾンビの数は全然減っていないようにみえる。
さらに

ξ゚听)ξ「爆弾なくなってきた…」
( ・∀・)「火炎放射器のエネルギー切れそう…
     ここに来るまでに結構使ったからね」
(;゚∀゚)「…後まとめて攻撃出来るの俺ぐらいしかいなくね?」



640:◆wAHFcbB0FI: 03/07(水) 15:56 Yu2E2DTyO
  

まずい。非常にまずい。
これは絶体絶命かもしれない。

(; ^ω^)「打つ手なしかお!?」

だがその時。

「随分と苦戦してるじゃねえか…そいつ、そんなに強いか?」

どこからか、声。

(; ^ω^)「だっ…誰だお!?」

モララエルか? いや違う。
しかしそれは確かに聞き覚えのある、軽い口調。

「何なら助けてやったっていいんだぜ?
 いや、寧ろ俺達はその為に来た訳だが」

声の正体はわからない。
だが今は誰であれそれに頼るしかない。

(; ^ω^)「わかったお、誰だか知らないけど頼むお!」
「OKOK、任せとけ」

そして、部屋の入口の扉を開く音と共に、声の主が姿を現した。



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