( ^ω^)ブーンが大仕事を成し遂げるようです

466: ◆wAHFcbB0FI :02/05(月) 18:36 wTiZ9vfgO
  

4-chapter7


( ・∀・)「しかし面倒な話だな。今回もまた霊的存在が相手とは」

現在、敵の姿はない。
ブーン達は少し安心したのか、防御態勢を解いていた。

( ゚∀゚)「ということはこの異変にも幽霊とかそういうのが絡んでいるってことか。
     じゃあやはり霊刀が解決のカギになるのか?」
( ・∀・)「恐らくそういうことに……!」

モララーは突如歩くのを止めた。
同時に、言葉も止める。

(; ^ω^)「どうしたお!?
      まさかまた敵かお?」
( ・∀・)「そうだ…それもかなり手強い奴と思える」



467: ◆wAHFcbB0FI :02/05(月) 18:38 wTiZ9vfgO
  

何かが羽ばたき、地面に降り立つ音がし、続いて地を蹴り歩く音。
そして―――

「よくわかったな!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

背後から笑い声。
ブーン達が後ろを振り向くと―――

(*゚∀゚)「ようこそ、人間共!
     こんな所に何の用かなぁ?」

全身を黒いマントのようなもので包んだ若い女性。

( ^ω^)「うはwwwwww実にワイルドだおwwwwww」


デュクシデュクシガッゴンガンガン


まずはじめにブーンは袋叩きにされたようです。



469: ◆wAHFcbB0FI :02/05(月) 18:44 wTiZ9vfgO
  

まだ起きあがれないブーンを放置し、ジョルジュは彼女に返答する。

( ゚∀゚)「この異変の原因を突き止めに来た。それだけだ。
     …で、何だお前は? まさかお前がこの異変の原因か?」
(*゚∀゚)「それは違うなー。
     まあちっとは私にも責任あるのかもしれないけど」
('A`)「何だと!? じゃあこの異変の原因も知ってるのか?」
(*゚∀゚)「まあねー。止めてほしいなら交渉してみてもいいけど」

止めてもいい…?
意外な発言にブーン達は戸惑う。

( ゚∀゚)「…お前は一体何なんだ? 人間じゃないのか?」
(*゚∀゚)「人間じゃないよ♪」

当たり前のように言う。
そして

(*゚∀゚)「私の名は『つー』。
     信じる信じないは自由だけどさ、私『死神』なんだよねー」
(; ^ω^)「ちょwwwwwwまたオカルトチックなことになってきたお」

だが幽霊や生ける屍、そしてタカラのような妖怪等を数多く見てきたブーン達にとって、死神の存在は信じられなくもなかった。



470: ◆wAHFcbB0FI :02/05(月) 19:00 wTiZ9vfgO
  

( ゚∀゚)「…今はあれこれ言ってる場合じゃないな。
     この異変を何とかしろ」
(*゚∀゚)「えー…いいよ♪」

つーは考える素振りも見せることなく答える。

(; ^ω^)「ちょwwww軽いおwwwww」
('A`)「てかお前いつの間にwwwwwww」

ブーンの復活の早さに思わず毒男は笑ってしまったが、相手はそこまでお人好しではないようだった。

(*゚∀゚)「アヒャヒャ…但し」

その直後彼女は表情を一変させる。

(*゚∀゚)「…私を楽しませてくれたらの話だけどね」
( ・∀・)「ふん…最初からそう言えばいいんだよ」
( ゚∀゚)「それはつまり戦えということか」
(*゚∀゚)「そういうことになるね♪
     さあどうよ?」

こうまで言われて引き下がるわけにはいかない。

('A`)「仕方ない…ぶっ倒す」
( ゚∀゚)「だな。邪魔な壁は壊して進め、だ!」
( ^ω^)「もう何も言わないおwwwwww」

ブーン達は武器を取り出し戦闘態勢をとる。

(*゚∀゚)「そう来なくちゃ! でももう少し楽しもうよ?」

対するつーは右手を前に出すと

(*゚∀゚)「出番だよ、おいで『ロスト』!」

命令と同時に彼女の右手に巨大な鎌が現れた。
その巨大な刃は血のように赤く、見ていて吐き気に襲われそうになる程。

( ゚∀゚)「その鎌がロストというのか」
(*゚∀゚)「そう。こいつがまた可愛い奴でさー」

とても人間が扱うような武器ではない。
やはり死神というのは本当なのだろう。

ξ゚听)ξ「武器も本人も…随分と性格が悪いのね」
(*゚∀゚)「それ私にとって最高の褒め言葉だよ! 魔界でも普通によく言われるけどね。
     …魔界なんてわかんないか。じゃあ始めよう! アヒャヒャヒャヒャ!」

人間対死神。
ブーン達にはこの相手が友の真相を知っているとは全く想像出来なかった。



471: ◆wAHFcbB0FI :02/05(月) 19:31 wTiZ9vfgO
  

( ・∀・)「気をつけろ、他の奴等とはケタが違うぞ」
( ゚∀゚)「わかってる。だから先手必勝だ!」

ジョルジュはサラマンダーの力を解放。
あの時のように火炎竜が形成される。

( ・∀・)「いきなりそれを使うのか…?」
( ゚∀゚)「手加減することはない、最初から本気でいくぜ!!」

ジョルジュはサラマンダーの刃先をつーに向けると

( ゚∀゚)「行けぇ!」

その攻撃命令に応じるかのように火炎竜はつーめがけて突進。

( ゚∀゚)「(さあ、どう出る?)」
(*゚∀゚)「いきなり凄いのが来たねぇ。
     …でもそれ程度の速度なんて慣れっこだよ!」

その瞬間、つーの姿が消えた。
彼女のいた場所を火炎竜が通過、しかしそれはただ空を熱すだけだ。
その位置に再び彼女が現れる。

(*゚∀゚)「ア-ヒャヒャヒャヒャ!!
     もっとよく狙いましょう♪」
(#゚∀゚)「何だよてめぇ!
     当たらないなら…当たるまで続けろ!」

火炎竜は宙でUターンし再びつーに迫る。
さらに前方からはかまいたちが彼女を襲う。

('A`)「相手はジョルジュだけじゃねえ」

それは毒男の持つユニコーンの発したもの。

('A`)( ゚∀゚)「さあ、次こそどうだ?」

前からはかまいたち、後ろからは火炎竜。
彼女は丁度挟まれた状態だ。
だが

(*゚∀゚)「…じゃあ避けないよ」

つーはそのまま動かずに大鎌を後方へ向け、空いている左手を広げ、前方へ差し出す。

(;゚∀゚)「ば…馬鹿な…嘘だろ?」

彼女は、双方の攻撃を受け止め、掻き消した。
ジョルジュのサラマンダーが放った最大限の力が、いとも簡単に止められたのだ。



472: ◆wAHFcbB0FI :02/05(月) 19:34 wTiZ9vfgO
  

(*゚∀゚)「あのさぁ、今までどう戦ってきたのか知らないけどそれ程度じゃ私は倒せないよ?」

全く余裕な表情。腕には火傷も切り傷もない。

(;゚∀゚)「俺達やサラマンダーが弱いとでも言うのか?」
(*゚∀゚)「さあ? 私が普通じゃないのかもね。
     じゃ、今度はこっちからいくよ!」

つーは大鎌を一振りすると、地を蹴りブーンへと迫る。

( ^ω^)「おっ、防御…」

ブーンは防御態勢を取ろうとしたがその時既に彼女は背後に回り込んでいた。

(*゚∀゚)「どーん!」
(; ^ω^)「は、速いお…」

彼女はブーンの背に強烈な蹴りを放った。

(*゚∀゚)「遅いよー?
     ほれ二発目」

さらに追い討ちをかけるかのようにつーは様々な方向からブーンへ攻撃を入れていく。

(; ^ω^)「どこにいるんだお!」



473: ◆wAHFcbB0FI :02/05(月) 19:38 wTiZ9vfgO
  

一発一発が鋭く、そして速い。
相手の位置すら把握出来ず一方的に攻撃を受けているブーンはただうろたえるばかりだ。

( ・∀・)「まずい…これではブーンが」
(;'A`)「どうすんだ?」

皆はブーンを援護しようとするが、彼と同じく相手の位置が特定出来ない為どうすることも出来ない。

( ・∀・)「やむを得ん…皆に言わずに持ってきたアレを使ってみるしかない」

モララーが取り出したのは―――

( ・∀・)「扱えるか解らないが…
     ほんの一瞬でいい、僕に力を!」
(;'A`)「それは!? お前いつの間に持ち出したのか!」

それは青い光を帯びた刀―――クラーケンだった。



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