( ^ω^)ブーンが大仕事を成し遂げるようです

2: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 18:55 1zu5ShQDO

5-chapter5


魔王が暮らす、魔界の城。
現在、玉座の間には城主である魔王と、一人の人間。
最早いつもの如くといっても過言ではない、ほのぼのとした光景だ。

(-_-)「タカラとのーちゃん、大丈夫かな…?」
( ´∀`)「僕もそれは何とも言えませんモナ…
      今はワインでも飲んで落ち着くべきかと」
(-_-)「…そうだね」

と、その時。

( ´∀`)「モナ…?」

何やら入口の外が騒がしい。

(-_-)「兵士が何かやらかしたのかな?」

そして何事なのかと考える間もなく、扉が勢いよく開き――

(*゚∀゚)「ア-ッヒャッヒャッヒャ! つーちゃんただいま帰還したよっ!」
(;-_-)(; ´∀`)「…ってオォォォイ!」



3: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 18:57 1zu5ShQDO

魔王とモナーは呆気にとられた様子で、突如傷だらけでカムバックしたつーを数秒間凝視。

(*゚∀゚)「ん…どうしたの?」
(; ´∀`)「どうしたもこうしたもないモナ、今までどこにいたモナ?」
(-_-)「そんでもって、何でそんなに傷を負ってるのかな?」
(*゚∀゚)「いやいや、現世で遊んできたんだよ。
     ちょいとはしゃぎ過ぎたかもしれんけどね」

どう見てもはしゃぎ過ぎとかいうレベルじゃないだろう、と二人が突っ込むことはない。
これが彼女の『普段』であるから。



4: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 19:00 1zu5ShQDO

(-_-)「ところで、現世でタカラとのーちゃんに会わなかった?」
(*゚∀゚)「ああ、いたいた。あいつら今もあっちにいるよ」
(-_-)「…今、現世はどうなってる?」

不安げに魔王が訊ねるが、そんなことは全く気にせずに彼女は答える。

(*゚∀゚)「面白いことになってるよ。
     フサっていう魔獣が出てきて、それを倒すだのどうとかってことで人間達がどうのこうの――」
(;-_-)「…そのままにして帰って来ちゃったの?」
(*゚∀゚)b「まあね♪
     …ま、今頃は人間達が頑張ってるだろうし、タカラとのーもいるから大丈夫でしょ!」
(;-_-)(; ´∀`)「(ちっとも大丈夫じゃないって…)」

全身傷だらけで帰ってきた相手(といっても大分ピンピンしているが)に『もう一度行って解決して来い』とは言えず、ただ呆れるしかない魔王。



5: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 19:04 1zu5ShQDO

一通りやかましく言葉を発したつー。
ふと、彼女の表情が変わる。

(*゚∀゚)「さてと…そろそろ真面目なこと話すか」
(-_-)「ほう…何かな?」

彼女の表情を見て、魔王も目の色を変える。

( ´∀`)「モナ…じゃ、僕はこれにて」

モナーは邪魔にならぬよう、玉座の間から退出。

(-_-)「…で、その真面目な話とは何だい?」

つーは少し言いづらそうに、しかしはっきりと言った。

(*゚∀゚)「覚えてるかな…魔界に生まれた人間の子供のことだよ」
(-_-)「えっ…!」



6: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 19:08 1zu5ShQDO

つーは魔界で生まれた人間であるショボンが、自らの力によって現世で身を滅ぼしたことを魔王に告げる。
自分達のとった処置が、却って彼にとって悲劇を招いたことも、全て―――

(-_-)「成る程…僕達はとんでもないことをしちゃった訳か」

自分の認識の甘さを悔やむ魔王。
重い空気が流れる。

(*゚∀゚)「ショボンの奴、今も元気にやってると思ってたのにな。
     なんつーか、その…」

彼女は言葉に詰まり、その先を口にすることはなかった。

(-_-)「うん…君にとってあの子は息子のような存在だったからね…」
(*゚∀゚)「それ程の関係でもないよ。
     本当にそんなだったら現世に返したりしないって」



7: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 19:10 1zu5ShQDO

数秒の沈黙の後。

(*゚∀゚)「…タカラが言ってたよ。『辛いことは水に流して、でも同じ失敗はするな』みたいなことをね。
      これからは現世に人間を飛ばすのはやめたほうがいいんじゃない?」
(-_-)「そうかもしれない…いや、そうだね」

あいつの楽観的な発言にも、たまには頷けるものだ、と二人は思った。

(*゚∀゚)「あっ…そういえば!」

つーは何かを思い出したように再び口を開く。

(*゚∀゚)「ショボンの他にも魔界で生まれた人間がいるよね…
     記憶戻しに行ったの私だし、ちゃんと覚えてるよ!」
(-_-)「…うん、いた」
(*゚∀゚)「そいつら、今どこで何してるかな…」
(-_-)「…わからない」



8: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 19:13 1zu5ShQDO

魔界に生まれた孤児の一人であるショボンが非業の死を遂げてしまったのであれば、
記憶を戻した他の者達がショボンと同じ運命を辿ることは絶対に避けてほしいと願うことが、今の自分達に出来ることではないだろうか。

(-_-)「近い内…いや、すぐにでも部下に偵察させるか。
    …あ、勿論君は駄目だよ」
(*゚∀゚)「そうしてくれるとありがたいね…って私じゃ駄目なの?」
(;-_-)「あのねぇ…」

魔王は今回何度目かの呆れた表情。

(-_-)「今の現世の状況を考えればわかるように、君だと何をしでかすかわからないからね。
    それより、君はもう休んだら?」
(*゚∀゚)「そうしようかな…よし、井戸の底行ってシャワーでも浴びてくるか!
     また後で来るねー!」
(-_-)「(井戸…シャワー?)」

つーの言葉に疑問を抱いた時には、既に彼女はいなくなっていた。

あの様子なら当分の間は騒ぎを起こす心配はない…はずだ。



9: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 20:41 1zu5ShQDO

再び舞台は現世へと戻る。

(*゚ー゚)「…にしても先祖の霊が現在魔界とやらにいるなんて」

しぃは自分の先祖が妙な世界にいることに少しショックを受けているようである。

( ^Д^)「あいつは魔界でも凄いぞ…
     何しろ強くて凛々しい上に綺麗と評判で、さらには魔界に身を置く存在にして清き心の持ち主と謳われる程。
     俺やつーよりもずっと昔から魔界にいるっぽいし、流石は軍師って感じだ」
( ^ω^)「mjd? 一度会ってみたいお!」
( ・∀・)「うん、普通の人間が魔界へ行くためにはまず死なないと駄目だろうよ」
( ^Д^)「実際はそんなこともないけどな」



10: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 20:44 1zu5ShQDO

皆はふと、空を見る。
星が煌めく夜空。
先程まではつーとの戦闘で気付かなかったが、耳を澄ますと少し遠くで何かの轟音が鳴り響いていることがわかる。

( ^ω^)「やっぱり…まだ戦いは終わっていないんだお」

拳を握り締めるブーン。

( ・∀・)「相手は空をも自由とする。
     …僕のSKがない以上、ブーンとのーが頼みの綱だ」
(*゚ー゚)「のー…? 誰それ?」
( ^Д^)「聞いて驚くな、さっきのぶっ壊れ女の後輩」

途端に、しぃの表情が曇る。

(*゚ー゚)「またとんでもない奴が…」
( ・∀・)「心配する必要はない、彼女は僕達の味方だ」

諭すようにモララーが言う。

( ^ω^)「因みに、今魔獣と戦ってる良い子というのは彼女のことだお」
(*゚ー゚)「ふーん…そうだったの」



11: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 20:48 1zu5ShQDO

先程モララーが言った通り、相手は翼を持ち空をも翔る化け物。

( ^ω^)「そんな訳だから…僕は再び行くお!」

ブーンが空へ飛び立とうとするのを見て、しぃは先程までずっと抱いていた疑問を口にする。

(*゚ー゚)「…思ったんだけど、どうして貴方は飛ぶことが出来るの?」
( ^ω^)「それが、僕にもよくわからないんだお。
      僕がまだ幼い頃のある日『⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン』とかやりながら外で走り回ってたら何か飛べちゃったんだお」
(;*゚ー゚)「何それ…」

全く以て意味不明。
当の本人ですら理屈がわかっていないのでこれ以上問いようがない。



12: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 20:54 1zu5ShQDO

と、その時。

( ^Д^)「…俺、今思ったんだけどよ、ブーンの体内に何か原因があるんじゃねえかな?」
( ^ω^)( ・∀・)(*゚ー゚)「え…」

三人は一斉にタカラの方を向く。

( ^Д^)「これでも俺は魔界で見つけた宝箱に魂を宿してる『付喪神』って妖怪だ。
     前にも言ったと思うが、俺みたいな連中には魔力を持つ奴とそうでない奴が一目でわかるんだよ。
     ブーンからは魔力の欠片も感じられねえのに、空を飛ぶなんて俺にも出来ないことをしやがる。
     となると、ブーンの体内には魔力以外で飛行を可能とする何かがある! ってことになるんだが、どうよ?」
( ^ω^)「そうかもしれないおね」
(*゚ー゚)「(…魔力以外で飛行を可能とする何か?)」

この場にいる中で最も魔力に詳しいタカラがいうのだから間違いはないだろう。



13: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 20:57 1zu5ShQDO

( ^ω^)「…ということは、僕が泉の水を飲んだ時や飛ぼうとする時に身体が光るのは僕の体内にある何かが――」

突如、ブーンの言葉を遮る声。

(*゚ー゚)「ちょっと待って!
     その泉って、もしかしてあの遺跡にあった泉?」
( ^ω^)「え? そうだけど…」

しぃは納得した表情。
そして

(*゚ー゚)「わかりました…恐らく貴方の体内には『聖石』があるわ」
( ^ω^)「聖石…?」

聞き慣れぬ単語に戸惑うブーン。
それはモララーやタカラさえも同じだった。

(*゚ー゚)「貴方達、これを覚えているかしら……いや、忘れたとは言わせないわ」



14: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:01 1zu5ShQDO

しぃは懐から何かを取り出す。

( ^ω^)( ・∀・)( ^Д^)「それは…!」

彼女が今手にしているのは、緑色に輝く拳大の宝石。
ブーン達が泉で入手し、ギコ達に譲ったあの宝石だった。

(*゚ー゚)「これが『聖石』。
     これを体内に宿した者が念じると、その者に空を翔ることの出来る程の浮遊力を与える…けど、その力は魔力とは違ったものなの。
     『超能力を生み出す石』、とでも言っておくわ」
( ^ω^)「お…僕の体内にそんなものがあったのかお。
      餓鬼の頃に食べ物と間違えて飲み込んだりでもしたのかお?」



15: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:05 1zu5ShQDO

( ・∀・)「何故君があの時の宝石を持っているのか、何故ブーンの体内に聖石とやらがあるのかは聞かないでおこう。
     では、ブーンがあの泉の水を飲んだ途端に助走なしで飛行可能になったのは?」

しぃは手にした聖石をもう片方の手で指差し

(*゚ー゚)「これくらいの大きさの聖石は治癒の力を秘めた聖水を生み出すことが出来る。
     そしてその聖水は、逆に聖石にとってもさらなる力を引き出す糧となるわ。
     後、聖石と対を成す存在もあるらしいんだけど――」
(; ^ω^)「……」

いまいち理解することが出来ず、途方に暮れるブーン。

( ・∀・)「しぃ、その辺にしといてくれ。彼の頭が爆発してしまう」
(*゚ー゚)「ごめん、今は時間がないわね…
     何故貴方の体内に聖石があるのかはわからないけど、今はその力を持つ貴方に任せるしかないわ。お願いね」
( ^ω^)「合点承知、言われなくてもやってやるお!」

威勢の良い返事と共に、次こそ飛び立とうとする。



16: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:08 1zu5ShQDO

――が

(*゚ー゚)「あっ、ちょっと待って!」
(; ^ω^)「あうっ!」

地を蹴り飛び立とうとしていたブーンは、不意に声をかけられて勢いあまり、実に豪快にすっ転んだ。

(; ^ω^)「ちょ、今度は何だお?」
(*゚ー゚)「重大なことを言い忘れたわ」

言いながら、しぃが懐からまたも何かを取り出す。

( ^ω^)「何だお?」

それはゴツゴツとした、灰色の丸いカプセルのようなものだ。
表面には、呪文らしき文字が刻まれている。



17: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:17 1zu5ShQDO

(*゚ー゚)「実を言うと…魔獣ギコ・フッサールは痛みこそは感じるものの
     幾ら攻撃されても倒れることはないの。要は不死身よ」
(; ^ω^)(; ・∀・)(;^Д^)「な、なんだってー!?」
(*゚ー゚)「そこで、これの出番よ」

彼女は先程取り出したカプセルらしきものをブーン達に見せ

(*゚ー゚)「…これは私の先祖であるジィ・コルト=クロスが、万が一魔獣が復活した時に備えて造ったという『封魔器』。彼女の墓である石塔の裏に埋めてあったわ。
     で、これを投げて対象物に当てると、それを封印することが出来る」
( ^ω^)「す、凄いお、モンスターボールみたいだお!」
(*゚ー゚)「…何それ?」
( ・∀・)「(…幼い頃に失踪して以来、ずっと遺跡で暮らしてきた人間がそんなことを知っている訳ないだろうが)」

が、モララーは敢えて口にしない。



18: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:21 1zu5ShQDO

( ^ω^)「使い方はわかったお。
      だからもう行くお、そろそろ本気で危ないお」
(*゚ー゚)「うん…今度こそ何も止める理由はないわ。行きなさい」
( ^ω^)「おっ…」

ブーンは目を閉じ、意識を改めて集中させる。
それを静かに見守るモララー達。

( -ω-)「……」

これから、自分は再び戦いへと足を踏み入れる。
一時的に消えていた恐怖感や緊張感が蘇ってくるのがわかる。

怖い。非常に怖い。
逃げ出したいという念さえ起こる程だ。



19: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:24 1zu5ShQDO

( -ω-)「(でも…僕にはみんながいるお…)」

長いつきあいである毒男やジョルジュ、モララー。
ひょんなことから行動を共にすることとなったツンやタカラ。
故郷を護る為に自ら戦うことを望んだクー。
先祖からの使命、さらには自分自身や世界のために遠くからやって来たのであろうしぃ
事情もないにも関わらず自分達に味方し、現在も戦っているであろうのー。
ついでに、今は森に避難しているギコ達
そして、もうこの世にはいない―――




目を開く。

( ^ω^)「これは…僕だけの戦いじゃないお。
      僕達みんなの、力を合わせた戦いだお!」

地を強く蹴り、ブーンは再び夜空へと飛び立った。



21: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:29 1zu5ShQDO

地上に残った者達は、次の行動を考えていた。

( ・∀・)「…さて、僕達はどうするか」
(*゚ー゚)「私なら空から雷落として攻撃することも出来るけど…」

モララーは即座に否定。

( ・∀・)「駄目だ。少し前に僕が電気による攻撃を試みたが、ダメージを与えるどころか吸収されてしまった。
     例え魔力の宿った雷でも同じ結果に終わるだろう」
(*゚ー゚)「そう…」

今の状態では、皆はただ指をくわえて待機することしか出来なかった。


と、その時だ。



「あーひゃひゃひゃ!」
(; ・∀・)(;^Д^)(;*゚ー゚)「なっ…!?」

また奴が来たのか、と三人は即座に警戒するが、どうも何かが違う。
そして、その正体もすぐに明らかとなった。

(;,,゚Д゚)「馬鹿、その笑い声を真似るな、怖い!」
((゚∀゚∩「くせになったよ!」
∩゚∀゚))「あーひゃひゃひゃ、だよ!」
(;><)「もうやめてください!」

( ・∀・)「成る程」

先程まで森へ避難していた、チキンでヘタレな連中が――

( ,,゚Д゚)「五月蝿え、何を言うか」
(*゚ー゚)「誰に向かって言ってるの?」



22: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:32 1zu5ShQDO

( ,,゚Д゚)「そんなことはどうでもいい、俺達にも何か手伝わせてくれ!」
((゚∀゚∩∩゚∀゚))「たうんわーく!」

だが、モララーが両手を軽くあげて拒絶。

( ・∀・)「生憎だが…僕達も今は何も出来ない身でね」
( ,,゚Д゚)「おい…今の世の中、働かないと負けだぞ」
( ・∀・)「…君の口からそんな言葉が出るとは思わなかったよ」



23: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:41 1zu5ShQDO

どうしようもないことはどうしようもない。
しかし、先程まで避難していたこの男、今は何故かやる気満々だ。
他の奴等はどうだか知らないが。

( ,,゚Д゚)「だが俺達は諦めない、まだアレがある!」

ギコが指差す先には、スクラップと化した二台の小型戦車。

( ・∀・)「あんなポンコツで何をするというのだ。まさか僕に直せとでも――」
( ,,゚Д゚)「そう、直してもらうのさ…彼女にな!」

…この中に女性は一人しかいないではないか。

(*゚ー゚)「私?」



24: ◆wAHFcbB0FI :05/16(水) 21:43 1zu5ShQDO

( ,,゚Д゚)「俺は見た。アンタが銀色の鎖みたいなのを修復する様をな」

つまり、ギコの思惑は――

(*゚ー゚)「同じことをあの戦車にしろってこと?」
( ,,゚Д゚)「そういうことだ、頼む!」
(*゚ー゚)「どうかな…あんな大きなもの」

彼女は暫し口を閉ざし、考えるような動作をとる。

((゚∀゚∩∩゚∀゚))「どんなにばらばらになっても、こころをこめてまほうをつかえばなおるよ!」
(;^Д^)「五月蝿ぇなあ…」

それを邪魔する声もあったが、彼女は脳内で何かを計算しているらしく、全く動じない。
そして――

(*゚ー゚)「わかったわ、やってみる!」

彼女は静かに首を縦に振るのだった



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