( ^ω^)ブーンがアイドルマスターを目指すようです
- 23: 第32話 :2007/01/16(火) 00:08:01.33 ID:v1gKXt820
ドクオがガッツポーズをとり、ショボンが微笑み、マーヤが立ち上がった。
ドクオたちのいる舞台袖に一瞬視線を動かし、一歩前にでる。マイクをもってクーが駆け寄った。
川 ゚ -゚)「やったな、ツン」
ξ゚听)ξ「・・・ありがとうございます」
会場が拍手につつまれる。まだ結果のでていないアヤカ達他の参加者も手を叩いていた。
川 ゚ -゚)『おめでとう。審査委員の人たちからも大人気だったぞ。コメントをもらえないか』
ξ゚听)ξ『・・・観客のみんながアタシの歌に応えてくれたから、合格できたんだと思います。
ありがとー』
普段みせない敬譲な態度で、ツンは盛り上がる観客席に応えた。
- 24: 第32話 :2007/01/16(火) 00:10:47.56 ID:v1gKXt820
川 ゚ -゚)『さて、次は・・・』
再びドラムロールが鳴り響く。スポットライトが止まった先は中央右よりの・・・・・・
川 ゚ -゚)『しぃ!』
クーに呼ばれ、軽く微笑んでしぃは前に進み出た。隣でEががっくりとうなだれている。
続いて3人目は一番右。カレハが選ばれた。
- 26: 第32話 :2007/01/16(火) 00:14:33.98 ID:v1gKXt820
(´・ω・`)「・・・まぁ、ここまでは前評判どおりだな」
川`■■「3人は他の参加者より頭ひとつ分抜けた実力ありましたしね」
( ^ω^)「・・・アヤカは大丈夫かお・・・マーヤさん。クーから聞いてないんですかお?誰が合格するか・・・」
川`■■「聞くヒマがなかったわ。もし聞いたとしても、クーは教えなかったでしょうね」
( ^ω^)「あードキドキするお・・・」
頭をかかえてブーンはうずくまっている。
('A`)「(ブーンに知らせたら、顔にでちゃうからなぁ・・・)」
川 ゚ -゚)『さて、4人目の発表だ』
- 27: 第32話 :2007/01/16(火) 00:16:57.89 ID:v1gKXt820
合格を決めた3人がみまもるなか、4本目のスポットライドはDを照らし出した。
川 ゚ -゚)『4人目はD。サリー・D・トソン!!』
合格したからか、登場10話目にしてようやく本名が出たからか。D・・・トソンは顔を手で覆った。
川 ゚ -゚)『・・・D、前に出てくれるか』
('、`*「・・・は、はい。わかりました」
マイクを受け取り心境を語る。
そのまま合格した3人のところにいこう審査員席を横切ったとき、春香に呼び止められた。
春香「D・・・トソンちゃん、ひとつ質問があるんだけど・・・」
('、`*「はい、何でしょうか」
春香「トソン、って苗字じゃなかったの?」
('、`*「深く考えたら負けかと思っています」
- 28: 第32話 :2007/01/16(火) 00:18:38.19 ID:v1gKXt820
クー『さぁ、次は5人目・・・・・・最後のメンバーを発表する』
残った4人の表情が一瞬、こわばった。
ダラララララララララララララ
先の4人よりも長くドラムロールが続く。
- 30: 第32話 :2007/01/16(火) 00:20:55.45 ID:v1gKXt820
Eが目をつむり
Bが息を大きく吸い込み
Cが後ろ手を組み
アヤカが手を強く握り
スポットライトが一人のアイドルを照射した。
- 32: 第32話 :2007/01/16(火) 00:25:33.79 ID:v1gKXt820
川 ゚ -゚)『“VIPPER’s”最後のメンバーは・・・』
無表情なクーが、少し笑った。
川 ゚ー゚)『アヤカ。アヤカ・ワタナベ』
- 34: 第32話 :2007/01/16(火) 00:29:40.04 ID:v1gKXt820
観客席から今日最高の声援があがった!アヤカの顔が満点の笑みでつつまれる。
ブーンがおもわず彼女のもとに駆け出そうとしてドクオに静止されていた。
川 ゚ -゚)『アヤカ、おめd』
从'ー'从「やったよぉ!」
自分からクーのところに向かうアヤカにツンがやれやれ、といった感じで肩をすくめる。
从'ー'从『やったぁ、うれしいよぉ!!!』
マイクを握って開口一番、悦びの言葉を口にする。
川 ゚ -゚)『おめでとう、アヤカ。やったな』
从'ー'从『うん、ありがとう・・・・・・ありがとう・・・ありがとう』
- 35: 第32話 :2007/01/16(火) 00:33:05.96 ID:v1gKXt820
涙目になっているアヤカを拍手が包み込む。選ばれなかった3人も笑って手を叩いていた。
アイドルC「アヤカちゃん、ほら。ここで泣いてどうするの」
アイドルB「胸を張って。そんなんじゃ私が替わりに踊っちゃうわよ」
从'ー'从「そっ、それは困るよぉ」
アイドルE「だったらさ、ほら」
3人に励まされるようにして、アヤカはマイクを握り締めてもう一度、今度は笑顔でありがとうと叫ぶ。
クーに促されてB・C・Eが舞台袖に戻ってゆく。3人とも、涙は最後まで見せなった。
- 37: 第32話 :2007/01/16(火) 00:38:55.50 ID:v1gKXt820
【20分後】
一度閉まった緞帳が再び上がる。合格した5人が舞台にスタンバイしていた。
○←从'ー'从 ○←('、`*
○←⌒*(゚〜゚)*⌒
○←ξ゚听)ξ ○←(*゚ー゚)
クーは雑多な観客席の奥、入り口付近にドクオとブーンの姿を目にした。
アヤカも気づいているようで、他の4人とおなじように下を向きながらもちらちらと視線をブーン達にやっていた。
川 ゚ -゚)『それでは、彼女たちの初ステージ、楽しんでくれ』
クーが下がり、曲がはじまった。
5人「GO MY WAY! GO 前へ!!
頑張ってゆきましょう
一番大好きな 私になりたい」
GO MY WAY。“ムコナの10人”時代につくられたアイドルソングである。
- 41: 第32話 :2007/01/16(火) 00:45:34.35 ID:v1gKXt820
从'ー'从・ξ゚听)ξ「ノンストップで行ってみましょ♪
って思ったらまた赤信号!?!
そんな時は凹まないで
ハイウェイがあるファイト!!」
(*゚ー゚)・('、`*「フルスロットル飛ばしてみましょ♪
って思ったらスピード制限!?!
こんな時は悩まないで
ジェットがあるフライト!!」
ξ゚听)ξ「未来は誰にも見えないモノ
だから誰もが夢を見てる」
(*゚ー゚)「どんな地図にも載ってないけど
どんな時代(とき)でも叶えてきたよ」
ξ゚听)ξ・(*゚ー゚)・⌒*(゚〜゚)*⌒「さあ行こう!!」
YEAAAAAAAA〜!
トソンとアヤカにあわせるかのように、観客たちも絶妙の合いの手をいれた。
- 42: 第32話 :2007/01/16(火) 00:46:19.18 ID:v1gKXt820
5人「GO MY WAY!! GO MY 上へ!! 笑顔も涙でも
この世界中が Wonder LandなNever Land
GO MY WAY!! GO 前へ!!
がんばってゆきましょう
一番大好きな 私になりたい
GO MY WAY!! GO MY 上へ!! ほら1人1人が
この世界中で One & OnlyでもNot Lonely
GO MY WAY!! GO 前へ!!
はりきってゆきましょう
全ての輝き この指にとまれ」
イメージ映像:http://www.youtube.com/watch?v=kBnCXkhPweM
- 43: 第32話 :2007/01/16(火) 00:50:38.85 ID:v1gKXt820
川`■■「・・・よかったわ。二人とも合格できて」
(´・ω・`)「全くだ・・・っと。これはこれは。おひさしぶりだね。忙しいだろうに、元気かい?」
????「はい。ショボンさんもマーヤさんも、元気そうでなによりです。
事務所のみなさん、よかったですね。合格できて」
(´・ω・`)「うむ、ありがとう。リョーコ君も今日のステージ、がんばってくれ」
????「はい。その前に・・・」
- 44: 第32話 :2007/01/16(火) 00:54:28.02 ID:v1gKXt820
曲が終わり、観客に向かって手をふっている5人。
そんなとき、歓声がいちだんと大きくなった。
いや、質がかわったというべきか。金切り声のようなものも時折まじっている。
舞台脇からクー。そしてひとりの女性が歩いて5人に近づいてくる。舞台にはあわない普通のズボンにロンT。
それでも、燕尾服のクーや5人のアイドルよりも彼女は目立っていた。
⌒*(゚〜゚)*⌒「・・・『アイドルマスター』ッ!」
('、`*「リョーコ・モモヤマ?!!」
ξ゚听)ξ「すごい・・・本物・・・」
(*゚ー゚)「・・・・・・トップアイドル」
从ー从「(←感極まって気絶)」
リョーコ「面白いステージだったわ。合格、おめでとう」
- 45: 第32話 :2007/01/16(火) 00:58:57.06 ID:v1gKXt820
二言三言、言葉をかわして最後に写真撮影。ステージ終了後、アヤカは自分の合格よりも
リョーコに会えたことをうれしがっていた。
その日の夕方、同じく『VIPホール』で行われた『リョーコ・モモヤマ 夏の全国ツアー』。
アヤカ達『VIPPER’sオーディション』の参加アイドル達も見守る中、ライブの終わりにリョーコは
今夏限りのアイドル業引退を発表した。
【続く】
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