( ^ω^)ブーンは大人嫌いのようです。

5: ◆NoxMiNDgA2 [視点変更。] :2006/10/19(木) 21:54:39.27 ID:qynpSQBL0
  
【( ^ω^)】

 夜遅く、物音が聞こえて僕は目を覚ました。
 兄ちゃんかな? こんな時間まで仕事して帰ってきたんだ。偉いな。
 僕は自室から出て階段の上から下を覗く。
 居間の電気が点いている。
( ^ω^)「兄ちゃん、おかえりだお」
 声をかけてみたけど、無反応だった。
 僕が階段を下りようとした、その時、凄まじい形相の兄ちゃんが居間から出てきて家の外へと突進していった。
 僕の存在には気付いていないようだった。



6: ◆NoxMiNDgA2 :2006/10/19(木) 21:58:43.15 ID:qynpSQBL0
  
(;^ω^)「な、何が起こったんだお?」
 居間に行くと、僕の学校の文集と連絡網、それから二枚の紙が机に並べられていた。
「弟を尾行するとか、きんもーっ☆」「残業乙w」二枚の紙にはそう書かれていた。
 意味が分からない。
 でも、この字はどこかで……。
 開かれたままの文集はプーンのページだった。
 あ、この手紙の字、プーンのものだ。
 どういう事だろう。兄ちゃんとプーン、何かあったのだろうか。
 さっきの兄ちゃんの様子はただ事では無かった。
 兄ちゃんはプーンの所に行ったのかもしれない。
 僕は急いで支度をして、兄ちゃんの後を追った。



7: ◆NoxMiNDgA2 :2006/10/19(木) 22:04:57.82 ID:qynpSQBL0
  
?「離せYO! 何でいつもいつもボクの楽しみを邪魔するんだYO!」
?「いいから来い!」
 通りがかりに、公園で言い争う声を聞いた。
(;^ω^)「やめるお!!」
 争い事が嫌いな僕は放っておけず、そこに居る二人の間に入り、止める。
( ´;゜;ё;゜;)「ブーン!?」
('A`)「何でここに!?」
 その二人は、兄ちゃんとプーンだった。
(;^ω^)「二人こそ、何があったんだお」
('A`)「全部、プーン君のせいだったんだ。お前のバイト先に来たっていう変な客も……ほら!」
 僕が問うと、兄ちゃんはサングラスとマスクを見せてきた。
 それはあの変な客が身に付けていた物だったと思う。
('A`)「俺だって、散々嫌がらせされた」
( `;゜;ё;゜;)「NEET舐めると酷い目にあうお!!」
 プーンは腕組みをして仁王立ちした。
( ^ω^)「プーン……」
(#`;゜;ё;゜;)「なっ、何だよぅ。元はと言えばお前らが悪いんじゃないか! ボクを除け者にするから!!」
 プーンは怒りのせいか顔が真っ赤だった。



8: ◆NoxMiNDgA2 :2006/10/19(木) 22:07:53.24 ID:qynpSQBL0
  
( ^ω^)「プーン、行こうお」
(#`;゜;ё;゜;)「どこへだよ! 警察か? 行かねぇよ、行きたきゃお前ら二人で勝手に行けばいいだろ!」
( ^ω^)「違うお」
(#`;゜;ё;゜;)「じゃあどこだよ!!」
( ^ω^)「裏山だお」
( ´;゜;ё;゜;)「はぁ? 何しに行くんだよ」
( ^ω^)「大人になりに行くんだお」
( ´;゜;∀;゜;)「お、大人ぁ!? ひひひwwwww」
 プーンはいかがわしい事でも考えていそうな顔で笑った。
('A`)「きもっ」
( `;゜;Д;゜;)「ひぎゃあああああ!」
 兄ちゃんはプーンの頬をつねり上げる。
(;^ω^)「駄目だお、そんな事したら」
 確かにちょっときもかったけど。



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