( ^ω^)あり得たかも知れない展開が集まるようです

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:32:16.13 ID:3k6nelvQ0
ξ゚听)ξ「…………!?」

その光景を見た瞬間、とっさに電柱の影に隠れた私を一体誰が責められようか。
別にやましい思いがあった訳じゃなかった。それを言うなら、あいつの方が悪い。


……あれ? じゃあ私、なんで隠れてるわけ!?


心臓が迫り出すかのように早く脈打っていた。
動揺した気配で、この場に私がいることを察されないように、学生かばんを胸に押し当てる。

涙腺が緩んだ。
頭にちらつくのは、「裏切り」なんていうアリエナイ言葉。

ああ、全部全部、あいつが悪いのよ!


( ^ω^) 「ありが……僕じゃわ……かった」
川 ゚ -゚) 「……とに……うがな……ゃんは……」


だって、アイツが、彼が、商店街の通りを
見知らない女と腕を組んで、楽しそうに歩いてるんだから!



パターン3『恋敵と遭遇? スイーツ(笑)』
    ジャンル「スイーツ(笑)」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:34:00.22 ID:3k6nelvQ0
意を決して、私は二人の前に躍り出た。
運動した訳でもないのに、荒い呼吸が私の緊張感を高める。
まさか自分が、こんな、少女漫画やドラマでよく聴く陳腐な台詞を言う日が来るとは思っても見なかった。

ξ゚听)ξ「誰よ、その女……」

響きは想像していたよりもかなり下衆くて、他の言い方はなかったのかな、なんて言った後に少し後悔する。
彼と女を間に挟んで、向こう側にあるショーウィンドーに移り私は、どこまでも醜い表情をさらしていた。
少女漫画の主人公に憧れたこともある。だけれど、

ξ゚听)ξ「誰なのよ……」

それになりたい訳じゃなかったのに。


( ^ω^) 「……お? 言ってなかったっけかお?」


戸惑ったような声を上げる彼が憎らしくてたまらなくて、でもやっぱり愛しかった。
なんて、なんて馬鹿な私!

( ^ω^) 「こいつは、」

彼が指した先に、女がいる。
……どこかで、あったことがあるだろうか? ほんの少しデジュビュを覚える。
ううん、会ったことなんてない。絶対ない。戸惑う私を尻目に、彼が続けた。


( ^ω^) 「僕の、妹だお?」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:35:00.65 ID:3k6nelvQ0
あるある展開その6『妹でした』
一昔の少女漫画でよく見た展開である。
一回りして今や逆に新しいかもしれない。従姉妹でした、とかもよく聞く。
従姉妹の場合はヒロインの誕生日プレゼント選んで貰ってましたとか、そういう感じで大団円を迎える。

妹の場合、(個人的な雑感であるが)最近の新ジャンルやスレじゃ、
妹も実は兄に恋愛感情を持っていて、そのままヒロインと
「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない」ルートに入る展開が多いような気がする。

近視相姦とやらが流行りなのだろうか。
あとそういう場合、妹は大抵ヤンデレ。でなくてもちょっとメンヘラ。
流行りなのだろうか。


ハンカチ 兄ちゃん はっぽーさーい☆
スイーツ(笑)



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:37:26.89 ID:3k6nelvQ0
彼と女を見送った後、私はただ立ち尽くした。
電柱の影に縮こまりながら、私はただただ立ち尽くしていた。
涙は流れなかった。ただこの瞳には、押し殺した感情が一つ、宿っていた。


ξ゚听)ξ「……さない」


ぽつり。言葉が漏れる。


ξ゚听)ξ「……ないんだから。……絶対に」


ぽつり。言葉が漏れる。



繰り返し繰り返し、ただ一つの言葉が私の口をつついていた。



それは。



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:38:09.80 ID:3k6nelvQ0
ξ゚听)ξ「許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから

 許さないんだから許さないんだから許さないんだから」


あ、あはは。
あははははははははははははははは、
あはははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:39:18.55 ID:3k6nelvQ0
あるある展開その8『昼ドラ』

この泥棒猫がー。な展開。
作者が泥沼が好きだったり、あとカオスに持って行きたい場合によく使われる。

前者の場合は、血を血で洗うような生臭い物語がこのあとずっと進んで行く。
とりあえずホント誠nice ボート。
なんで言葉寄りの選択肢ずっと選らんでたのにいきなり世界に行くんですか。

で、話がそれたので元も戻すと、
後者の場合は、カオスなガシッボカッ、もとい携帯小説を模した展開が広がっていくのだろう。


両方ともすごく……スイーツです……


余談ながら、昼ドラで同じ俳優や女優が使いまわされているのは、ご飯が進む顔だからだそうな。



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:41:22.84 ID:3k6nelvQ0
意を決して、私は二人の前に躍り出た。
運動した訳でもないのに、荒い呼吸が私の緊張感を高める。
まさか自分が、こんな、少女漫画やドラマでよく聴く陳腐な台詞を言う日が来るとは思っても見なかった。

ξ゚听)ξ「誰よ、その女……」

響きは想像していたよりもかなり下衆くて、他の言い方はなかったのかな、なんて言った後に少し後悔する。
彼と女を間に挟んで、向こう側にあるショーウィンドーに移り私は、どこまでも醜い表情をさらしていた。
少女漫画の主人公に憧れたこともある。だけれど、

ξ゚听)ξ「誰なのよ……」

それになりたい訳じゃなかったのに。


( ^ω^) 「……お? ツン、それ悪い冗談かお?」


戸惑ったような声を上げる彼が憎らしくてたまらなくて、でもやっぱり愛しかった。
なんて、なんて馬鹿な私!

( ^ω^) 「こいつは、」

彼が指した先に、女がいる。
……どこかで、あったことがあるだろうか? ほんの少しデジュビュを覚える。
ううん、会ったことなんてない。絶対ない。戸惑う私を尻目に、彼が続けた。

( ^ω^) 「同じクラスの、茂島源三郎くんじゃないかお?」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/17(日) 14:46:46.54 ID:3k6nelvQ0
あるある展開その7『男でした』

アーッ!

ごめんなさい、この先の展開と言ってもめくるめくカオスしか思い浮かばないです。


『女かと思ったら男だった』
『男かと思ったら女だったけどやっぱりよく見ると男だった』とかは、
キャラクターのイメージがほぼ固まっているブーン系小説では、逆手に取りやすい良い設定だと思う。


男しか遂行できないような犯行で、女のクー(かツン)は最初から弾かれてたんだけど
実は男だったから真犯人だったのよー☆ みたいな推理系のブーン系小説が、この先でるといいなぁ。
多分「えええええええ!!??」って反応も望めるし。


といっても、金田一少年の事件簿でこんなのもう見た気もするが。



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