( ^ω^)ブーンと川 ゚ -゚)クーは抗い護るようです

31: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:26:41.01 ID:h5MIUEZa0
  
十分後。

('A`)「というわけで――」

( ゚д゚ )「外部調査が俺とジョルジュとドクオ。
     バックアップがクーとハインリッヒだな」

( ゚∀゚)「何か意外だなー」

受動的なミルナが外部で、能動的なハインリッヒがバックアップになったのは理由があった。

どちらのチームにも、統率するリーダーが必要なのだ。
冷静沈着なクーとミルナがそれぞれのチームに入るのは当然。

ちなみにハインリッヒはクーの傍でないとならないらしい。
というか、クー本人がそう言っているので逆らうわけにもいかない。

川 ゚ -゚)「行動は先ほど言った通りだ。
     細かい情報は私達へ知らせてくれ。
     有益かどうかは、ミルナの意見も交えて私達が判断する」

('A`)「りょーかい。
    ってか、実際は歩き回るだけでいいんだよな?」

川 ゚ -゚)「だからと言って気を抜くなよ。
     相手は三勢力……誰が何時何処でどうやって襲ってくるか解らんぞ」



33: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:27:56.94 ID:h5MIUEZa0
  
( ゚д゚ )「となると、あまり別行動は取らない方が良いな。
     そして表向きには調査の姿勢を見せねば……案外、繊細な作業になりそうだ」

(;゚∀゚)「うげっ、俺に出来っかなぁ」

川 ゚ -゚)「お前はミルナ達について歩くだけにしておけ。
     あまり余計なことはしてくれるなよ……戦闘の時だけ張り切ってくれれば良い」

( ゚∀゚)「ん? 何か俺ってスゲェ頼られてる?」

('A`)「さ、行こうぜ」

( ゚∀゚)「あ、おい、待てよー」

三人の男達が、勇み足で会議室から出て行った。
それを女二人が見送り

从;゚∀从「……何か心配ですねー」

川 ゚ -゚)「そうでもないさ」

クーは借りてきたノートPCの電源を入れながら

川 ゚ー゚)「案外、良いチームになってくれると私は思っているよ」

と、軽い笑みを見せるのだった。



34: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:29:23.34 ID:h5MIUEZa0
  
―Bチーム―

情報収集を主な活動とする彼らは、早速行動に入っていた。
FCの情報管理課の一室。
PCが並ぶこの部屋で、四人の男女が話し合っていた。

(´・ω・`)「じゃ、僕がチームリーダーってことで良いかな?」

( ´_ゝ`)「賛成ー」

(`・ω・´)「構わない」

从'ー'从「シャキン君はCチーム、私と兄者君はDチームと掛け持ちだからね。
      一番状況を把握出来るのは君だけだよ」

(´・ω・`)「これは責任重大だ」

言いながらポリポリと頭を掻くショボンに、さほど緊張感は見えない。
その隣で腰に手を当てたシャキンが

(`・ω・´)「で、実際はどう動くつもりだ?」

( ´_ゝ`)「PCだけじゃ流石に限界がある。
      っつーわけで、こういう時に役立つのが人脈ってヤツよ」



36: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:30:50.45 ID:h5MIUEZa0
  
(`・ω・´)「ほぅ、言うからには豊富な人脈があるんだな?」

( ´_ゝ`)「俺の落ち込みっぷりはハンパねぇぞ?」

(`・ω・´)「?」

(´・ω・`)「彼には友達さえいないから……」

(;`・ω・´)「そ、そうなのか……すまない」

( ´_ゝ`)「おい待て、お前らは友達じゃないのk――頼むから目を逸らさないで下さい」

呆れるショボンの隣で、笑みを浮かべるシャキン。
初めはある程度の警戒を見せていた彼も
兄者の奇行によってか、だいぶ打ち解けているようにも見えた。

(´・ω・`)(問題は――)

チラリ、と視線を向ける。
渡辺がニコニコしながら兄者を見ていた。

過去や現状の話を通じて、ちゃっかり仲間に入っているような雰囲気を持つ彼女であるが
ショボンから見れば未だに『信用ならない人物』なのだ。



37: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:32:16.85 ID:h5MIUEZa0
  
というか、彼女を信用している人物などFC内にいるのだろうか。

(´・ω・`)(ドクオやブーン辺りは信じてそうだよねぇ……)

しかし、少なくともモララーやクーなどの中核を担う人物は違うだろう。
情報は真実だったかもしれないが、彼女達自体が味方という事実を得ていない。

(´・ω・`)(あまり重要な情報は見せない方が良いかもしれないね。
       とはいえ、僕にはそれくらいしか出来そうにないけど……)

PCなどの扱いに関しては渡辺の方が上だろう。
後で兄者に言っておく必要があるかもしれない。

( ´_ゝ`)「おーい、ショボン聞いてるか?」

(´・ω・`)「あ、うん」

( ´_ゝ`)「というわけで、昔の情報屋としてのツテをだな……」

(´・ω・`)「解ってるし、そのつもりだよ」

ショボンは、かつて情報屋をしていた頃があった。
今は必要がなく、更にはバーボンハウスに集中するため廃業しているが
その時に作ってあったいくつかのルートはまだ生きている。

リーダーである彼は、それらを用いての情報収集を主な仕事として選択した。



39: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:33:43.06 ID:h5MIUEZa0
  
( ´_ゝ`)「じゃ、俺は空いた時間にでもPC使って色々調べてみるわ。
      渡辺ちゃんも手伝ってくれよ?」

从'ー'从「はいはい、出来る限りはね」

(`・ω・´)「俺はどうすれば良い?」

( ´_ゝ`)「んぁ〜……特にナッシングだな。
      強いて言えば、集めた情報の整理やら何やらの雑用を頼む」

(`・ω・´)「解った」

(´・ω・`)「でも警備の方を優先してもらって結構だよ。
       この施設がないと、こっちも動けないからね」

(`・ω・´)「そんなに心配はいらない。
      Cチームにはエクストもいるしな」

エクストという名を出した彼の口調には、確かな信頼感が籠められていた。
渡辺がからかうような口調で

从'ー'从「随分と頼りにしてるんだねぇ」

(`・ω・´)「アイツは馬鹿だがやることはやる。
      それに戦闘に関しては決して無能ではない」



41: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:35:21.43 ID:h5MIUEZa0
  
(;´_ゝ`)(むむ、信頼で結ばれた男二人の友情……これは……!)

(´・ω・`)(もしかして、ライバル登場とか思ってないよね?)

(;´_ゝ`)(そ、そそしょんなバニャニャ)

(´・ω・`)(解り易すぎてむしろ判断に迷うよ。
      というか、そもそも兄者さんのポジションは友情じゃないし)

( ´_ゝ`)(マジか)

(´・ω・`)(でも本来のジャンルの方も飽きられ気味だよ。
      むしろ『気持ち悪い』とか『いい加減にしろ』っていう声もたくさんあるらしい)

( ´_ゝ`)(何だと……だが、それは関係ない。
      他人の意見を伺うようじゃ半人前だからな。
      己が信じる道を行くのが、自分にとって一番良いのだ)

(´・ω・`)(何でこういう時に限って真面目なこと言うのさ)

( ´_ゝ`)(俺は常に真面目だ)

(´・ω・`)(最近、本気でそう思ってる節があるから困る)

(`・ω・´)「「……?」」从'ー'从



43: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:37:24.85 ID:h5MIUEZa0
  
何はともあれBチームも活動を開始だ。
作戦や行動のの根元となる情報を集めるわけだが

(´・ω・`)(このメンバーで大丈夫かなぁ)

心配してしまうショボンであった。
そして隣には

(;´_ゝ`)(そろそろジャンル変更の時期かもしれんな。
      いや、だが……逆に変えないという変化球も……ううむ……)

真に受けた馬鹿一人が、真剣に意見を飲み込もうとしていた。
44 名前: AV監督(大分県) [>>43訂正] 投稿日: 2007/04/16(月) 17:38:08.78 ID:h5MIUEZa0   
何はともあれBチームも活動開始だ。
作戦や行動の根元となる情報を集めるわけだが

(´・ω・`)(このメンバーで大丈夫かなぁ)

心配してしまうショボンであった。
そして隣には

(;´_ゝ`)(そろそろジャンル変更の時期かもしれんな。
      いや、だが……逆に変えないという変化球も……ううむ……)

真に受けた馬鹿一人が、真剣に意見を飲み込もうとしていた。



47: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:39:15.68 ID:h5MIUEZa0
  
―Cチーム―

FCの防衛を主とするCチームは、総合兵軍課の部署へと移動していた。
陸戦隊、海戦隊、空戦隊などの各隊の隊長を周囲に集め

( ,,゚Д゚)「まずは建物の内部配置を全て頭に叩き込む。
     咄嗟の時に、いちいち地図なんて見てられんからな」

<_プー゚)フ「うぇーい、りょーかーい」

(#゚;;-゚)「あんま憶えるの苦手なんやけどなぁ……とりあえず頑張るとしましょか」

<_プー゚)フ「ところで、シャキンがいないのは解るけど
         あのガキと姉ちゃんは何処行った?」

キョロキョロを周囲を見渡す。
ちなみにガキ=ブーン、姉ちゃん=ペニサスだ。

( ,,゚Д゚)「二人は別の用事があるそうだ。
     ここで決まったことには従うと聞いているから、こちらで勝手に決めるぞ」



49: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:40:53.68 ID:h5MIUEZa0
  
FCの内部構造を記した図を幾枚か机に並べる。
まず指を指したのは

( ,,゚Д゚)「この建物には二つの入り口が存在する。
     北口と東口だ」

<_プー゚)フ「この入り口は内部のエントランスホールで繋がってんだよな?」

( ,,゚Д゚)「あぁ、だから守りはそれほど複雑じゃない。
     守るべきはホールのエレベーターと階段だ。
     そこさえ封じていれば、空から来ない限りは侵入されることはないだろう」

<_プー゚)フ「んあ? ここは大丈夫なのか?」

エクストがFC本社の隣になる建物を指差す。

そこはFC三階・六階にある渡り廊下で通じている、別棟と呼ばれる建物だ。
医療や倉庫などの役割を持っており
しぃや弟者も、その棟にて寝かされている。

( ,,゚Д゚)「見て解るとおり、この棟の一階部は物資搬入のために、二階とは繋がっていない。
     搬入用エレベーターがあるが、アレは外部からの操作を受け付けないし
     侵入するにしては効率が悪過ぎる」

つまりこの建物の構造上、入り口は北口と東口だけなのだ。



50: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:42:35.41 ID:h5MIUEZa0
  
(#゚;;-゚)「ってことは、向こうもそこに最大戦力ぶつけてくるかもしらんなぁ」

( ,,゚Д゚)「だからこそ、緊急時には迅速な対応が求められる。
     そしてそれなりの力を持つ人物が指揮を執らねばならん」

<_プー゚)フ「誰が執るんだよ?」

彼の質問に、ギコは少し黙って考える。
Cチームに属しているのはギコ、でぃ、エクスト、シャキン、ペニサス、ブーンだ。

この中である程度の力を持ち、それなりの指揮力がある人物。

性格上の理由から、エクストとブーンは除外だ。
軍神も信用ならないので出来れば除外。

( ,,゚Д゚)「俺かシャキンかペニサスだな……」

<_プー゚)フ「あの姉ちゃんも候補に入ってんのか。
        正直言って、俺は心配だぜ?」

( ,,゚Д゚)「だが戦闘力という点で見れば……」

<_プー゚)フ「だったら軍神も候補に入れて良いんじゃね?」



51: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:43:58.88 ID:h5MIUEZa0
  
(#゚;;-゚)「ウチをそんな重要な守備に使わせられんやろ?
    もしかしたら、まだロマネスクと繋がっとる可能性もあるんやしな」

自嘲気味に笑う軍神。
それを見ながら、ギコは一つの案を思いついた。

( ,,゚Д゚)「……ならば、軍神と他の誰かを同時に置こう。
     そうすれば裏切りの発生を早い段階で察知出来る」

<_プー゚)フ「そうなると、対抗出来るのはあの姉ちゃんくらいか?」

( ,,゚Д゚)「あぁ、だから一階部の守備には軍神と英雄を使う」

(#゚;;-゚)「そりゃ豪華やね」

こちらの持ち得る最大戦力を一つに集める。
確かに重要守備点であるエントランスホールは、そうやって守るべきかもしれないが

<_プー゚)フ「あとは俺とギコさんと内藤とシャキンか。
        何か戦力的にも能力的にも、心配になってきたな」

溜息を吐くエクストを無視し

( ,,゚Д゚)「それぞれの隊の指揮を執ってもらいたい。
     エクストは空戦隊、シャキンは海戦隊、俺は陸戦隊で良いだろう」



52: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:45:33.66 ID:h5MIUEZa0
  
<_プー゚)フ「内藤ってガキはどうするんだよ?」

( ,,゚Д゚)「アイツは遊撃隊だ。
     特に束縛されることなく、自由に動いてもらう」

戦術などの難しい話が、彼に理解出来るとは思えない。
となれば勝手に動いてもらって
こちらでその動きに合わせるのが一番良いだろうという判断からだった。

コピーした図をエクスト達に手渡しながら

( ,,゚Д゚)「あとは隊ごとに、細かい配置や動きを決めておいてくれ」

(#゚;;-゚)「何処行くん?」

( ,,゚Д゚)「内藤やペニサスにも話をしてくる。
     とりあえずの説明くらいはしなければならんしな」

<_プー゚)フ「あ、じゃあ俺も行くー」

(#゚;;-゚)「ウチもウチも。
    図を見て憶えるより、実際に歩いて憶えた方がええわ」



56: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:46:58.87 ID:h5MIUEZa0
  
('、`*川「んじゃー早速、訓練とやらを始めるわよー」

( ^ω^)「御願いしますお!」

二人は訓練室にいた。
ペニサスは相変わらずの中国風な服装、ブーンは道着に着替えている。
格闘訓練用の広めな空間にて、二人は向かい合うように対峙していた。

( ^ω^)「具体的には何をするんですかお?」

('、`*川「まずは経験を積まなきゃね」

( ^ω^)「おー、ということは組手でもするんですかお?」

('、`*川「惜しい!」

目の前にいる長身の女性は、握った拳を突き出し

('、`*川「今から君は私の攻撃を受けまくってもらうわ。
     ちなみに気絶するまで続けるよ」

(;^ω^)「ちょwwwwね――」

言葉が途切れる。
衝撃を感じると同時、自分の腹部に拳がめり込んだのだと気付いた。

身体が背後へと引っ張られる。
そのまま宙を飛び、壁に背中から激突した。



58: AV監督(大分県) :2007/04/16(月) 17:48:18.11 ID:h5MIUEZa0
  
(;^ω^)「げほっ……!?」

('、`*川「おおぅ、まだ気を保ってるなんてやるねー」

(;^ω^)「い、い、いきなり何するんだお!?」

('、`*川「アレよ、アレ」

指を軽く振り

('、`*川「君には自分の限界を知っておいてほしいの。
      まずはどこまで衝撃と痛みに耐えられるかってのを――」

(;^ω^)「え? え? それって意味があるんですかお?」

('、`*川「君は本当に馬鹿だねぇ。
     己の限界を知らずにどうやって戦うっていうの?」



戻る次のページ