( ^ω^)ブーンと川 ゚ -゚)クーは抗い護るようです
- 46: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:39:36.31 ID:M+g40HNH0
- ( ・∀・)「私だ。 状況を知らせてくれ」
『レインじゃ。 何やら鎖と槍を持った妙な少年二人と戦っておる。
しかし敵には見えんのだが――』
( ・∀・)「彼らは私達の仲間だよ。 殺さずに頼む」
『……ふむ、気絶させれば良いのか?』
( ・∀・)「いや、それも待ってほしい。 気になることがある」
『気になること? 何やそれ』
今度は軍神の声が割り込んでくる。
戦闘中なのか、その声には微かな荒れが聞いてとれた。
というか、戦いの最中に通信するなど余裕の極みである。
( ・∀・)「そっちにもいるはずだね? 誰だ?」
『英雄のペニサス……どうにも加減されとるようで気に入らん』
( ・∀・)「ミルナ君は?」
『こっちにはクーだ。
どうなってるんだ? 洗脳された様子は見受けられんが……』
( ・∀・)「総員、少し状況を維持しておいてくれ。 思考する」
三人分の『了解』を耳に入れ、モララーはブーン達の方へと向き直る。
- 49: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:41:44.41 ID:M+g40HNH0
- ( ・∀・)「聞いたところ、この森林の戦場にいるのは内藤君、ドクオ君、ジョルジュ君、ショボン君、クー君、ペニサス君だ。
そして確認出来ないのは、ハインリッヒ君、ジェイル君、渡辺君、貞子君となる。
ハインリッヒ君はともかく、他の戦力を投下していない理由は何だと思う?」
(´<_` )「まさかコイツら、人質を取られてるのか……?」
( ・∀・)「その可能性が高いだろうね。
表情や態度を見れば、こちらに仕掛けるのが不本意だと解る。
問題は、その強制力の強さなのだが――」
『何? 人質取られとるん?
なら、さっさと気絶させてウチらが人質奪還すりゃえぇやんか』
( ・∀・)「待ちたまえ」
『?』
( ・∀・)「それだけでは、彼らが黙ってこちらの邪魔をする理由に少し足りない。
あの必死さは別のところから来ていると見ていいだろう」
『別の……? どこからだ?』
ミルナの問いに、モララーは頷き
( ・∀・)「おそらく、彼らはこういうような事を言われている。
『もし君達が敵に負けてしまった場合、人質の命の保証はしない』と」
(;,,゚Д゚)「なっ……」
(;^ω^)「……!」
- 50: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:43:18.32 ID:M+g40HNH0
- 『ほぅ、確かにそれならば彼らの行動にも納得がいく。
そしてそれは、我らにも大きな影響を与えてくるのぅ』
( ・∀・)「あぁ、人質の件は我々に知られるように仕組んでいるだろうからね。
これは面白い……一度で二度効く何とやら、だ」
『ワケが解らん。
アンタだけ解っとっても意味ないから、はよ説明しぃ』
( ・∀・)「いいかね? 内藤君達は『敗北すれば人質が死ぬ』という脅迫によって動いている。
逆に言えば、『私達が内藤君を倒してしまったら、人質が死んでしまう』ことに繋がる」
その場にいた味方勢が目を見開いた。
モララーの言わんとしていることを理解したのだ。
( ・∀・)「それはつまり、我々が内藤君達を倒してはならない状況になっているということ。
事が終わるまで誰かが相手をするとして……その分だけ、世界政府本部へ攻め込む戦力を削られることになる。
人質一つで、内藤君達という戦力を我が物にし、我々の足止めを図り、戦力の一部を釘付けにする。
……一石三鳥だというわけだ、これが」
『……ちっ、それやと渡辺も人質の一人やろな。
ホントめんどいことしてくれるわ』
- 52: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:45:23.33 ID:M+g40HNH0
- ( ・∀・)「ここは乗るしかあるまい。
各部隊、誰かを内藤君達の相手に当てろ。 出来るだけ長期戦を得意とする者が望ましい。
残った者は世界政府本部へ突撃し、早急にこの戦闘を終わらせるぞ」
(,,゚Д゚)「それしかないな。 だったら、俺達がその役を引き受けよう」
グラニードを肩に担いだギコが言う。
その隣でしぃが頷き、二人でブーンとドクオの相手をすることを示した。
( ´_ゝ`)「ギコさんの突撃力は惜しいんだけどなぁ」
(,,゚Д゚)「だったら代わるか?」
( ´_ゝ`)「いえ、遠慮しておきます! 生まれてきてすみませんでした!」
( ・∀・)「ならば私達は先を目指そう。
この森での戦闘指揮は、本陣に控えているフサギコ君に任せることにする。 いいね?」
言葉に頷きが返り、了承の声が来る。
同時、モララーを先頭として疾走の動きが始まる。
それらはブーンとドクオが守ろうとしている防衛線の突破を示し
(;^ω^)「通すわけには……ッ!?」
通過していくモララーや兄者達へと振り向きかけ、そしてすぐさま迎撃に入った。
- 55: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:47:21.82 ID:M+g40HNH0
- しかし響く金属音。
見れば、構えられた白い右腕に青い刃がぶつかっている。
(,,゚Д゚)「悪いな。 事が済むまで俺の相手をしてもらうぞ」
( ^ω^)「……すみませんお」
その言葉が、モララーの推測の正しさを証明していた。
彼の頭の回転の速さに呆れつつ、ギコは微かに口元に笑みを浮かべ
(,,゚Д゚)「気にするな。 それにお前達が無事で良かった。
戦いながら、これまでの一ヶ月間に何があったか聞かせてもらおうか」
(;^ω^)「わ、解りましたお」
頷き、加減の入った戦闘が開始される。
そこから数十メートル離れた位置でも、同じような構図で二人の人間が睨み合っていた。
(*゚ー゚)「ドクオ君、もう大丈夫だよ」
('A`)「……はい」
そう言うドクオの顔色は悪い。
目に隈が出来、表情は憔悴している。
(*゚ー゚)「何が……あったの?」
羽ばたき一つで上空へ飛び、ドクオの射線から逃れるように飛ぶ。
問い掛けに対し、ドクオは震える唇を動かした。
- 57: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:48:32.91 ID:M+g40HNH0
- ('A`)「一ヶ月の間、俺達は何もされてないッス……。
渡辺さんと貞子は連れて行かれてどうなったか解らないけど、俺達は地下施設で比較的自由に過ごせてたッス」
(*゚ー゚)「自由に……?」
('A`)「食事も与えられたし、施設内の移動に制限はなかったッス。 ただやることがなくて。
だから俺達は暇潰しも兼ねて、ブーン達と特訓してたッス」
剣撃の音が響く。
刃と拳がぶつかり、離れ、再度またぶつかる音。
その先へと銃口を向けて、ドクオは静かに言い放った。
(;'A`)「だからなのか、もう俺にはブーンがどう動いているのか何となく解っちゃって」
同時、トリガーを引いた。
マズルフラッシュと共に放たれたのは拳大の光弾。
それはしぃを狙わず、木々の挟間を突き抜けていった。
- 61: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:50:09.19 ID:M+g40HNH0
- 気付けたのは僥倖だった。
拳を振り上げていたブーンが、突如として身を意外な方向へと動かしたのを見て違和感を受け
ギコの思考が疑念へと移行した瞬間。
(,,゚Д゚)「!?」
思わぬ方角から、光弾が突っ込んできたのだ。
咄嗟に出した巨剣に衝撃が走り、しかしギコの身を穿たなかったことを感覚で知る。
(;^ω^)「……とまぁ、こういうようなことが出来るようになっちゃったんですお」
(;,,゚Д゚)「…………」
頷けなくはない。
あの二人は元から友人同士だったし、ある程度の癖や呼吸も無意識ながらに把握していたはずだ。
(,,゚Д゚)(いや、それよりも――)
ドクオは7th−W、ブーンは8th−Wの使い手。
ナンバーが近ければ、それだけ武器同士の相性も良いと考えるのが普通だ。
指輪は繋がっている。
1stは2ndと、2ndは3rdと――理屈は解らないが、確かに繋がっている。
ならば7thと8thのドクオとブーンが、あのようにして連携行動をとれるのは頷ける話だ。
判断し、ギコは思う。
(,,゚Д゚)「面白い」
(;^ω^)「……は?」
- 63: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:51:31.66 ID:M+g40HNH0
- (,,゚Д゚)「内藤。 一度だけ俺と戦ったことがあることを覚えているか?」
問われ、ブーンは頷いた。
あれは一年半前。
クーと出会い、初めて指輪を使ってジョルジュを撃退した翌日。
突如として現れたのがギコとしぃであり、そして彼らはブーン達に襲いかかった。
( ^ω^)「覚えてますお。 ウェポンの特性を教えてもらったりしましたお」
(,,゚Д゚)「あれから一年半だな」
( ^ω^)「はいですお」
(,,゚Д゚)「……俺はな、実を言うと少し嬉しいんだ」
( ^ω^)「?」
(,,゚Д゚)「あの時お前は、本気ではなかったにしろ俺の攻撃を捌いた。
それからというもの、お前はメキメキとは言えないが……着実に力を伸ばしていった」
8thの能力である『身体強化』に支えられていた部分もあるだろう。
しかしそれだけではあの戦いを生き残れるわけもなく、確かにブーンの素質も理由として挙げられる。
(,,゚Д゚)「だが、俺は心配だった。
お前やドクオには明確な『芯』が無いように思えたからな」
( ^ω^)「芯……」
- 64: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:53:33.89 ID:M+g40HNH0
- おそらく昔なら解らなかった言葉だろう。
しかし、今なら理解出来る。
ギコにとってのしぃであり、フサギコにとってのツンであり、兄者にとってのアレであり、クーにとってのハインリッヒだ。
更に言えば、シャキンにとってのGIF『レイドール』であり、ミルナにとっての英雄であり、軍神にとっての異獣。
『それ』が無ければ戦えない――いや、立っていることすら出来ない、という支柱。
(,,゚Д゚)「お前は芯を見出せたか?」
( ^ω^)「…………」
少し言葉にするのを躊躇し、しかし
( ^ω^)「曖昧な形かもしれないけど、持つことが出来ましたお……たぶん」
言うことが出来た。
森の中に響いた声を聞いたギコは、口の端を吊り上げる。
(,,゚Д゚)「なら、俺に見せてくれ。 そして見せてやろう。
俺も少し変わった――いや、戻ったということを」
ず、という轟音を奏でてグラニードの切っ先が地面へと落ちる。
それを見たブーンは、ギコの思うところを何となく感じ取った。
拳を構え
( ^ω^)「解りましたお……いきます!」
- 67: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:55:04.52 ID:M+g40HNH0
- 三つの音が響いている。
鎖の這う音、槍が空間を超える音、そして剣が空気を切り裂く音。
森の中を戦場としたそこには、三つの人影が駆け回っていた。
( ゚∀゚)「いっくぜぇぇえりゃぁぁぁ!!」
lw´‐ _‐ノv「っ」
(´・ω・`)「…………」
ジョルジュが鎖を投げ飛ばし、シューが弾き、ショボンがその間に位置取りを終える。
三人以外は誰もいない。
レインやミツキ、レモナは既にこの場から先に進んでいる。
阻むジョルジュとショボンの相手として選ばれたのは、シューだった。
lw´‐ _‐ノv「……それが噂のウェポン」
興味はその一言に尽きる。
FCへと参加し、ウェポンの説明は受けていたが、実際の使い手を見るのは初めてだ。
己の持つ刀とよく似た性質を持つ武器に、シューは自分の心が躍り始めたことを意識する。
( ゚∀゚)「今だぜ、ショボン!
俺の作ってやった隙を土下座しながら感謝して褒め称えつつもありがたく泣きながら使え!!」
(;´・ω・`)「言われなくても解っ……りたくないなぁ」
放たれた槍の一撃は空間を無視し、前方を跳ぶシュー目掛けて一直線。
後にはジョルジュが派手に動き、その隙にショボンは『突き』の回収を行う。
- 71: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:57:18.22 ID:M+g40HNH0
- 一連の流れを見て、シューは感嘆の息を吐いた。
lw´‐ _‐ノv「……動きが良い」
( ゚∀゚)「お?」
lw´‐ _‐ノv「いや、動きじゃないか……むしろこれは連携。
一人が動き、その間に一人が事を済ませる……ふむ」
ブツブツと呟く。
それが気に入らなかったのか、『あ?』とジョルジュの口元が歪んだ。
( ゚∀゚)「おい、なんかイライラすんぞこの女」
(´・ω・`)「っていうか誰だろう……見たことない人だけど」
lw´‐ _‐ノv「私はシュー。 シュークリームのシューって実はキャベツという意味だけど、私はキャベツじゃない」
(;゚∀゚)「な、何ぃ……?」
自己紹介に、ジョルジュは何故か腕を組んで考え込み
( ゚∀゚)「俺はシュークリームの方が好きだぞ!」
(´・ω・`)「ジョルジュ、意味が解ってないんなら喋らない方がいい」
半目で、しかし反論出来ないジョルジュは後方へと下げられた。
- 73: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 20:59:21.53 ID:M+g40HNH0
- (´・ω・`)「で、君は誰? というより……この戦闘は何なんだい?」
lw´‐ _‐ノv「知らない……?」
(´・ω・`)「僕らはしばらくの間、外で何があったのかを知らないんだ。
ある理由でこの戦闘に参加はしているけど、君達が何者なのかは知らない」
( ゚∀゚)「っつーか、その武器は何だよ?」
lw´‐ _‐ノv(説明が面倒くさい)
問いに対して素直にそう思う辺り、彼女の性格が知れるというもの。
ともあれどうしたものかと考え、そして一つの解決策を見つけた。
lw´‐ _‐ノv「……私は魔法世界の人間だよ」
(;´・ω・`)「!」
(;゚∀゚)「おい、それってつまり――」
(´・ω・`)「待つんだジョルジュ。 まだそうと決まったわけじゃない。
シューさんと言ったね? 君の上にいる人の名前を教えてくれるかな?」
- 74: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 21:00:51.31 ID:M+g40HNH0
- lw´‐ _‐ノv「モララー。 あまり喋ったことはないけど、たぶん変態」
( ゚∀゚)「おぉ! やっぱりコイツ変態の仲間じゃねぇか!!」
(´・ω・`)「一ヶ月の間で、すっかりモララーさんへの恐怖というか尊敬が無くなってるね。
助かったら助かったで、たっぷりと思い出すことになるんだろうけど。
ところでシューさん、実は僕らもモララーさんの仲間なんだけど……信じてくれるかな?」
lw´‐ _‐ノv「うん。 っていうかさっきモララーから事情は聞いた。
人質を取られてて、寝返るわけも負けるわけにもいかないんでしょ?」
(´・ω・`)「すぐ解るように監視されてるから下手なことは出来ない。
悪いけど、しばらく僕達に付き合ってほしい」
申し訳なさそうな言葉に、シューは頷いた。
右手に持った刀で空を斬り、ゆっくりと構えながら
lw´‐ _‐ノv「うん、いいよ。
そのウェポンっていうEW……興味あるから」
と、微かな笑みを浮かべて言い放った。
- 75: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 21:02:35.63 ID:M+g40HNH0
- ノハ#゚ ゚)「ミルナ、貴方が行って」
事情を説明しようとした矢先、ヒートはそう言い放った。
しかしミルナは首を振り
( ゚д゚ )「あの世界政府本部に何かあるんじゃないのか」
お前が行くべきだ、と暗に言う。
ノハ#゚ ゚)「私は本調子じゃないし、近付き過ぎると『憑かれて』しまうから。
奴らを消滅させるのは次の機会に回して、今は勘を取り戻すことに専念したい」
( ゚д゚ )「憑かれて……?
ヒート、お前は何を知っている?」
ノハ#゚ ゚)「話は後って言ったよ」
( ゚д゚ )「…………」
問答無用の気配だ。
もはや何を言おうとも彼女の意思は曲がらないだろう。
少しだけ呆れるが、それがヒートらしいのだということを思い出す。
( ゚д゚ )「解った。 俺が行く」
諦めたかのように吐息し、しかし力強く頷いた。
- 78: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 21:04:41.43 ID:M+g40HNH0
- それを背中で受け取ったヒートは武器を構えつつ
ノハ#゚ ゚)「……この戦いが終わったら、色々話そうね」
( ゚д゚ )「……そうだな」
走り出す。
前方にいるクーを避け、迂回するようなルートだ。
川 ゚ -゚)「行かせない!」
逸早く行動に気付いたクーがミルナの進撃を阻むために動くも、一瞥もくれることなく走った。
( ゚д゚ )(頼むぞ、ヒート!)
川;゚ -゚)「5th−W『ミスt――!?」
適切な武器を選択し、発現しようとした動きが遮られる。
その一瞬の隙を好機として、ミルナは全速力で駆け抜けていった。
川 ゚ -゚)「お前……」
クーの眼前には槍が一本。
それは傍にある樹木を半分ほど貫き、身を細かく揺らしていた。
ノハ#゚ ゚)「ミルナの邪魔はさせない。 貴女の相手は私だ」
川 ゚ -゚)「……そうか」
- 80: ◆BYUt189CYA :2007/09/23(日) 21:06:02.98 ID:M+g40HNH0
- ノハ#゚ ゚)「…………」
川 ゚ -゚)「四種の武器を使いこなす英雄……話には聞いていたが、やはり強いな」
ノハ#゚ ゚)「その武器は何?」
川 ゚ -゚)「ウェポンと呼ばれる魔法武器だ。
私のは少し特別でな……他のウェポンの能力を全て有している」
構え
川 ゚ -゚)「その数は十四。
能力こそオリジナルに劣るが、手数においては負けん」
ノハ#゚ ゚)「十四……」
呟く。
そして握った包丁大刀を持ち上げ
ノハ#゚ ゚)「面白そうだね。
その十四もの武具、全て引き出してあげるよ」
川 ゚ -゚)「やれるものならやってみろ」
睨み合う女性二人。
各々の武器を掲げ、今にも飛びかからんと腰を落とす。
性格的に対称である彼女らは、しかし旧知の仲のような雰囲気を纏わせていた。
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