( ^ω^)ブーンと川 ゚ -゚)クーは抗い護るようです

619: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 20:59:34.78 ID:8H9+v4j70
(#゚∀゚)「残念だが自業自得だぜッ!
     俺達を怒らせたテメェが悪いんだからな!!」

メ(リ゚ ー゚ノリ「ハっ! テメェか!
      不怒不奮の戦いなんぞ何も楽しくねぇよ!」

言いつつ、キリバはジョルジュを最初のターゲットに見定めた。
ギコとしぃのコンビは確かに脅威ではあるが、見切りに徹すれば問題は少ない。
それよりも、動きを一瞬でも阻害するジョルジュの方が危険と見たのだ。

落下する中、身体を巧みに操作して標的へ向かい始める。

(#゚∀゚)「だったら欲に塗れて死にやがれ!!」

ジョルジュが両腕を勢い良く振った。
右方に浮かぶ二本の鎖が反応する。
一瞬だけ溜めの動きを為し、撃ち出すようにして走った次の瞬間、

メ(リ゚ ー゚ノリ「やっぱ消えたか……!」

命を持ったかのような動きを見せた鎖は、しかしキリバの下へ向かう途中で姿を消す。

単純な透明化ではない。
空間の一部に穴を開け、その中に飛び込んでいったのだ。

(#゚∀゚)「さぁ、どこから来るか御楽しみってヤツだ!」

メ(リ゚ ー゚ノリ「攻撃命中の逆転と、自律する鎖の合わせ技……それを限界突破で更に高めやがったか!」



626: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:00:56.52 ID:8H9+v4j70
成程、これならば空間跳躍にも似た効果に納得だ。

限界突破とは、文字通り限界を超える意味を持つ。

そこに立ちはだかる壁があるならば、本人の意思次第でいくらでもぶち抜くことが出来るだろう。
特に指輪を二つ――しかも同時に限界突破するならば、超えられる壁の種類は乗算して通常の何倍にも膨れ上がる。

メ(リ゚ ー゚ノリ(だが真の脅威は、それを為したアイツ自身……!!)

普通の人間ならば、流れ込んでくる情報量・魔力の循環に身体と精神が耐え切れず、
発狂するか身体自体が破裂するかの二択となるだろう。

ジョルジュは、それに耐え切った。

怒りによるものか、それとも最初から持っていた力なのかは解らないが
今のジョルジュのキャパシティは、キリバや秩序守護者に匹敵するレベルかもしれない。

メ(リ#゚ ー゚ノリ「だったら――だったら正面から迎えてやるしかねぇだろうよっ!!」

放たれた言葉はキリバ流の礼儀を表していた。
如何なる敵であろうとも、真正面からぶつかって打ち破る。

それが、生前から続く唯一無二の戦い方だった。



635: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:02:25.91 ID:8H9+v4j70
音を立てて鎖が来る。

一本目はキリバの真後ろから。
気配のみで察した彼は、胴体を絡みとろうとする鎖を右腕で弾き飛ばした。

二本目は、その隙を突くように右方から。
無防備な脇腹にユストーンが迫った。

メ(リ#゚ ー゚ノリ「ッ、この、ヤロウ!!」

回避不可能だったはずの軌道は、しかし振り上げられた膝によって阻まれる。
不安定な姿勢のまま、空中で身を縦に回したのだ。
それを為したのは、彼の両足を構成する機械脚部で

メ(リ#゚ ー゚ノリ「名付けて『四肢機装』……!
       俺には人間みてぇな脆弱性なんかこれっぽっちもねぇぞ!」

蹴り上げた勢いを利用し、更に加速してジョルジュへと迫った。

(#゚∀゚)「こンのデタラメ野郎が!!」

今度は左に待機していた二本の鎖が動き始める。



641: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:04:01.89 ID:8H9+v4j70
メ(リ゚ ー゚ノリ「だがっ――」

致命的に遅い。
ルールを課しているのか解らないが、あの鎖は必ず空間跳躍を行なわないとならないらしい。
現に今、むしろ遠回りになる距離のはずなのに、放たれたユストーンは空間に消えていく。

メ(リ#゚ ー゚ノリ「この距離なら間に合うんだよォォォ!!」

次に現れる頃には、既にキリバの攻撃がジョルジュを貫いているだろう。

(;゚∀゚)「しまっ――」

まだ操り慣れていなかったのか、キリバよりも若干遅く事実に気付くジョルジュ。
慌てて鎖を追加しようとするが、全てが遅い。

メ(リ#゚ ー゚ノリ「もらったぜ! 脳髄をぶちm――」

『――やってみなくちゃ解らないことだってあるんだからァァァァ!!』

だが、キリバも目論見はレモナの声に外されることとなる。
あと一秒もあれば、というタイミングで青色が割り込んできたのだ。

メ(リ;゚ ー゚ノリ「テメェ、いつの間に……くそったれが!!」

当然、繰り出していたキリバの拳は止まることなく、リベリオンの腹部装甲へ直撃する。

『っきゃああああっ!!?』

あまりの衝撃に、白い波動が花火のように咲く。
真横から飛び込んできた勢いと、正面からの攻撃の勢いで、EMAという巨大質量は斜め方向へと吹っ飛んでいった。



650: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:06:38.01 ID:8H9+v4j70
(;゚∀゚)「た、助かったぜレモナ!」

お陰で、真後ろにいたジョルジュは何とか事無きを得る。

メ(リ#゚ ー゚ノリ「ちィィ……良い感じで苛立たせてくれる!
       だが、もう一撃を繰り出せりゃそれで終わりなんだよ!!」

リベリオンを打ち抜いた反動からか、未だキリバの身は空中にある。
姿勢を正した彼はジョルジュへ再撃するために構え

(#゚∀゚)「後ろ見てみろよマヌケが……!」

しかしジョルジュの憎たらしい声が、判断の過ちを知らせた。

(#,,゚Д゚)「そこだああああぁぁぁぁ!!!」

メ(リ;゚ ー゚ノリ「ぐっ――おおおおおおぉぉぉぉぉ!!?」

背後から強烈な震動。
背骨どころか全身が粉砕しそうな程の衝撃だ。
一気に身を仰け反らせたキリバは、尚も押し行く敵の名を叫んだ。

メ(リ;゚ ー゚ノリ「テメェェェェギコオオオオオオオオ!!」

大きくターンして返ってきたギコの剣が、最大戦速の突撃を以ってキリバを襲ったのだ。



656: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:08:14.24 ID:8H9+v4j70
(#,,゚Д゚)「その名で俺を呼ぶな……!
     貴様が言って良いほど安くはない!!」

メ(リ; ーノリ「ッッっぐぅぅぁあああ!?」

更なる衝撃と共に断ち切られた。
背中から脇腹へ貫通した刃が、筋肉や骨を容易く削いていく。

ぶちぶち、と音立てて肉片が散り、キリバはきりもみしながら大地へと墜落した。






|゚ノ;^∀^)「やっ、た……?」

その様子を、レモナは少し離れた場所で見ていた。
キリバに吹き飛ばされた衝撃で頭を打った彼女の額には、一筋の血が流れている。
だが、それでもレモナはメインカメラ越しに現状を凝視した。

――絶好のチャンスだ。

|゚ノ;^∀^)「私が……その好機を呼び寄せた……」

無我夢中だった。
ただ、自分にも何かが出来るのだ、と証明したかっただけ。
結果的にジョルジュを護れたことに、レモナは小さな笑みを浮かべる。



662: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:09:23.35 ID:8H9+v4j70
と、その時。

|゚ノ;^∀^)「え……?」

聞いたこともない電子音がレモナの耳に届いた。
吐きそうになるほどの気持ち悪さを訴える頭を軽く振り、サブウインドウへ目を向ける。
どうやらウェポンパネルの一部が点灯しているらしい。

|゚ノ;^∀^)「え、で、でもこれって――」

それを見たレモナの目が大きく開かれる。
同時、ギコとしぃが決戦を制するための一撃を繰り出す様子がウインドウに映し出された。


――それがとても儚いものに見えたのは、果たして錯覚なのか。


嫌な予感という信憑性の薄い直感は、

|゚ノ;^∀^)「駄目……それじゃあ足りない……!」

しかし何故か、絶対に信じるべきだと思えてしまった。



669: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:10:35.94 ID:8H9+v4j70
(#゚∀゚)「おおっしゃ! やっちまえ!!」

(#,,゚Д゚)「言われなくとも……しぃ! トドメを刺すぞ!」

(*゚ー゚)「うん!」

空を走る巨剣は、緩い半円を描いて上昇する。
そのままキリバが落ちた地点の真上へと位置取り、切っ先を下方へ向け

(*゚ー゚)「細かい調整は任せて! ギコ君は力を込めるだけに集中を!」

(#,,゚Д゚)「これで終わりだキリバ――!!」

紫色の翼で空を打ち、高速の急降下を敢行した。

直滑降する光。
切り裂かれる風。
そして響く大音。

まさに雷撃のような速度を以って、巨大な剣が大地へと突き刺さる。



676: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:11:43.22 ID:8H9+v4j70
(#,,゚Д゚)「ッ!?」

だが、

メ(リ#゚∀゚ノリ「ふは……ふひゃはははははは!!!」

その切っ先ですら貫けない存在がいた。
仰向けになっているキリバが、その四肢でグラニードを受け止めているのだ。

強大な魔力同士がぶつかり合う。
火花に似た光が連続で散っている。
ギコもしぃも、手加減無しの全力だ。

しかし、それでもキリバは折れなかった。

メ(リ#゚∀゚ノリ「惜しいッ! 惜しかったぜ御二人さんよぉおおお!!」

既に左右の機械腕は半壊状態で、それらを統括するキリバ自身も多量に軋んでいた。
内臓にもダメージがあるのか、口端から血筋を描いていている。

(;,,゚Д゚)「だが、貫けないとでも言うのか……!?」



683: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:13:05.73 ID:8H9+v4j70
メ(リ#゚∀゚ノリ「異獣を嘗めてもらっちゃ困るんだよ!!」

(;,,゚Д゚)「うあああっ!?」

(;*゚ー゚)「きゃあああ!?」

下へ押さえつける力が上へ抵抗する力に弾かれる。
ここまできておきながら、尚もキリバの方が強かったのだ。
フォームを乱したギコとしぃは、溜まりに溜まった魔力の奔流に吹き飛ばされてしまう。



(;゚∀゚)「ア、アイツら――やっべぇ!!」

あのままでは地面に激突してしまう。
そう思い、二人を助けるためユストーンを使おうとした時、

『待って! 貴方も一緒に行くのよ!
 決着の空に! 勝利を得るために――!!』

(;゚∀゚)「え……って、うぉおぉぉおお!?」

青い大きな影が、ジョルジュの身体を掬い取った。



688: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:14:07.19 ID:8H9+v4j70
(;,,゚Д゚)「しぃ!!」

上空へ打ち上げられたギコは、己の身体よりもまず彼女を心配した。

無造作に振り回される両足の痛みに気が触れそうだった。
しかし、それよりも彼女を見失う方がきっと、派手に狂ってしまうだろう。

(;*゚ー゚)「ギコ君!」

いた。
ギコよりも高い位置で、どうにかして姿勢を戻そうとしている。
その度に翼がはためき、キラキラと光る羽片を散らす。

(;,,゚Д゚)「くっ……」

身体はまだ上昇してはいるが、じきに頂点へと達し、そのまま重力に従って落ちていくだろう。
翼を持つしぃならば充分に離脱は可能だろうが、対する自分は何も出来ずに落下するだけだ。
この高さならば、まず苦しまずに死ねると思える。

(メ,,゚Д゚)(だが――)

それでは、しぃが悲しんでしまう。
いくら何でもこれだけは許容することが出来ない。
会えなくなるのも嫌だろうし、彼女が泣くのも絶対に嫌だった。


どうにしかして生きる。


絶対に、もう二度としぃを悲しませないために。



697: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:15:18.23 ID:8H9+v4j70
(メ,,゚Д゚)「グラニード……これが最後でいい、俺の我が儘を聞いてくれ!」

しぃとの接触を失ってしまったためか、武器としての姿を失った指輪に呼び掛ける。
反応を示すように青い光を明滅させるが、望む力は得られない。
無理な行使が続いたせいで自己修復さえも追いついていないのだろう。

(メ,,゚Д゚)「頼む――!!」

それでも無理を承知で言う。
こんなところで死ぬわけにはいかないのだ。

【――!】

無論、グラニードから応えようとする意志は感じられるが、しかし結果が現れることはない。


浮力を失っていく身体。
湧き上がる焦りと絶望。
無力感が脳と心を侵す。


右手に見えるは、小さな青色。
長年苦楽を共にした相棒が、ギコを生かすために力を生み出そうとしている。

ここで応えねば、いつ応えるのだ、と。

憤慨にも似た剣の意思が頭の中を駆け巡る。



700: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:16:37.19 ID:8H9+v4j70
だが、現状は変わらない。
もはや武器としての形状すら保てない1st−Wに
ギコの望みを叶えてやれるほどの力など残っていないのだ。

それでも、しかし、それでも。

(メ,,゚Д゚)(ほんの少しでもいい……グラニードに力を……)

無いものをねだる姿など滑稽の一言ではあるが、今の彼に形振り構う余裕はない。
故に心から求めた。



――無様な相棒である俺の代わりに、誰かグラニードへ手を貸してやってくれ。



その瞬間だった。

(メ,,゚Д゚)「!?」

応じるように音が来る。
ほぼ真下から、突き上げてくるような気配。

見れば、己の右手に宿る青とは比較にならないほどの大きな青が迫ってきていた。



711: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:18:03.65 ID:8H9+v4j70
(;,,゚Д゚)「あれはEMA!? リベリオンか!?」

ギコの声の色に確定はなく、代わりに疑問が濃く入っている。

それもそのはず。
見開かれたギコの目が示す先には、こちらに向かって上昇する青色の機械。
せめて人型であれば疑問符は付かなかったのだが、その形はどう見ても人には見えない。
ぱっと見、サーフボードのような形として認識出来るような奇怪な形状である。

( ;∀;)「のわあああぁぁぁぁ! あ、あああ安全運転希望――!!」

そしてその上部に、半泣きのジョルジュがしがみ付いていた。
どうすれば良いのか迷うギコの耳に、導きの声が飛んでくる。

『何とか乗って! これで本当に終わらせるから!!』

(;,,゚Д゚)「レモナか!? それは一体何のつもりだ!?」

『いいから! 私の出した「応え」を信じて!!』

鬼気迫るレモナの声に何かを感じ取ったのか、ギコは覚悟を決めた。
藁にもすがる思いで手を伸ばし

(メ,,゚Д゚)「それでどうにかなるというのならば……!」

ロケットのような勢いで上昇するリベリオンの装甲板の端を、しっかりと掴んだ。



719: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:19:21.30 ID:8H9+v4j70
リベリオンが纏っている魔力の御陰か思った以上の衝撃は無い。
それでも震動によって痛む両足があるが、今はどうでも良かった。

( ;∀;)「ギコかぁ!? おい、これどうなってんだよ!!」

(;,,゚Д゚)「お、俺が知るか!
     だがレモナに何か考えが――」

言いかけた次の瞬間、上を目指していたリベリオンが急停止を掛ける。

(メ,,゚Д゚)「「え」」(゚∀゚ )

当然、しがみ付いていたギコとジョルジュに抵抗する術はなく

「「――――ッ!!?」」

そのまま、射出されるようにして飛び出してしまう。

( ;∀;)「GYAAAAAAA!!」

(;,,゚Д゚)「くっ……! 何がどうなって――!?」

レモナのしたいことがまったく解らないまま、打ち上げられる二人。
更に高度が上がったことにより、墜落時の死亡確率はほぼ100%となってしまう。
しかし、回転する視界の中、

(;*゚ー゚)「ギコ君!!」

こちらに向かってくるしぃの姿を捉えた時、ギコは全てを理解した。



730: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:21:01.55 ID:8H9+v4j70
(;,,゚Д゚)「随分と無茶をする娘だな……死んだらどうするつもりだ……!」

(;*゚ー゚)「キャ、キャッチ!」

背後から抱き上げられるような形でホールド。
再び一つとなった二人は、すぐさまウェポン同士を接続させる。
しぃの羽の色が変わったのを確認し、ギコも黒紫に染まるグラニードを開放した。

眼下を見る。

ギコとしぃの作り出したクレーターから這い出したキリバが
獣特有の獰猛な笑みを浮かべ、こちらを見上げていた。

(メ,,゚Д゚)「また、あの一撃を見舞うか?」

(;*゚ー゚)「で、でも、また防がれたら……」

(メ,,゚Д゚)「どうやらこちらの出力不足らしいな。 まったく化物め……。
     二人分の限界突破でさえ足りないとなれば――」

『――私がいる!!』

轟、という風を巻く音。
二人の傍を、巨大な青が走る。



737: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:22:26.16 ID:8H9+v4j70
『リベリオンに隠されていた第四武装!
 これと貴方達の技を組み合わせれば、きっとアイツだって倒せるはず!』

言われ、ようやく合点がいった。

(;,,゚Д゚)「まさかお前、その形は――!」

それはサーフボードなどではない。
ギコにとって、もっと身近にある存在。

(;*゚ー゚)「大きな、剣……!」

全長十メートルクラスの、それこそ巨大な刀身だったのだ。

『元々はコンビネーションシステムらしいんだけどね!
 リベリオンが剣となり、ウルグルフがそれを振り回すっていう!
 でも、使い方は一つじゃないってことよ!!』

(メ,,゚Д゚)「いいのか、俺が扱っても!?」

『扱いに理由や過去なんか顧みない! 私は結果に意味と未来を求めるわ!
 彼らだってきっとそう言うはず! だから――』

(メ,,゚Д゚)「ふン、ならば遠慮なく使わせてもらおう……!」

(*゚ー゚)「位置調整とタイミングは私に任せて!」



744: ◆BYUt189CYA :2007/12/29(土) 21:23:46.91 ID:8H9+v4j70
羽ばたき一つでリベリオンの後方に向かう。
その間にギコは己の相棒を掲げ、

(メ,,゚Д゚)「グラニード! 最後の大仕事だ!!」

その切っ先を、青色の巨大な刀身の根元に突き刺した。

荒れ狂う不可視の奔流。
合致を確定するため、双方に多量の魔力が流れ込んだのだ。

(;*゚ー゚)「くぅぅ……!!」

グラニードだけでは処理し切れない力を、レードラークが補っていく。
元々、為されるとは考えられもしなかった行為だ。
限界突破の効果で無理矢理に合わせようとはするが、その処理に時間が掛かるのは仕方ない。

だが、それを悠々と待つ敵などいなかった。

『!? 反応……! 下から来るわ!』

メ(リ#゚∀゚ノリ「さぁさぁさぁさぁああ!! 今度は何をしてくれようってんだぁぁぁああ!!?」

四肢から火花を散らしつつも脚部の動力を使って飛翔してくるキリバ。
既に正気を失っているらしく、見開いた目を真っ赤に充血させ、
限界まで開いた口を笑みとして迫ってくる。

メ(リ#゚∀゚ノリ「今度は本気で抵抗させてもらうぜ!
       そうそう好き勝手やられるほどマゾじゃねぇんでなぁああ!!」



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