从 ゚∀从高岡は科学者のようです

  
4: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:02:14.34 ID:4qWyhv3y0
  
第一話「任務」

愛する父に対し、こっちみるなと言いたくなるほど立派な姿だった。
無邪気に笑って、いつまでもこんな幸せが続くといいなと
子供っぽい理想を抱いていたあの頃。
家族を養うために危険を顧みず、組織のために働き続けた父。
そんな父はもうこの世にはいない。その父の最期の姿を見たあの時の夢だ。
とても目覚めが悪い、忘れようとした記憶を呼び覚まされた気分だ。

从 ゚∀从「くそったれ……」

徹夜で仕事に挑んでいたからいつの間にか眠っていたようだ。
机と顔に垂れてるよだれを拭きながら、パソコンに目を向ける。
今日中に「あいつ」のプログラム回路を完成させるって言っていたのにこの様だ。



  
5: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:04:19.87 ID:4qWyhv3y0
  
从 ゚∀从「さてと、ちゃっちゃとこいつを終わらせて寝るか」

傍にあった冷めたコーヒーを飲み干し、キーボードを打ち込み続ける。
プログラムを組み込んでいく作業の中、ふとあの夢を思い出す。
今まで作った機械の中で「私の最高傑作だ、これなら奴らに勝てる」と言っていた父が
なぜ負けたのか。なぜ死んだのか。
答えは簡単、父の機械がやつらの力に劣っていたからだ。
あんな父がいとも簡単に敗れた。そう思うだけで目頭が熱くなることもあった。
だが泣くのはあいつらを殺ってからだ、今泣くのはまだ早すぎると堪えていた。

从 ゚∀从「待ってろ親父、必ず仇を討って、あいつらの首を墓に備えてやっからな」

そしてもう一度キーボードを打ち始める。
目が覚めてからどれほどたった頃だろう、ドアの向こうから騒がしい足音が聞こえてくる。
多分あの豚だ。全く、私の機械がなければ満足に仕事もこなせない豚が。
そしてドアが勢いよく開けられた。



  
7: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:06:14.71 ID:4qWyhv3y0
  
ガチャン

(;´ω`)「ゼェゼェ…」

荒々しく息を吐き続ける豚。正直臭い。

(;^ω^)「高岡!頼みごとがあるんだお!」

从 ゚∀从「ノックぐらいしやがれ、このローストハム」

(;^ω^)「ちょwwwいきなりそれかおwww」

こいつはブーン。きもい、ピザ、不細工と三拍子そろった図々しく生きてる豚。
こう見えて私と同期の社員であり、三拍子を除けばよく働く下僕ってところだ。

从 ゚∀从「レディの部屋に勝手に入っておいてよくも図々しく入って来れたもんだな
     ええ?このボンレスハム。いっぺんその腐った前頭葉かき混ぜてやろうか?」

(;^ω^)「勘弁してください……」



  
8: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:08:19.99 ID:4qWyhv3y0
  
从 ゚∀从「なら土下座と慰謝料100万円を請求する」

(;^ω^)「ちょww土下座はともかく慰謝料とかテラヒドスwwwwwww」

从 ゚∀从「ピカチュウの 10万ボルト」

( ^ω^)「どう見てもスタンガンです。本当にありがt(ry」

ビリリリリリリイイイイイイイイイ!

( ゚ω゚)「くぁwsでrftgyふじこっぉ;p:@」

机の上においてあった愛用の改造スタンガン(通称ピカチュウ)で、腹めがけてドスン
耳障りな悲鳴とスタンガンの電流が流れる音と焼き焦げた肉の匂いが部屋を充満してきた。
後で換気しておこうっと。
そんなやり取りを続けてるとブーンに続いて男が入ってきた。

(´・ω・`)「高岡、それぐらいにしておいてやれ」



  
9: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:10:22.81 ID:4qWyhv3y0
  
こいつはショボン。私の上司であり、ウホッ!な属性で多くの男を落としたきもい男。
それとは裏腹に実力は組織内でも相当上。なにせ戦闘員部隊第3隊長に属しているくらいだ。
まあどれだけ実力が上だろうが、堅苦しい敬語なんざ使わないがな。


从 ゚∀从「どいつもこいつも。ノックもできやしねーのか?」

(´・ω・`)「一応したんだが、そこの豚の悲鳴で聞こえなかったみたいだね」

从 ゚∀从「あぁそうかい。で何のようだ?こいつを解剖でもしろってんなら勘弁してくれよ」

(´・ω・`)「こんな汚いの解剖したって脂肪しかないと思うよ?」

从 ゚∀从「それもそうだな、ヒャハハハハ!」

( ゚ω゚)「皆してテラヒドス……………」

すっかり焼き焦げた豚はそのまま横たわってしまい、気絶したみたいだ。
私の部屋で汚い体を横にするなと。



  
10: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:12:06.38 ID:4qWyhv3y0
  
从 ゚∀从「後でこいつをゴミと一緒に処分しておいてくれ、目障りなんだよ」

(´・ω・`)「こう見えてうちの社員なんだ、処分するにはもうちょっと利用してからに」

从 ゚∀从「で、何の用だ?」

作業の邪魔だといわんばかりに、私は言葉を投げかける。

(´・ω・`)「あぁ、すまない。だいぶ遠回りしてしまったようだね、用件だけ話して行くよ」

从 ゚∀从「把握した」

そしてショボンは私に今回の任務の内容を言い始めた。

その内容は




(´・ω・`)「今度の戦闘は、君が出てほしいんだ」



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