从 ゚∀从高岡は科学者のようです

  
11: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:14:00.70 ID:4qWyhv3y0
  
第二話「ニュー速戦隊ヴィップレンジャー」

ずらりと並ぶ大規模な会社のビル。溢れんばかりの人、人、人。
日本の中央都市とも言える街、ニュー速県VIP区。
街にはトレンディな池面、振り返りたくなる美人
シブタクみたいなDQN、それを見て新世界の神になると言いだす電波な引きこもり。
どう見てもオタクです、本当に(ryと誰もが口をそろえて言う語り合ってるキモ集団など。
十人十色、様々な人間が街中で日常を過ごしている。
デパートに向かうもの、あるいは禁煙中にでかいタバコの精に喫煙欲をくすぐられてるもの。
飽きるほど平和ボケした日常。



だが、その日常は突然の爆発音によって壊された。



  
15: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:16:04.90 ID:4qWyhv3y0
  
ドオオオオオオオオン!!


突如街のワロス銀行から爆発音が鳴り響く。そして銀行から大量の煙が噴き出ている。
恐れを知らないのか、ただのバカなのか、野次馬がぞろぞろと湧き出てくる。
銀行からは「だ、誰か助けてくれモナー!!」と悲鳴に混じり、叫び声まで飛んでくる。
遠くからは通報を受けたフォックス警察のサイレンが鳴り響きだしている。
10分もあれば事件現場に到着することだろう。

しかし、それよりも早く「彼ら」はワロス銀行の前に立っていた。



  
16: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:18:25.44 ID:4qWyhv3y0
  
('A`) 「おいおい、こんなことまでやるのか。マンドクセェ」

高くも低くもない体格、そして根暗な素振りを見せる男。

ξ゚听)ξ「もうまとめて大砲かなんかでぶっ飛ばしたほうが早くない?」

ツンツンとしたふいんき(なぜかryをかもし出す金髪の少女。

(*゚ー゚)「ツンちゃん、それじゃ人質皆ミンチになっちゃうよ……?」

内気にツッコミをいれる、控えめな短髪の少女。

( ,,゚Д゚)「もう少しで博士が例の品を届けてくれるからそれまで待機だゴルァ!」

このメンバーのリーダー格のようであり、どこか荒々しさをかもし出す男。

( ゚∀゚)「俺としては早くあいつら倒して、放り出してきた新作エロゲの巨乳大全マキシマスをやりたいんだがな」

そこそこ池面なのに巨乳好き、そして変態な男。

('A`)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)( ,,゚Д゚)「そんなもんどうでもいい」
  _, ,_
( `Д´)「やだやだ!おっぱいおっぱい!!マキシモォス!マキシモォス!」

一同口を揃えてツッコミを入れると、巨乳好きは地面に大人気なくじたばた暴れだす。
それを野次馬が「きめぇwwww」と言ってる。



  
18: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:21:12.32 ID:4qWyhv3y0
  
------ワロス銀行店内------

ワロス銀行内では、白い骸骨の模様が入った全身黒タイツの集団25人が銀行を占拠していた。
イーイーイーイーと奇声を発している変人共のうち、集団のリーダー格とも思われる男が指揮を取っていた。

(’e’)1「2号、金庫のほうはまだか?!イー!」

(’e’)2「もう少し時間がかかりそうです!イー!」

(;´∀`)「ひぃいい、命だけは勘弁だモナー」

(’e’)2「ならさっさと開けろ!イー!」

銃を突きつけこの銀行の店長を脅し、奥の金庫を開けさせるよう命じているが
どうも腰が抜けてしまったらしいうえに、いつ殺されるかわからない恐怖のせいで動くことができなかった。

(’e’)1「おい早くしろ、奴らが来ちまうだろうが!13号、人質の様子はどうだ?!イー!」

(’e’)13「あの煙幕弾のおかげですっかり怯えてますぜフヒヒ。イー!」

あの爆発があったにも関わらず、人質は全員無事。
それもそうだ、ただ煙を出すだけの煙幕弾だからだ。もっとも至近距離にいたものはあまりの衝撃で気絶してしまっているようだ。



  
19: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:23:19.06 ID:4qWyhv3y0
  
(’e’)1「よぉし!24号、外の様子はどうだ?!イー!」

(’e’)24「はい!ただいま松中シャーミンズが0、中嶋バルケンズが1でバルケンズが優勢です!イー!」

(’e’#)1「任務中にテレビ見てんじゃねー!!イー!」

(’e’;)24「ぎゃあああ!イー!」

テレビに夢中になっていた24号とかいう戦闘員に蹴りを入れつつ
全身タイツだというのに、どこにしまっていたのか無線機を取り出した。

(’e’)1「こちらセントジョッカー第251部隊1号セントジョーンズ戦闘員です、どうぞ。イー」

無線機の向こう側から男の低い声が響き渡る。
どうやら自分たちの上司に、現在の作業の途中報告をするようだ。

/ ,' 3「こちら新巻スカルチノフ将軍じゃ、任務の方は順調かね?どうぞ」



  
22: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:25:06.18 ID:4qWyhv3y0
  
(’e’)1「それが金庫のほうがまだでして………
     金を奪い取るにはもう少しかかります、どうぞ。イー」

その言葉の次に、無線機から鼓膜が破れんばかりの怒声が飛んでくる。

/ ,' 3「貴様らは仮にも改造された戦闘員だ!ただの人間共ごときに何をてこずっておる
    さっさと脅しをかけるなり、殺して鍵を奪うなりしてさっさと金庫をあけんか!
    貴様らはそれすら出来ん能無しか!どうぞ!」

(’e’;)1「りょ、了解しました……どうぞ。イー」

/ ,' 3「返事はサー、イエッサー!じゃろうがぁ!貴様、我らの主に対する忠誠心は偽りか?!
    一度貴様の贓物をブチ撒けてやろうか?!どうぞ!」

Σ<(’e’;)1「さ、サー、イエッサー!!どうぞ…イー」

/ ,' 3「よろしぃ!では奴らが来ないうちにさっさと金を奪って逃走しろ!
    もし、わしが出なければならない事になる羽目になるようであれば……
    その時はどうなるか覚えておれ……どうぞ」

(’e’;)1「サー、イエッサー……どうぞ。イー」

/ ,' 3「では諸君らの健闘を祈る」



  
23: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:27:13.39 ID:4qWyhv3y0
  
プツッと音と同時に無線が切れる。それと同時にセントジョッカー一号の顔から焦りの表情が浮かび上がり
銀行内にいるセントジョッカー達に指示を出し始めた。

(’e’;)1「お、おい!ナイフでも銃でもいい、早く金庫を開けるよう命令しろ!
     新巻様は相当お怒りの様子だったぞ!急げーー!!イー!」

(’e’)2〜25「イー!」

(’e’)1「返事はサー、イエッサーだ!イー!」

(’e’)2〜25「サー、イエッサー!イー!」

25人全員でうるさい奇声を発した途端、店長に向かって走り出す。

(;´∀`)「ひ、ひぇ?!」

(’e’)2「よし!皆、こいつを金庫まで運ぶぞ!!イー!」

戦闘員達で金庫の近くまで運び、鍵を使って開けさせようと言う魂胆だった。



  
26: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:32:22.15 ID:4qWyhv3y0
  

(’e’)3〜25「イー!」

その光景はまるでリーグ戦で優勝を果たし、監督を胴上げでもしよーじゃまいか、と勢いで群がっている。

(’e’#)1「そんなの運ぶのに24人もいらんだろうが!お前らはピク○ンか!イー!」

(’e’)2〜24「ピー○ミィーン!」

(’e’#)1「ちょwwwふざけてないでさっさと汁!11イー!」

(’e’)2〜24「わっしょイー!わっしょイー!」

(;´∀`)「あわわ、やめてだモナー。監督じゃないのにモナー」

(’e’#)1「だからそんなにいらねーっつーの!イー」

それにしてもこの戦闘員達、ノリノリである。


「そこまでだ!!」



  
24: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:29:24.55 ID:4qWyhv3y0
  
(’e’)1「だ、誰だ!イー!」

ワロス銀行の出入り口には5人の姿が映し出されている。

「どこかで誰かが呼んでいる!悪を倒せと叫んでる!」

( ,,゚Д゚)「ゴルァレッド!」

('A`)「喪男ブルー!」

ξ゚听)ξ「ツンデレイエロー!」

(*゚ー゚)「冴えないグリーン!」

( ゚∀゚)「おっぱいピンク!」

( ,,゚Д゚)('A`)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)( ゚∀゚)「五人合わせてニュー速戦隊!ヴィップレンジャー!!!」


テレビ番組でやっている戦隊物のごとく、勇ましくヴィップレンジャーが悪を討つために参上した。



  
29: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:35:04.89 ID:4qWyhv3y0
  

そしてヴィップレンジャーを見て更に焦りだすセントジョッカーズ。

(’e’)1「ちぃ、奴らもうきやがったか!イー」

(’e’)2「てか冴えないグリーンっている意味あんのかよ。イー」

(’e’)24「男がピンクとかきめぇwwwwwwwm9(^Д^)プギャーwwwwwwイー」

(#゚∀゚)「うるせー!おまえのカーチャン、サタンジェネラルー!」

(’e’#)24「なんだとー!おまえのカーチャン、デスタムーア!イー!」

わけのわからない煽り合いをしているジョルジュの後ろから、長髪をなびかせ
戦闘員がわんさかの店内を恐れることなく入ってくる女性。

川 ゚ -゚)「どうやら間に合ったようだな」



  
31: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:37:49.96 ID:4qWyhv3y0
  
彼女はクー。ヴィップレンジャーからは博士といわれている。
しかし、博士という名前に似合わないほどの若く美貌な容姿。
店内にいた人質(♂)達は見惚れてしまっていた。
なかにはそれに気づいた彼女が、男の顔に鉄拳をいれるものも。
しかしなぜか背中には大きなバッグが背負われている。

( ,,゚Д゚)「おせぇぞ博士、待ちくたびれたぜゴルァ」

('A`) 「まったく、またゲームでもしてたんでしょう」

川 ゚ -゚)「すまん、どうもガノン○ロフの倒し方がわからなくてな。3時間ほどやつとテニスをしていたよ」

ξ゚听)ξ「あぁ、あれは」

川 ゚ -゚)「だめだ!やつは自力で攻略せねばならんのだ、そこから先は言ってはダメだ!」

ξ゚听)ξ「っと、そういえば博士はネタバレ嫌悪してましたね」

(*゚ー゚)「あ、あの……早く戦わないと……」

( ゚∀゚)「そうだぜ、しぃの言うとおりだ。さっさとぶちのめして巨入大全マキシマスを」

( ,,゚Д゚)('A`)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚) 「そんなもんどうでもいい」
  _, ,_
( `Д´)「やだやだ!おっぱいおっぱい!!マキシモォス!マキシモォス!」



  
32: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:39:44.16 ID:4qWyhv3y0
  
(’e’#)1「お前らいつまで俺達を無視して愉快な会話広げてんだ!イー!」

(’e’#)23「そうだぞ!それに○ノンドロフは弾を当てた後、光の矢を当てればダメージ与えられるだよ!イー!」

(’e’#)1「そんな事どうだっていいんだよ、何丁寧に教えてんだ!イー!」

( ;-;)「私戦おうって言ったのに…………グスン」

( ゚∀゚)「ほら、敵さんもああ言ってるしさっさと掃除しようぜ」

( ,,゚Д゚)「あぁそうだな。博士、早く変身ベルトを」

川  - )「………………………………」

ギコは手を差し伸べるが、クーは一向に渡そうとしない。

( ,,゚Д゚)「?どした博士、早くくれねぇと奴ら片付けれねーぞゴルァ」

クーを見てみると、肩を震わせながら怒りに燃えた表情が浮かんでいる。



  
33: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:41:26.24 ID:4qWyhv3y0
  
ξ゚听)ξ「あーぁ……言っちゃったよ。私知ーらないっと……」

(;,,゚Д゚)「おめぇら、博士から離れるんだゴルァ!」

(;'A`)「人質も助けて避難させないと。くそ、どきやがれ!」

(’e’;)21「うわっ!イー!」

人質の近くにいた戦闘員を突き飛ばし、ドクオは急いで人質を外に避難させる。

(’e’#)21「ああああ!人質逃がしやがったなこの野郎!イー!」

(’e’#)23「まだ人質の中にいた子供からダイゴロン刀の取り方聞いてねーんだぞ!イー!」

(’e’#)1「お前ら揃って懐かしいゲームやってんじゃねーよ!イー!」

ガチャッ

銃器独特の音が鳴り響いた途端、その場の空気が一瞬にして凍りついた。
まるで厨房が痛い発言をしたかのごとく凍りついた。



  
34: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:44:44.82 ID:4qWyhv3y0
  
川 - )「ほう………ダイゴロン刀か……」

(’e’;)1「な……なんだこの殺気は…イー」

(□e’;)17「奴の戦闘力は………
        53万…54万…55万………だめだ、スカウターが壊れる!イー!」

17号のつけていたスカウターは大破。そしてクーの左手には女性が持つには
いや日本には相応しくない、背中の大きなバッグに入っていたガトリング砲が提げられている。

(’e’;)1「ちょ………何そのどう見ても銃刀法違反です、本当にあり(ryって
      言いたくなる立派なガトリング砲……イー」

川 - )「そんな物があるとは実に興味深いな……その子供からじっくり聞かせていただこう………」

ガトリング砲の銃口がセントジョッカー達に向けられた。
と、次の瞬間!!



  
36: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:46:25.71 ID:4qWyhv3y0
  
川#゚ -゚)「貴様らを皆殺しにした後になぁ!!」

(’e’;)1〜25「いやぁあああああ!!らめぇえええええええええええ!!イー!!!11」

(;,,゚Д゚)「全員逃げろー!!」


「「「「アッーーーーーーーーーーーーーーー!!111」」」」


激しい銃撃の音が店内に鳴り響く。
店の外にも弾丸が数発飛び交い、近くのビルの窓ガラスを割った。
これによりセントジョッカー第251部隊総員25名は、全員帰らぬ人となった……。



  
39: ◆itxLAKN81Y :佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:49:01.00 ID:4qWyhv3y0
  
そして銃撃が開始してから5分後

川 ゚ -゚)「はぁ……はぁ……」

(;゚∀゚)「これまた見事な大量の蜂の巣が出来上がったもんだな……」

(;'A`) 「うへ、血がくせえ。ファブリーズかけとこ」

ξ;゚听)ξ「あんたらこんな光景よく平気で見れるわね……うぇっぷ……」

( ゚∀゚)('A`) 「慣れた」

ξ;゚听)ξ「あ、そう……」

(;´∀`)「もう帰りたいモナー………」

(; − )「ガタガタガタガタブルブルブルブル」

(;,,゚Д゚)「しぃ、もう終わったから……。後でアイス買ってやるよ……ゴルァ」

ξ;゚听)ξ 「というか私達来た意味あるの……?」

(;'A`)「さぁ…………」

もはや突っ込む気力すら失くしたツンを傍目に、クーの行動に怯えるしぃをギコが慰めている



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