( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)
- 8: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/26(月) 23:45:03.95 ID:XT/QXa/80
メモリーカード1
主人公:('A`) ドクオ
時:朝
場所:病院
参考:これから……どうなるんだか
メモリーカード2
主人公:( ^ω^) ((=゚Д゚=)
時:夜
場所:街路
参考:にゃ?
メモリーカード3
主人公:ξ゚听)ξ ツン
時:夜
場所:家
参考:
>>9
- 9: 愛のVIP戦士 :2007/02/26(月) 23:45:29.78 ID:b1aG0OG30
- 1
- 11: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/26(月) 23:49:05.92 ID:XT/QXa/80
- それからは無言の時間だった。
当然だ。
自殺をしようとした両親、そして息子の俺。
言葉なんて、そう簡単には見つからない。
('A`) 「……」
時計を確認する。
昼休みの、30分前。
('A`) 「……ちょっとだけ、学校に行って来る」
両親の返事を聞かずに、俺は病室を出た。
本当は、俺はここにいたほうがいいのかもしれない。
だが、約束がある。
俺にとって約束は、守らなければいけない存在なんだ。
- 12: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/26(月) 23:53:09.54 ID:XT/QXa/80
- 救急車に乗って病院に来たので、車も自転車も無かった。
いくらか入っていたお金を使い、電車に乗り込む。
電車に揺られる中、俺はいったい何を考えていたのだろう。
もちろん、両親のことを主に考えていた。
これからの生活、借金、仕事、そして学校。
('A`) (たぶん学校辞めるだろうな)
行く行くは俺も社会人になるということだ。
揺れる電車、そして揺れる俺の心。
一人の女性の顔が、脳裏に浮かんだ。
('A`) (あー……俺何考えてるんだよ。今はそれどころじゃないのに)
脳に浮かぶ女性の顔を、必死に消し去った。
俺は今日、学校最後の登校にする。
ぃょぅやブーン、そして、彼女ともお別れだ。
───思考が収まるのと同時、電車はVIP駅へと着いた。
- 13: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/26(月) 23:57:56.67 ID:XT/QXa/80
- 学校に向けて歩き出す。
時間的に計算すると、ちょうど昼休みの中ごろに着くだろう。
ぃょぅのバイトの面接にも、間に合う。
……学校に入り、俺は一直線に食堂へと向かった。
多い人ごみを見つけ、俺は脚を止める。
今は、あの場所にはいけない。
('A`) 「……でも、ぃょぅがもう着てたら困るしなぁ……」
多い人ごみ、訪れる約束。
俺は
1、食堂でぃょぅを待つことにする。
2、校門でぃょぅを待つことにする。
3、……時間があるから、彼女に会いに行く
>>16
- 16: 愛のVIP戦士 :2007/02/27(火) 00:00:35.08 ID:qS2bMRAz0
- 3
- 17: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:04:34.21 ID:wgIShPZe0
- ぃょぅの面接があるのは、昼休みが終わった直後だ。
それまで、少なくとも10分の時間はある。
……もう、この学校にも繰ることは無いんだ。
俺は思うがままに、教室へと足を進めた。
………
……
…
『ガラガラ』
ドアを開くとともに発される音。
そして、広がる笑い声。
幸せそうに、笑っていやがる。
そして、その中から見つける人影。
……俺が好きな、
……俺が愛している、
……クー。
- 18: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:07:34.26 ID:wgIShPZe0
- 川 ゚ -゚)「お。ドクオ、来たのか」
('A`) 「ん。色々と用事あってな。スグ帰るんだけど……」
('A`) 「その前に、話いいかな?
言った。
詰まることもなく、すらすらと。
川///)「え……学校ではまずいよぅ……」
川///)「それに……誰か来たら恥ずかしいよぉ……」
('A`) 「いやいや、まじめな話だし。つーか無理矢理キャラ変えんな」
川 ゚ -゚)「悪い。話があるなら、聞いてやらないことも無い」
('A`) 「お前性格悪くなったな」
川 ゚ ー゚)「おかげさまで」
ついてきてくれ、という一言を言って、俺は歩き出す。
目指す場所は──
1、体育館
2、屋上
3、食堂
>>21
- 21: 愛のVIP戦士 :2007/02/27(火) 00:09:41.36 ID:XfJTGAF/0
- 2
- 22: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:13:01.24 ID:wgIShPZe0
- 目指す場所は屋上。
あそこなら、誰にも邪魔をされずに……。
くんずれほんぐれ……。
('∀`)(ふぁっ! ふぁっ! らめぇぇぇぇぇ!!)
('∀`)「フヒヒヒヒヒwwwwwww」
川 ゚ -゚)「……」
止めてくれよ。視線が痛いじゃないか。
……ああ、そうさ。俺は変態だよ!
今からまじめな話をしようって言うときに、妄想をしてしまう変態さ!
川 ゚ -゚)「屋上か」
ドアの前に来たところで、彼女が声を出した。
俺は鍵の番号を知らない。
彼女と場所を変わり、屋上の鍵を開ける。
開かれたドア。
その中……厳密には、その外に向かって、俺たちは一歩を踏み出した。
- 23: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:16:56.50 ID:wgIShPZe0
- 川 ゚ -゚)「それで、話というのは」
('∀`)「まー落ち着け。見ろよ、この蒼井そら! 白い雲!
俺たちの存在なんてちっぽけに思えるよな!」
川 ゚ -゚)「……確かに、今日は青い空だが、雲はひとつも無いぞ」
('∀`)「俺には見えるんだよ! つーかよ、この世界ってものすげー広いんだな!」
川 ゚ -゚)「ああ、お前が思っている以上に広いぞ」
('∀`)「ははww さすがクー先生。何でも知っていらっしゃる」
川 ゚ -゚)「何だ?用が無いなら帰るんだが」
('∀`)「んー。ウチの親父の会社が倒産した」
川 ゚ -゚)「……それは──
('∀`)「んでさ、たぶん明日から俺は学校に来ない」
('∀`)「今まで色々ありがとうって、お礼が言いたかったんだ」
- 25: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:20:41.98 ID:wgIShPZe0
- 二人の距離は一定。
お互い、顔を見合わせている。
違うのは、俺は笑っていて、彼女は笑っていないということ。
川 ゚ -゚)「それは……本当か?」
('∀`)「ま、嘘ではないわけだが」
川 ゚ -゚)「……」
黙り込む彼女。
元々口数の多いほうではないが、やはり黙り込んでいる。
('∀`)「んだよクー! あ、もしかしてお前、俺がいなくなって寂しいとか?」
冗談のつもりだった。
だけど……彼女の返事は……。
- 27: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:24:45.25 ID:wgIShPZe0
- 川 ゚ -゚)「そんな訳ないだろう」
残念!
確かに今俺は、「ああ、寂しい」なんていわれることを想像したさ!
みんなだって、少しぐらいはそう考えただろう?
でもさ、現実は甘くないんじゃない?
川 ゚ -゚)「寂しい訳ではない。……悲しい、君に会えなくなる事が」
('∀`)「……へ」
間抜けた声。
耳を疑った。
川 ゚ -゚)「本当に、心から悲しく思う。
君を、心の底から愛しく思っている」
('∀`)「クーww こんな所で冗談言われても困るんだけどwww」
川 ゚ -゚)「冗談ではない。私は君のことを愛している。
likeではない。loveという感情だ」
- 30: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:28:51.31 ID:wgIShPZe0
- 足が震えた。
視線がゆらゆらと揺れる。
彼女が、俺のことを……愛している?
(;'A`) 「……」
川 ゚ -゚)「困った表情。やる気の無いような顔。変な妄想を広げる君」
川 ゚ -゚)「優しい笑顔。頼りになる心。私を受け入れてくれる存在」
川 ゚ -゚)「全てだ。私が君を愛する理由は」
(;'A`) 「んー……。いまどき、エロゲでもそこまでの急展開はないって……」
川 ゚ -゚)「生憎、私は君たちの言う「えろげ」というものをしたことがない」
- 35: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:33:41.27 ID:wgIShPZe0
- (;'A`) 「……まぁ、妥当だよな」
川 ゚ -゚)「もう一度だけ言わせてもらう。私は君を、愛している」
川 ゚ -゚)「……返事は、言わなくていい」
……そんな事を言われても、俺は困る。
お願いだから、これ以上俺を苦しませないでくれないかな。
明日から俺は、バイトとか探さなきゃいけないんだよ。
もう、学校にはこれないんだよ。
川 ゚ -゚)「……」
お願いだから、俺を見ないでくれ。
いつも乗る電車のように、俺の心が揺れてしまう。
1、自分の気持ちを、正直に伝える
2、「俺は……もう学校にはこれない」
3、話を180度変える
>>40
- 40: 愛のVIP戦士 :2007/02/27(火) 00:34:45.37 ID:60zLDsYN0
- 1
- 45: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:40:06.53 ID:wgIShPZe0
- ( A ) 「んとさ……上手くは言えないけど」
( A ) 「俺も、クーのことが大好きだ。
likeでも、loveでもない。very very many loveだ」
顔が熱い。それなのに、背中は冷や冷やする。
恥ずかしい。それなのに、どこか冷静な俺がいる。
彼女の顔を見るのが耐えれなくなって、俺は下を向いた。
川 ゚ -゚)「……manyではなく、muchだ」
(;'A`) 「う、うるせっ!」
慌てて顔を上げる。
光が見えたのは、ほんの一瞬。
その後、俺の視界を埋めたのは……
近すぎる彼女の顔、そして重なる唇。
- 46: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:43:54.00 ID:wgIShPZe0
- (;'A`) (///川
(;'A`) (///川
(;'A`)(///川
(;'A`(///川
(;'A(///川
(;'(///川
- 48: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:47:46.92 ID:wgIShPZe0
- 柔らかい
暖かい
心地よい
しばらくの間……。正確にはわからないけど、たぶんしばらくの間。
俺は動けずにいた。
縛られているわけでも、脅されているわけでもない。
だけど、動けない。
(;'A`) 「っぁ……」
顔がそっと離れていく。
彼女の顔は、まるで火が出るかのように赤く染まっている。
遅れて俺も、赤くなっていく。
川///)「……すまん」
(;'A`) 「えっ……いやっ……ごめん……」
- 49: ◆sHNGWXTAUA :2007/02/27(火) 00:48:44.23 ID:wgIShPZe0
- メモリーカード1
主人公:('A`) ドクオ
時:昼
場所:屋上
参考:……信じても、いいのかな
セーブしました。
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