( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)

  
59: ◆sHNGWXTAUA :2007/01/20(土) 00:53:48.94 ID:hMh1KkeC0
  
流れて来たツバ。私はそれを思い切り飲み込んだ。
大きく深呼吸、もう一度。もう一度。
手のひらを開けて、人という字を書いた。

ダメだ、やっぱり緊張する。

「そんなに緊張しなくていいんだぞ」

そんな事言ってもしょうがないって。
だって、本当に緊張するんだから。

「よし、じゃあ先に入ってるから、名前呼ばれたら入っておいで」

男は教室のドアを開ける。
その中に吸い込まれるように消えていった。



  
61: ◆sHNGWXTAUA :2007/01/20(土) 00:56:40.93 ID:hMh1KkeC0
  
「ということでだー。新入生が──」
「うおー!!」「センセー、男子ですかー!?」
「可愛いのかなぁー」「超楽しみなんだけど!」


何盛り上げてるのよ・・・。バカ先生!
先生なんて、みんなバカなんだから!!

「それじゃ、紹介する───しぃさんだ」





もう一度、最後の深呼吸。


私は、大きな大きな扉を開けた。



  
62: ◆sHNGWXTAUA :2007/01/20(土) 01:00:36.79 ID:hMh1KkeC0
  
襲い掛かる視線。
私は思わず目を瞑りたくなった。

(*゚ー゚)「福岡から着ました、しぃと言います。よろしくお願いします」

静かになる教室。
ヤバイ、方言だしてしまったかな・・・?

「ちょwwwwwwテラカワイイwwwwwwwwwww」
「 神 降 臨 」「これなんてエロゲ?」
「とりあえずこの戦争終わったらこの娘と結婚する」

クラス中が沸いた。
自分でも驚いた。こんなに驚かれるとは。
・・・でも、少しやれそうな気がする。
頑張る……うん!



私、頑張る!



  
65: ◆sHNGWXTAUA :2007/01/20(土) 01:02:19.97 ID:hMh1KkeC0
  
「ねーねー、しぃちゃんの前の学校ってドコー?」
「趣味はー?」
「彼氏いたのー・・・?」


(*゚ー゚)「あはは……そんな一気に言われても」


休み時間になると同時に、たくさんの生徒が私を囲んだ。
質問攻め、質問攻め。
大変だ。大変だ。



  
66: ◆sHNGWXTAUA :2007/01/20(土) 01:08:11.81 ID:hMh1KkeC0
  

「ねー知ってた?」
「え、何々?」
「あの転校生いるじゃん。ほらあの──」
「あ、しぃって奴?」

「それそれ!そのコねーじつはー」
「もー焦らさないでよー!」
「うんうん。実はー。自殺未遂した事あるってよー!」
「うっそー!!」

「かわいい顔の裏には悪魔がいる・・・」
「っていうか、可愛くないしwwwww」
「ギャハハハハwwwwww」

「あ、今トイレに行った!!」
「あははwww 自ら罠にいくなんてねーwwww」
「水は?用意できてるー?」
「もちっw」
「よしっ!それじゃ行くぞー!」



「「「しぃちゃんと、仲良くならなくちゃね」」」



  
68: ◆sHNGWXTAUA :2007/01/20(土) 01:08:53.24 ID:hMh1KkeC0
  


〜〜しぃ編 END〜〜〜



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