( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)
- 276: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/22(金) 23:31:41.05 ID:QGLqSORv0
( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)|||-_|||
1、ニューゲーム(残数0)
⇒2、ロードゲーム(4)
ロードします。
- 277: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/22(金) 23:33:46.28 ID:QGLqSORv0
- メモリーカード1
主人公:川 ゚ -゚)クー
時:昼
場所:運動場
参考:頭の中で何かが切れる音
メモリーカード2
主人公:(*゚ー゚) しぃ
時:放課後
場所:生徒会室
参考:生徒会の仕事……盗撮だっちゃ☆
メモリーカード3
主人公:ξ゚听)ξ ツン
時:朝
場所:学校
参考:電車でGO
メモリーカード4
主人公:( ,,゚Д゚) ギコ
時:夕刻
場所:家
参考:ウツダシノウ
>>279-282
- 279: コンニャク :2006/12/22(金) 23:34:10.63 ID:az9xIBtH0
- 2
- 280 : 猪(ドラム) [sage] :2006/12/22(金) 23:34:15.04 ID:bmLsAOeLO
- 3
- 281: 黒豆(千粒) :2006/12/22(金) 23:34:37.49 ID:mD2g0m1CO
- 3
- 282: a :2006/12/22(金) 23:34:38.32 ID:91Po7HDC0
- 1
- 290: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/22(金) 23:54:05.96 ID:QGLqSORv0
- ( ^ω^)「おいすー」
教室のドアが
開く。現れたのはブーンだった。
彼はいつも通り自分の席に置き、私の元へ歩いてくる。
( ^ω^)「ツン、おはようだお!」
ξ;゚听)ξ 「お、おはよう……」
( ^ω^)「昨日は助かったお!」
彼は一切メールについて話題を出さない?
焦らしプレイ……?
- 291: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/22(金) 23:57:16.93 ID:QGLqSORv0
- 昼休みが始まろうとした頃、私はついに痺れを切らした。
ブーンを屋上に呼び出し、問い詰めようとしたのだ。
(;^ω^)「ツン……こんなトコに何のようだお?」
涼しい風が吹き渡る屋上。
私とブーンの二人だけがそこにいた。
ξ゚听)ξ 「……話したい事は分かるでしょ?」
(;^ω^)「……」
ブーンは口を開かない。
汗を流しながらも、顔は笑顔のままだ。
ξ゚听)ξ 「昨日のメールの事よ」
ついに言った。
さぁ、ブーンはどう反応する。
( ^ω^)「お!忘れていたお!」
- 293: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:00:26.01 ID:SWUCUuA70
- ξ゚听)ξ 「へ?」
( ^ω^)「昨日、時間割を忘れないうちに準備して……メール見るの忘れてたお!」
ブーンは胸ポケットから携帯電話を取り出す。
そのままポチポチとボタンを押し始めた。
ξ;゚听)ξ 「いや!ちょっと待って!」
私はブーンの手を掴み、動きを止める。
ブーンはコチラを見直した。
(;^ω^)「……お?」
ξ;゚听)ξ 「その……できれば、そのメールは見ないで消してくれる?」
ブーンが見ていないなら好都合だ。
このまま消せば、何事も起こらないで終わる。
ブーンはニコリと笑い、頷いた。
( ^ω^)「消すから、手を離してくれお」
ξ゚听)ξ 「ええ……」
私が手を離す、次の瞬間だった。
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン「逃走だお!」
- 296: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:03:54.12 ID:SWUCUuA70
- 両手を広げ、走り出すブーン。
私はあっけにとられ、それを見るしかなかった。
ξ;゚听)ξ 「嫌!本当にそのメールは見ちゃダメーーー!!」
私の叫びが聞こえたのか……それとも届かなかったのか。
ブーンはそのまま携帯を操作し続けた。
( ^ω^)「……お……」
(;^ω^)「おお……」
ブーンの顔が見る見る内に青ざめていく。
そして、私の方を振り向いた。
(;^ω^)「このメール、クーさん宛だお……?」
ξ;゚听)ξ 「違うの!話を聞いて!」
(;^ω^)「お……」
ブーンはゆっくりと歩き出し、出口へと向かう。
金属でできた重たい扉を開け、彼は校内へと入っていった。
- 297: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:08:03.18 ID:SWUCUuA70
- ξ;゚听)ξ 「……」
たった一人、屋上に残された私。
本当に最悪だ。
大好きなブーンに勘違いをされてしまった。
そして、これからクラスや学校に広められるのだろう。
「ツンはレズ」「近寄るな」
「きもい」「くさい」「ブリッ子」「糞女」
「レズ」「ビアン」「大嫌い」「変態」
全員の声が聞こえたような気がする。
自分自身を否定されるような、数々の言葉。
ξ゚听)ξ 「嫌だよ……嫌……」
どうしようもない怒り、それを振り払うかのように私は歩き始めた。
校内に入るが、何もする事がない。
周りの反応が気になる。自分を笑っているんじゃなかろうか?
日常が、こんなに辛いなんて思ったことがない。
- 301: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:11:34.08 ID:SWUCUuA70
- 昼休みの終わりをチャイムが知らせる。
私は昼飯を取る事を忘れていた。
ふう、と一つ溜息を入れたとき、後ろから呼ぶ声。
川 ゚ -゚)「ツン、今日昼飯食べてないんじゃないか?」
クーだった。
ブーンが、私が好きな人と勘違いしている人。
そう思うと、自然と口を尖らせてしまう。
ξ゚听)ξ 「ほっといて」
川 ゚ -゚)「しかし、体に悪いぞ?ダイエットか?」
ξ゚听)ξ 「ほっといてって言ってるの!」
つい怒鳴ってしまった。
クーは何かを言い返そうとするが、その言葉を飲み込む。
そして、黙って自分の席へと戻っていった。
ξ゚听)ξ (……最悪じゃん、私……)
- 303: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:14:26.70 ID:SWUCUuA70
- ブーンの声が聞こえた気がした。
だけど、私は振り向く事が出来ない。
顔を合わせることが出来ない。
授業はいつも以上に長く感じられた。
英語なんて、文章が頭に入ってこない。
ξ゚听)ξ 「はぁ……」
放課後になったが、私は何も行動する気が起きなかった。
もう、全てに疲れた感じ。
たった一つの出来事なのに?
その一つの出来事が、大きすぎたのだ。
川 ゚ -゚)「ツン、バイトだぞ」
一人教室に残っている私に、クーが声をかけてきた。
うん、と小さく返事だけをする。
彼女はゆっくりと私に近づき、小声で呟いた。
川 ゚ -゚)「……内藤がどうかしたのか?」
- 304: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:17:32.15 ID:SWUCUuA70
- ξ゚听)ξ 「え」
突然の会話。
彼女が私との会話で内藤の話を出してきたのは初めてだ。
川 ゚ -゚)「振られたか」
ξ///)ξ「べ、別にそんなんじゃ……」
川 ゚ -゚)「じゃ、何か嫌な事でも言われたのか?」
ξ///)ξ「それも違う……」
川 ゚ -゚)「アイツに彼女ができたとか?」
ξ///)ξ「そr川 ゚ -゚)「いや、アイツじゃ無理だな」
クーが私の隣の席に腰をかける。
私とクーはお互いの顔を見ることなく、話を続けた。
川 ゚ -゚)「それじゃ、何があった」
ξ///)ξ「別に……」
川 ゚ -゚)「……教えてくれないのか」
ξ///)ξ「そういう訳じゃないけど……」
- 314: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:55:27.91 ID:SWUCUuA70
- ξ///)ξ「まぁ……色々あってね」
川 ゚ -゚)「その色々が聞きたいんじゃないか」
クーは一歩も引こうとしない。
私の弱い心はついに折れた。
ξ///)ξ「その……勘違いされてるのよ」
川 ゚ -゚)「勘違い?」
ξ///)ξ「うん……私が、ある人の事を好きなんじゃないかって」
あえて名前は言わない事にした。
まぁ、当然といえば当然だが。
川 ゚ -゚)「…ふむ」
クーは首をかしげ、私を見た。
そして突然、片手をグーにして両手を叩く。
川 ゚ -゚)「いい事を思いついた」
- 317: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 00:59:59.68 ID:SWUCUuA70
- クーがいい事を思いついたときは、大抵悪い事だ。
私は不安を持ちながらも、クーに内容を聞いてみた。
川 ゚ -゚)「明日、私が内藤とデートしてくる」
ξ゚听)ξ 「え……」
川 ゚ -゚)「それで、好きな人を聞きだす」
完璧だろう?とクーは笑った。
どう考えても、成功するはずがない。
というか、逆にクーに取られてしまう気がする。
川 ゚ -゚)「そうと決まれば話は早い」
クーはガタリと音を立て立ち上がった。
ξ゚听)ξ 「え…、まだOK出してないんだけど……」
川 ゚ -゚)「今日バイト休むから、よろしく」
クーはそう言うと、足早に教室を出て行った。
私は不安を抑えることが出来ず、汗を流した。
- 319: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:06:27.89 ID:SWUCUuA70
- その日のバイトは忙しかった。
いつも二人でやっている仕事を、一人でこなさないといけないからだ。
店長には、クー欠席の理由を何度も聞かれるし、最悪だった。
ξ゚听)ξ 「ただいまぁ……」
全身疲労に襲われている中、私は帰宅した。
母親はいない。
恐らく、仕事か……それか男だ。
ξ゚听)ξ 「……」
最近嫌な事が続いている。
この小説が始まって以来、いい事なんて何もないじゃないか。
私は怒りをぶつけるように、枕を投げた。
机がガタンと揺れる音──それだけがむなしく響いた。
- 320: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:10:28.25 ID:SWUCUuA70
- 私が寝る頃になっても母親は帰ってきていない。
どうしようもないので、寝ることにしたが、私は不安を隠せなかった。
今の時刻は何時だろう?
ξ゚听)ξ 「7時12分……?」
まだそんな時間なのだろうか?
時計が壊れていると思った。
私のバイトが、9時終了だからだ。
ξ゚听)ξ 「今度、電池かっとかなきゃ……」
壊れた時計をもう一度確認し、寝床に着く。
ああ、明日クーとブーンがデートするのかな。
暖かくなった布団を、私は強く握り締めていた。
- 322: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:14:32.84 ID:SWUCUuA70
- いつもと同じ時間に起き
いつもと同じ時間に家を出て
いつもと同じ時間に学校に着いた。
ここまでは、本当にいつも通りだった。
ただ、教室に入った途端、その『いつも通り』は崩壊した。
その変化は、教室に入った誰もがわかっていた。
川 ゚ -゚)「おはよう、ツン」
彼女が私服で登校していた。
- 323: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:18:10.47 ID:SWUCUuA70
- ξ;゚听)ξ 「な、なんで私服なのよ……」
しかもただの私服ではない。
超が着くほどのミニスカート、少し大きめの胸を強調するような上着。
髪はいつも以上になめらかで、少し甘い香りがした。
ξ;゚听)ξ 「まさか、昨日言ってた事……」
川 ゚ -゚)「ああ、実行する予定だ」
ξ;゚听)ξ 「だからって何で私服で来ているのよ!おかしいでしょ!」
川 ゚ -゚)「……」
彼女は私の顔をにらみつけた。
そして、こう答えた。
川 ゚ -゚)「制服のまんまじゃ、女の魔法はかけられないんだよ」
- 326: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:21:24.00 ID:SWUCUuA70
- 朝の朝礼が始まる10分前、朝連を終えたバスケ部が教室に上がってきた。
もちろん、内藤も然り。
(*^ω^)「おお!なんか知らないけどクーちゃん可愛いお!」
ブーンはすぐさまクーに近寄り、じろじろと眺め始めた。
先ほどの話によると、ブーンとデートする事はまだ言っていないようだ。
川 ゚ -゚)「ああ、今日デートをするのでな」
(;^ω^)「デ、デート?」
ブーンは私の顔をちらりと見る。
私はすぐさま視線をそらした。
(;^ω^)「だ、誰とだお?」
川 ゚ -゚)「内藤、お前だよ」
次の瞬間、教室にいた男子がブーンを袋だ抱きにしたのは言うまでもない。
- 330: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:23:54.45 ID:SWUCUuA70
- 川 ゚ -゚)「さて、行こうか」
クーがブーンの手を握る。
私はついに目を当てる事ができなくなった。
(;^ω^)「お……」
何よ、ブーンの奴。
止めようとしないの?
クーと、デートしちゃうの?
私が目を開けたその時には、二人の姿はもう教室になかった。
ξ゚听)ξ 「……」
1、こっそり着いて行く
2、……我慢
3、追いかけて、止める
>>335
- 335: おせち(5,000円) :2006/12/23(土) 01:25:07.17 ID:3F/BJYCRO
- 3
- 340: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:30:28.79 ID:SWUCUuA70
- ξ゚听)ξ 「追いかけなきゃ!」
私の中の細胞が呼びかける。
このままほうっておいたら、ブーンが私から離れていく──
ξ゚听)ξ 「ブーン!!」
長い廊下、二人が手を繋いでいる中私は大声を上げた。
ξ゚听)ξ 「授業、サボっちゃうの!?」
いきなりダイレクトに聞く事はできないだろう。
私は遠まわしに引きとめようとした。
(;^ω^)「お……」
内藤の足が止まる。
やった──止めれた──
川 ゚ -゚)「勉強など、私が教えてやる。そこらへんの教師よりはいいと思うが」
(;^ω^)「お……」
止まりかけたブーンの足はまた進みだす。
───クー……私に恨みでもあるの?
- 342: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:33:52.48 ID:SWUCUuA70
- 教室にはいまだ異様なざわめきが残っていた。
元々クーは人気がある。
その彼女が、私服で本気を出したのだ。
誰もが視線を彼女に集め、呟く。
なんで内藤なんだ……と。
ξ゚听)ξ 「嘘……」
私は自分の席についていた。
今見た光景を忘れるため、授業に集中するため。
──彼女はなぜ、あそこまでしてブーンを連れて行ったのだろう。
異常な私服、いつもとは違う言動。
あきらかに不自然だ……
ξ゚听)ξ (……授業に集中しなくちゃ……)
先生の話が、右から左へと流れていく──
- 343: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:37:04.74 ID:SWUCUuA70
- 時はあっという間に過ぎていった。
気づけば放課後、私は鞄を手に学校を出ている。
今日はバイトの日だ。
だけど、そんな事より大事な事がある。
ブーン……クー……二人を探さなくちゃ!
1、ブーンに電話
2、クーに電話
3、デートスポットで有名な場所へ
>>350
- 350: 禁断の初詣 :2006/12/23(土) 01:39:10.69 ID:T8lL/V4s0
- 2
- 353: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:43:40.28 ID:SWUCUuA70
- ξ゚听)ξ 「電話……電話!」
私はポケットから携帯を取り出し、アドレス帳を開く。
一瞬にしてクーを選び出し、電話をかけた。
ξ゚听)ξ (出ろ……出て……お願い……)
願いが通じたのか、数秒後にはクーのもしもしという声が聞こえてきた。
私は焦りながらも、必死に用件を伝える。
ξ;゚听)ξ 「ねぇ、今どこにいるのよ!」
「……秘密」
ξ;゚听)ξ 「はぁ?アナタ一体何がしたいワケ?」
「……すまんな……あ、ブーンが帰ってきた」
ξ;゚听)ξ 「ちょっと……ちょっと!!」
クーの声が聞こえなくなる。
電話を切られた──と思ったのは間違いだった。
「遅れてすまんおー……いやいや、気にするな……」
ξ゚听)ξ 「……」
故意か、はたまた偶然か。
電話は繋がったままだった。
- 356: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:48:53.92 ID:SWUCUuA70
- 「それにしても、長いトイレだな……ほっとくおwww」
「それじゃ、次行くぞ。今日は行きたい所がたくさんある……把握だお」
二人とも、まるで恋人のように話している。
言葉がつまらず、自然体で。
私は必死に電話を耳に当て、声を聞き取ろうとしていた。
「クー?次はどこに行くんだお………もう少し先だ……」
「……!……」
ガサリと音がした。
恐らく、クーがポケットから携帯を取り出した音だ。
「……悪いな、ツン…………あ、この『イオナズン』って店k『ガチャ』……ツー・・・ツー」
電話が切れた。クーが切ったのだ。
これで手がかりはなくなって……いない。
ξ゚听)ξ 「イオナズン……」
私は駅へと走り出した。
- 359: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:54:10.72 ID:SWUCUuA70
- イオナズン……確かラウンジ駅の近くの、お洒落ショップだったハズ。
急いで……ああ!もうなんでこんなに電車遅いのよ!
ξ゚听)ξ 「……ブーン……」
電車がラウンジに着くと同時、私は急いではしりだした。
まだイオナズンに居てくれ……お願い……!
「いらっしゃいませー」
大きくイオナズンと書かれた看板。
その店に入ると、業務的な声が聞こえてきた。
辺りを見回す。
長い髪の女性と、単発のピザは…・・・
ξ;゚听)ξ 「いない……」
私はイオナズンを後にした。
- 362: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 01:58:19.47 ID:SWUCUuA70
- ここの近くで、クーが行く可能性がある店……
洋服屋?雑貨屋?それともブーンが好きなアニメショップ?
どこ──どこなの──
何度も電話するが、二人揃って丁寧に電源を切っている。
ラウンジを走り回ること2時間、あたりは暗闇に囲まれてきていた。
ξ゚听)ξ 「……ぶぅぅん……」
一人、暗い夜道を歩く私。
もう可能性がある店は全て回った。
後は、帰るしかないのかな……
ξ゚听)ξ
電灯のみが私を照らしている。
はは……と一つ笑いを入れた。
私が目にした物が、余りに酷かったから。
- 364: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 02:00:45.08 ID:SWUCUuA70
- この道から少し外れた公園、二人の姿を見つけた。
だけど、それは想像もしていなかった事で……
正直、見つけれないほうがよかった。
二人は公園の中、抱き合っていた。
身長が高いはずのクーが、ブーンの胸に顔を埋めている。
甘えているような光景……
見なければいいのに。
忘れればいいのに。
私は涙を流しながら、その光景を見ていた。
- 369: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 02:03:33.81 ID:SWUCUuA70
- ゆっくりと、離れていく二人。
その後、お互いの顔を数秒見つめている。
クーは口早に何か話している風だったが、さすがに会話までは聞き取れない。
というより、聞きたくない。
二人はもう一度、手を繋いだ。
そして、ゆっくりと歩き始める。
ここで、やめとけば良かったな。
ラウンジなんて、こなければ良かったな。
涙でぼやける私の視線が捕らえたのは、
ラブホテルに入っていく、クーとブーンだった。
- 371: ◆sHNGWXTAUA :2006/12/23(土) 02:04:38.42 ID:SWUCUuA70
- メモリーカード3
主人公:ξ゚听)ξ ツン
時:夜
場所:ラウンジ駅周辺
参考:ねえ、説明してくれる?
セーブしました。
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