( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)
- 3: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:09:04.64 ID:m1M0FsH30
( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)
1、ニューゲーム(残数0)
⇒2、ロードゲーム(4)
ロードします。
- 12: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:13:00.36 ID:m1M0FsH30
- メモリーカード1
主人公:('A`) ドクオ
時:夜
場所:家
参考:くーのおっぱい
メモリーカード2
主人公:( ^ω^) ((=゚Д゚=)
時:夜
場所:街路
参考:にゃ?
メモリーカード3
主人公:ξ゚听)ξ ツン
時:?
場所:家
参考:救急車……遅いなぁ
メモリーカード4
主人公:从'ー'从
時:卒業式後
場所:ラブホテル
参考:ぃょぅ君、動揺しすぎワロタwwww
メモリーカード5(おまけ)
主人公:( 'A` )
時:高校デビュー
場所:
参考:体は子供、頭脳は大人!
>>14
- 14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/29(金) 20:14:08.23 ID:2G/NgPu40
- 3
- 18: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:15:29.52 ID:m1M0FsH30
- 3、ツン編に決定しました。
スレ乱立中とは気付かなかった……。
スレが落ちた場合、申し訳ないですが時間帯を変えて投下させていただきます。
その際は、この続きからですね。
では、少々お待ちください。
- 24: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:18:34.57 ID:m1M0FsH30
- ξ゚听)ξ 「ブーンとクーが、ラブホテルに入っていくの」
何も感情を込めずに、口にしたつもりだった。
だけど、どうやら私の思いは伝わったみたいで、ブーンの声が聞こえなくなる。
きっと、今頃あたふたしているのだろう。
ξ゚听)ξ 「別に、隠さなくてもいいのよ」
「違うお……」
ξ゚听)ξ 「何が?付き合っているということ?それとも、ラブホテルに入ったということ?」
言葉を発した自分を呪いたくなる。
なぜだ、なぜ私は、こんな言葉しか言うことが出来ないのだろうか。
私の事を助けに来てくれたブーンに、もう少し優しく出来ないのだろうか。
なんで、私は、もっと、もっと、優しくなれないのだろうか。
- 29: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:21:53.15 ID:m1M0FsH30
- 「違うお!」
ξ゚听)ξ 「だから、何が違うって聞いてるのよ!」
「僕は、クーとは付き合ってないお!」
その言葉を聞いて、『安心』という感情と、『不安』という感情が
一気に私に流れ込んできた。
クーとは付き合ってないということ。
それを聞いて安心したが、逆に言えば、ホテルに入ったことは否定しないということなのだ。
「確かに……確かに、僕は、クーと……」
ブーンの言葉が詰まる。
きっと、次の単語が言いにくいのだ。
「僕はクーと、その……ホテルには、入ったお」
- 33: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:24:40.46 ID:m1M0FsH30
- ξ゚听)ξ 「……」
分かってはいた。
自身の目で見たことなのだから、当然のことだ。
だが、本人から聞かされては、ショックの大きさが違う。
今まで信じてきた全ての希望が、一瞬にして消え去った。
「違うんだお!ホテルに入ったのは──
ブーンの言葉がまたもや止まる。
だが、今度は確かな理由があった。
『もしもし!大丈夫ですか!?』
ドンドンと音を立てて、外から男の人の声が聞こえる。
救急車……ようやく到着したのだろう。
それから数秒して、彼らが家の中に入ってくるのが分かった。
- 36: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:28:35.38 ID:m1M0FsH30
- 「ツンさんですね、少し我慢してください」
男の人が、何やらカチャカチャと音を立てている。
そして、不意に私の体が宙に浮いた。
「今から病院に搬送します。よろしいですか?」
そういうことか。
私の体は、担架の上に、そっと下ろされた。
ξ゚听)ξ 「……お願いします」
「はい……。あなたは?」
「お……」
ブーンに向かって、救急隊員が問いかける。
だが、一向にブーンの返事はない。
- 40: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:30:51.72 ID:m1M0FsH30
- そして、私は理解する。
私の返事を待っているのだ、と。
確かに、ブーンは救急車を呼んだ本人だが、決して家族というわけではない。
増してや、今の状況から、のこのこと付いてくることに不安を抱いているのだろう。
ξ゚听)ξ 「ブーン……」
「お?」
1、着いてきてくれる?
2、今日は……帰っていいよ
3、自分の好きなようにしなさいよ
>>43
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/29(金) 20:32:15.00 ID:svpdEwVd0
- 1
- 47: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:35:28.75 ID:m1M0FsH30
- ξ゚听)ξ 「着いてきて……くれる?」
「お!」
威勢のいい返事をした彼は、何やら救急隊員と話始めた。
恐らく、自分と私の関係を告げているのだろう。
「分かりました。では、家の鍵を……」
何やら指示されて、私はそれに答える。
家を空にするのはまずいらしく、窓からドアの鍵まで、きちんと閉じてくれた。
目が見えないというのは本当に不安で、私は暗闇の中、担架の上に寝そべっていた。
階段で降りているのが、振動を伝わって分かる。
そして、救急車の音を聞いて、慌てて集まってきた、野次馬の声も。
- 49: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:38:08.48 ID:m1M0FsH30
- そのまま私は救急車に乗せられ、病院へと搬送された。
救急車の中での、ブーンとの会話はない。
それも当然か。
救急隊員の前で、ラブホテルの話などしていられるはずがない。
「では、今から検査を行いますので……」
「お……」
病院についた私は、何やら特別な検査室に連れて行かれた。
流石に、ブーンはそこまで付いてこれないらしく、ただ一言、
「大丈夫だお!」
とだけ私に残してくれた。
「では、これから検査を始めます」
………。
……。
…。
- 51: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:40:56.34 ID:m1M0FsH30
- 「……大丈夫だお、ツン」
検査を終えて、病室へと運ばれた私。
隣には、あのブーンがいてくれた。
ξ゚听)ξ 「さっきから、何度も同じ事ばっかり言ってる」
「ご、ごめんだお……」
検査の結果は、すぐには知らされなかった。
ただ、「入院が必要」ということは、確からしい。
ξ゚听)ξ 「……」
「……」
ξ゚听)ξ 「何でついてきたのよ」
「ちょwww ツンが付いて来いって言ったんだおwwww」
- 55: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:44:26.51 ID:m1M0FsH30
- ξ゚听)ξ 「じゃあ、私が言わなかったら、付いてこなかったの?」
「おっおっww ついてきたおwww」
ブーンは正直者だ。
長い間一緒に過ごしてきて、それは分かっている。
ξ゚听)ξ 「ねぇ……ブーンにとって、私って何?」
言葉を溜めて、溜めて、溜めて、ついに発した。
本来なら、このような状況で聞くべきことではないかもしれない。
だが……私にとっては、今すぐに知りたい、重要なことなのだ。
「ツンは、僕にとって、とっても大切な人だお」
ξ゚听)ξ 「大切って、どのくらい?」
「お……」
- 57: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:47:41.54 ID:m1M0FsH30
- ξ゚听)ξ 「友達として?クラスメイトとして?それとも……」
今度は、私の言葉が詰まった。
思いつきで出て行く言葉達を、無理矢理に引きとめた。
「……」
ξ゚听)ξ 「ブーンはさっき、クーと付き合ってないって言ったよね」
「……お」
ξ゚听)ξ 「でも、ホテルには入ったんだよね」
言葉を選んで、一生懸命選んで、ゆっくりとつなげていく。
もう、後には引けないのだ。
ここまで来たら、全てを、全てを知りたい。
「……ホテルには、入ったお……でも」
- 61: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:52:30.64 ID:m1M0FsH30
- 「でも……それは……」
ああ、何とも弱弱しい声なのだろうか。
心の中で毒づきながら、耳は彼に傾けていた。
「それは……」
ξ゚听)ξ 「……」
長い、本当に長ったらしい。
どこまで後ろめたい男なのだろうか。
「………」
ξ゚听)ξ 「……」
黙り込んだブーンに、ついに私の堪忍袋の尾が切れた。
ξ#゚听)ξ 「何!?どんな言い訳するの!?
それとも、クーの事が好きとでもいいたいの!?」
- 66: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 20:55:09.84 ID:m1M0FsH30
- 「違うお!」
ξ#゚听)ξ 「違わない!だって、だって……」
「僕は……」
ξ#゚听)ξ 「だって………」
「僕は……!!」
「僕は、ツンの事が好きなんだお!!」
- 77: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 21:00:51.63 ID:m1M0FsH30
- 「ツンのことが、ずっと好きだったんだお!初めて会ったときから、
今この瞬間まで。そして、これからも、ずっと好きなんだお!!」
「好きすぎて、不安になって、ツンに嫌われるのが怖くなって!」
「ツンを支えてあげようと思って、自分で背伸びをしたりして!」
「ツンを困らせないように、色々知ろうと思って!」
「自分は頼りになる男だと思ってもらいたくて!」
「クーさんに、洋服屋さんの事聞いたり、美味しいランチの店聞いたりして!
「ホテルって何なのかを、聞いたりして……!」
「ツンが頼ってくれるような人間に……男に、なりたかったんだお!!!」
- 84: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 21:05:21.60 ID:m1M0FsH30
- ξ゚听)ξ 「───っ」
大声で、私の耳が壊れそうになるくらいの大声で、ブーンが叫んだ。
私もブーンも、時間や、場所を考えられなくなっていた。
「……」
ξ゚听)ξ 「───っ」
息をすることも、忘れていた。
目は目えないはずなのに、目の前にブーンがいることが分かる。
ブーンの表情が、手に取るように分かる。
ξ;凵G)ξ 「───」
自分の頬を伝う涙の存在も、分かる。
手で隠しているけど、バレていることだって分かる。
今、自分が何をしなければいけないかも……。
ξ;凵G)ξ 「私だって……好きに決まってるでしょ!!」
- 87: ◆sHNGWXTAUA :2007/06/29(金) 21:06:31.05 ID:m1M0FsH30
- メモリーカード3
主人公:ξ゚听)ξ ツン
時:?
場所:病室
参考:繋がる
セーブしました。
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