( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです
- 91: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:25:49
- 第五話「ギコの根性」
川 ゚ -゚)「好きです。付き合ってください」
(´―`)「・・・もちろん。昔から好きだったんだ」
二人の気持ちは重なった。二人は熱いキスを・・
・・・・夢かよチクショウ。
最近目覚ましを変えたらこんな夢しか見なくなった・・。目覚ましケンシロウのに戻そうかな。
恋わずらいになっちまう。
母親の声が響き渡った。
「今日は試合でしょ!?起きなさい!!」
そうだった、今日は県の決勝じゃないか。どことやるっていってたかな・・
あ、思い出した。VIP二高だ。ようは俺らのパクリって訳だ。
準備完了して、外にでる。っと目の前に可愛い女の子が通り過ぎていく。
(*ノωノ)「・・・・・」
へええ・・可愛い子だな。制服着てるけど、学校いくのかな。
VIP二高は場所はここから結構離れてる。俺の家から駅は近いので歩きで行く事にした。
- 92: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:26:02
- ・・・いかんいかん、最近クーがよく夢に出てくるようになって、よく女の子のことを考えてしまう。
マズイなァ・・俺も真性の変態になりつつあるって訳だ。
どうやらあの子も駅に行くみたいだ。まさかVIP二高のマネージャーかも分からんね。
(:^ω^)「おはようだお、祐」
ξ゚听)ξ「おはよう、祐」
おっ、ブーンとツンは先に到着してたみたい。
(´―`)「なんでブーンそんなに汗だくなの?」
(:^ω^)「わからんね、普通に歩いてただけだお」
ξ゚听)ξ「あんたが未だにピザデブだからよ」
ちょwwwwwそれは厳しい一言wwwwwww
確かにブーンはやせた。だがまだ人よりかはいくらか太っていた。
とりあえず、駅に集合の人を待つ事にした。
- 93: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:26:15
- (#^ω^)「ちょwwwwおまww 謝れお!」
・・・ブーンもしつこいね、それ言うのはもう5回目だよ。
ξ゚听)ξ「・・・・うっさいデブ」
一回一回そういう風に言うからブーンが食いついてくるだと思うよ。ツン
あ、そういや、さっきの可愛い子、見失った。もう電車乗っちゃってのかな。
・・・あっ、居た。なんか男の人と話してる。彼氏?いや。様子はそんなんじゃないか、普通の友達って感じ。
\(^o^)/ 「・・・・・・・・」
(*ノωノ)「・・・、・・・・・・・」
一言二言話して、二人は駅に向かっていった。どういう関係?まあいいか・・。
(´・ω・`)('A`) 「おはよう」
考え事をしていると、残りの二人も到着した。
ジョルジュ、クーは電車通いなので、向こうで合流するらしい。
- 94: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:26:28
- 俺らはVIP二駅までの切符を買う。
そんなに離れてはいないのだが、チャリで行くには面倒な道のりである。
電車の中では誰もしゃべらない。VIP高校の生徒は、痴漢はしても、電車のなかでは絶対に騒がない。
・・あっ、俺らは痴漢なんてしないよ、当然。
(*^ω^)「・・・・・綺麗だお」
ブーンは電車の中にいる綺麗な人に見とれている。確かに綺麗だな・・
(:^ω^)「いってーお!!ツンなにすんだお」
ξ#゚听)ξ「女の人ばっか見て・・なによっ!」
(^ω^)「やきもちかお?」
ξ///)ξ「ちっちがうわよ!ただブーンが逮捕されたらこまるから見てただけよ」
・・あ〜あ皆見てるよ。微笑ましいこった。朝から痴話ゲンカご苦労様・・
そんなことをしていると、目的地に着いたみたいだ。
- 95: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:26:49
- VIP2町・・ここは荒れ果てた町。
誰も人は居ないように思える。だがっ!人類はいまだにいきていた!
そんな乱世に現れた一人の男・・
(*^ω^)「お?」
テレレーテレレレレレテーテーテーテッテッ youはshock!
ブーンの拳!お楽しみに!
・・こんな下らない妄想はいいんだ。VIP2町についた。ここは俺らが住んでるとこより全然綺麗で広い。
(´―`)「誰か行き方分かる人?」
・・・誰も居ない。困ったのでギコ先輩に電話してみる事にした。
( ゚Д゚)「根性でこいゴラァ!遅れたらぶちころすぞゴラァ!」
無理だよそんなの・・誰か助けて
- 96: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:27:02
- ヽ(`Д´)ノ「もしかしてハンドボール部の人ですか?」
(´―`)「あっ、そうです。VIP2高への行き方がわからないんです」
地獄から天国とはまさにこれだ。誰か知らないけど話し掛けてくれたぞ。
ヽ(`Д´)ノ「あ、俺VIP2高のハンド部員です。良かったら案内しますよ」
・・早速相手に遭遇ですか。でも優しい人でよかった・・。俺らは戦いを忘れ、案内してもらう事にした。
ウワァァァンの思考回路
早速敵にあって、しかも案内までするなんて、俺はバカなのかな・・
でも困った人は見捨てられないんだ。ウワァァァァン!!
?彼は何かを考えてるみたいだが・・声は掛けないようにする。
おかげで迷わず高校についた。といっても真っ直ぐきただけなんだが。
- 97: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:28:14
- VIP2高・・俺らVIP高校とは師弟関係にある。部活の盛んさはVIP高に引けを取らないくらい盛んだ。
ここのハンド部は全国大会出場も果たしている、強豪高なのだ。
最近はあまりいい結果は聞かないが・・
油断は出来ない相手だが。
俺はあたりを見回す・・・あっ、
(*ノωノ)\(^o^)/ 「・・・」
駅にいた人達だ。マジでハンド部員なんだ・・。偶然が重なりすぎだよ。
\(^o^)/ 「部室のかぎが無い・・人生オワタ」
ちょwwwあいつドクオに引けを取らないくらいのネクラじゃないか。表情は明るいのに。
ヽ(`Д´)ノ「部室のかぎなら俺が持ってますって。心配しないでください」
\(^o^)/ 「俺の人生ハジマタ」
ちょwwww単純wwwww
('A`) 「・・・・・・」
ドクオは微妙な気持ちでオワタと言ってる青年に目を向けていた。
- 98: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:28:29
- そりゃそうだ・・あれが自分と同じ人だからなあ・・
(゚∀゚)「おはよう」
あ、ジョルジュ。彼女は連れてきてないみたい。
(゚∀゚)「今彼女って思っただろ?部活の時の俺には彼女は必要ない・・俺はただのおっぱいマシーンと化すからさ」
はいはいワロスワロス。ちょっとは恥ずかしいと思えボケが。
( ゚Д゚)「よーし!おまえらよく間に合った!誉めてつかわす!」
(*゚ー゚) 「おはよう、みんな」
しぃ先生に癒された。いつみても美人ですね・
バカみたいな事言ってるジョルジュはほっといて、俺らは準備に取り掛かった。
荷物は取られないとこに置いといて、着替えを始めた。
今日の試合は激しくなるだろうな・・
- 99: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:28:45
- ( ゚Д゚)「じゃあ早速アップ始めんぞ」
おっ、相手も同じくらいにアップを始めてるみたいだ。遅れをとらないようにしないとな。
( ゚Д゚)「ビィーップ!ビップビップビップカメラ!」
一同「ビィーップ!ビップビップビップカーメラ!」
うはwwwww恥ずかしいwwwwなんだこの掛け声。相手から白い目で見られた。そりゃ当たり前ですよ。ギコさん。
( ゚Д゚)「試合前の緊張をほぐす為だゴラァ!」
それにしてはつまんなすぎですよ。ギコさん
川 ゚ -゚)「ギコ先輩、ギャグセンスがないな」
ξ゚听)ξ「そうね」
(*゚ー゚)「そうだね」
血も涙もない女性軍団だった。
- 100: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:29:00
- \(^o^)/ 「wwwwwwオモスレー!!wwww」
ちょww受けてるよおかーさん!!どうやらあの人がキャプテンみたいだ。
あの人で平気なのか・・良くチーム全体がまとまるよな。
(*ノωノ)「あぷー、つまんないです」
やはり女性人からの評価は最悪だ。
練習も進み、ミサイル、逆速攻と簡単に流れていく。
もう皆この練習になれたからだな。
(´・ω・`)「余裕だね」
最近伸びてるのはショボンだ。球も速くなったし何より体格がいい。
相手を萎縮させるにはもってこいの人材だ。
・・来年も強いままでいれればいいな。
練習が一通り終わり、いつものように集合する。
- 101: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:29:13
- (*゚ー゚)「じゃあスタメン発表するね〜」
今日のスタメン・・ サイド (^ω^) 45 (^Д^) センター ( ゚Д゚)
逆45 (´・ω・`) 逆サイド (゚∀゚) ポスト タケシ キーパー 剛
らしい。タケシ?タケシっていたっけ?まあいい。
しぃ先生曰く今日はドクオ、俺も必ず出るらしい。
・・?相手の練習を見る限り強そうにも見えない。なんでかな?
こんな甘い考えはすぐに試合になって、かき消されるのであった。
- 102: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:29:24
- (’e’)
ん・・?あんな人居たかな。相手チームの監督みたいだ。
随分ボーッとしてやがる。この勝負、もらったようなもんだな。
俺は完全に勝利を確信した。出番なんてないはずだ。多分。
あっという間に試合時間になった。整列し挨拶をして、皆で集合した。
( ゚Д゚)「絶対に油断するな!自分達の力を出し切れゴラァ!!」
なんでこんな奴らに・・?まあいいか。
試合開始!相手のオフェンスからだ。余裕よゆ・・・あれ?
剛先輩なんできめられてんの?
\(^o^)/「守ってくぞ!しっかりやれよてめえら!」
「おおっ!!」
試合になると別人格だ。・・どうやらあいつは超人的なロングシュートを打つらしい。注意が必要だ。
俺はよそ見しててよくわからなかったけど、ドクオは震え、しぃ先生は軽く脂汗をかいていた。
そんなにやばい相手だったのか・・俺が相当油断してたみたいだ。
- 103: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:29:43
- ( ゚Д゚)「切り替えろゴラァ!まだ一点だけだゴラァ!!」
皆はギコ先輩の声で我に帰る。皆も相当ビックリしていたようだ。
(;^Д^)「俺のディフェンスがまるで意味なかった・・」
プギャーがまともにしゃべるとき、それは相当ヤバイと思ってるときだけだ。
他の奴らがどんなものか分からないけど、油断は禁物だ。
さて、パスを回しはじめる。ショボンのとこにボールが渡ったところで早速しかけた。
相手の逆45はヽ(`Д´)ノこいつだ。奇声をはっしているがきにしちゃいけない。
彼はガタイが良い。だがさすがにショボンにはかてなかった。
(´・ω・`)「ふんふん!ははは人がごみのようだ!」
乗ってますねショボンさん。そのままディフェンスに倒されずに普通にショートに持ち込んだ。
フンッ!! はやっ!どんだけ速いんだよ!口であらわすには難しい速さだ。
バシーン!!相手のキーパーはその6メーターからの速いシュートをいとも簡単にとめて見せたのだ。
ななななな、なんだってー!!下手したら剛先輩より上手いかもしれない・・
- 104: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:30:05
- タケシ「甘いね!」
相手のキーパーはショボンを止めるのが精一杯でタケシには目が行ってなかったみたいだ。
ん〜タケシって誰?ぼくわかんないや。
ポストシュートならどんな上手いキーパーからでも入れる可能性は高い。
見事に決め、タケシは帰ってきた。
タケシ「やったぜ!」
お前はなんかのスポコンの主人公かっつーの。
あっさりタケシはドクオと交代されていた。
しぃ先生曰く「彼とは合わない」らしい。
- 105: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:30:18
- さすがしぃ先生!!俺らが言えないことを平然といってのける!!そこに痺れるッ!憧れるぅー!!
・・脳内ジョジョごっこはココまでにして・・しぃ先生はここまで予想して俺らに出番があるといってたんだな。
俺の出番はこなさそうだけど。
この試合、ギコ先輩が皆を引っ張り、皆もそれについていった。
だが相手の壁はやはり厚い。7対9とリードされたまま前半は終了した。
106: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:30:53
- (*゚ー゚)「いい?相手は超人がいて、チームワークもいい、間違いなく強敵よ。
相手のミスは逃さない事!あとあのキーパー、サイドシュートに弱いみたいよ。多用しなさい」
さすがしぃ先生、相手の弱点をしっかり見切ってる。さすがだな・・
(*゚ー゚)「それと祐くん、後半から出すわよ。しっかりやりなさい」
・・え?なして俺を?確かに剛先輩は今日調子悪いみたいだけど・・
剛「頑張れよ。応援してるからな!」
剛先輩・・はい、俺頑張りますよ。多分しぃ先生にはなにか考えがあるはずだ。
それに答えられるようにやるか・・
後半戦、スタート!!
- 107: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:31:06
- 俺らのオフェンスからだ。皆しっかりやってくれよ・・。
ギコ先輩が早速仕掛けていった。だが背の高い相手に苦戦し
ピーッ!・・仕切り直しだ。
何度かパスを回し、もう一度ギコ先輩が仕掛ける!!・・ように見せかけて、前に走ってたプギャーにパスを出す。
プギャーはギコ先輩が何をしたいのか、既に分かってるみたいだった。
ポストのドクオが超人的ジャンプでパスを受け取りそのままシュートに持ち込んだ。
(#'A`) 「うおおおお!!操気玉」
ちょwwwwwヤムチャのパクリりかwwww
でも名前に恥じない凄まじいシュートだ。流石にドクオのこのシュートには反応できないみたいだ。
「ガァァァァァン」「ズバーン」
見事にドクオは決めて見せた。後一点差と迫っている。
- 108: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:31:22
- (´―`)「ココで止めて、入れれば同点だ。多分打ってくるのはキャプテンだな・・」
多分しぃ先生は何か考えがあるはずだ。・・反射神経を生かせって事か?
(*゚ー゚)「・・・・・」
しぃ先生を見ても何か答えが浮かんでくる訳じゃない。やるしか・・
相手がやってきた。長いパス回し、俺は翻弄される。いつ打ってくる・・?
俺は集中を切らしてしまった。ヤバイ、奴が来る!!
\(^o^)/「人生ぃぃぃ・・オワタァァァ!」
こいつ・・ドクオに負けてないな。こんなふざけた声でうってきやがって。
ヤバイ!ここで入れちゃいけない!ヤバイ、ちょ、ヤバイって。
バアン!!・・え?俺は無意識のうちにあいつのボールに触っていた。
ボールは横にそれていった。
- 109: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:31:33
- えて言うなら・・俺の防衛本能って奴??
よくわからないけど、体だけが。脅威の反射神経を見せたのだ。
あぁー・・これが狙いだったんだな。
俺はすぐに二次速攻に切り替えるため、ブーンにパスを出した。
(^ω^)b「おk。祐、俺にまかせるお!」
心なしかブーンのキャラは違う気がする。ま、ほっとくか。
ブーン!!
あいつは訳のわからない構えを見せ、走り出した。
ちょ、速い!!速いよ!クララ!!
例えていうなら・・暴走機関車トーマス?
ごめん、俺は例えが下手くそなんだ。ブーンはもの凄いスピードで走る。しかも一人で。
このままじゃマズイって。いや、決して性的な意味ではない。
ショボンが反応してた。いっっけねえ!!
- 110: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:31:58
- 掘られる恐怖を押さえながらブーンを見ていた。
(^ω^)「おーーーー!!おっ」
あいつはロングの構えを見せたかと思うとギコにパスを回した。フェイントかよ!
ギコ先輩はなにか考えてる。
( ゚Д゚)「このボールにチームの運命がかかっているぞ・・俺で負ける訳にはいかんぞゴラァ!!」
ギコ先輩が叫んだ。俺らもビックリだ。相手はその気合に萎縮されている。
が、一人だけは違った。
\(^o^)/「いかせんぞギコ!お前に俺を超えられるか?」
あー、もうなんだこいつら。ついてけないぜ。
が、ギコ先輩は真剣だ。
( ゚Д゚)「余裕だゴラァ!!」
その姿はまるで趙雲に見えた。ギコ先輩はタイマン勝負を仕掛けるのだった。
- 111: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:32:12
- ゼロステップを踏み、相手を翻弄する。だがそう簡単に仕掛けさせてはくれないらしい。
( ゚Д゚)「やるねぇ・・だが!これなら!」
ギコ先輩は真っ直ぐに突っ込んでいく。あれは自殺行為だ。一体何考えてるのか?
\(^o^)/「うぬの力はその程度か」
あんたも北斗マニアか・・嬉しいな。
( ゚Д゚)「甘いのは貴様だゴラァ!!」
ギコ先輩は大きく、しかも直前にステップを踏み、大きく右に飛んだ。
\(^o^)/「くっ・・、貴様ッ!!」
相手は手を伸ばす。だが届かなかった。キーパーとギコ先輩のタイマンになった。
- 112: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:32:27
- ( ゚Д゚)「覚悟しろッ!波動拳!!」
でたっ!ギコ先輩の波動拳!!あれを止められるのは多分いないだろう。
かなりの勢いがついてる。だが相手も素人じゃない。前におおい被さって、ボールの勢いを殺す。
キーパー「うぬぬぬぬっ。ぬうっ!! うわあああ!!」
キーパーがボールをはじいた。しかし、そのボールは無常にもポストに当たり跳ね返った・・
- 113: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:32:49
- だがそこにまだ諦めてない人物はいた。ドクオだ!!
(#'A`) 「だぁらぁ!!!」
ボールに飛び込みそのボールは触って、ゴールの方向へ突き飛ばした。
キーパーはその様子に気がついたらしく、キーパーも飛び込んでいく!!
どちらが一体速いのだろうか・・・
- 114: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:33:03
- ・・ボールは軽くネットを揺らす。
ドクオの執念は身を結んだのだった。
( ゚Д゚)「ドクオ!!よくやったぞゴラァ!」
ギコ先輩がドクオを誉めた。ドクオは赤くなって対応に困っていたようだった。
・・たった二ヶ月だけどドクオも変わったんだな。見直したよ。
だがまだ同点においついただけ。試合はその後接戦でついにラスト三分を迎える。
- 115: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:33:17
- 相手の攻撃の時にきっかけは起こった。
こちらのちょっとしたミスで相手に流れを取られる。
・・なんでだ?皆慌ててるみたいだ。
「おい、祐!集中しろ!くるぞ!」
誰かの声が聞こえた。それに気がつくのが遅すぎたみたいだ。
ズバン!!ネットを揺らされる。得点されてしまったようだ。
( ゚Д゚)「祐!まだ時間はある!楽にいけゴラァ!」
入れられてしまったことは仕方が無い。でもみんなの動きは明らかに鈍ってきていた。
- 116: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:33:28
- こちらの攻撃に移るも、皆動きは鈍い。あの能天気なブーンでさえも
(;^ω^) 「はあはあ、疲れたお」
ハンドボールはバスケと同じくらい走り回る。後半になってはもう体力は残っちゃいない。
それはベンチの人達も同じ事だ。明らかに疲労の色が出始めていた。
(*゚ー゚)「タイムアウト!」
一分のタイムアウトを取る。このタイムアウトはいい方向に向くのだろうか。
- 117: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:33:50
- (*゚ー゚)「落ち着きなさい!疲れてるのは相手も同じよ!
いつもの事をすればいいの!がんばりなさい!」
( ゚Д゚)「そうだゴラァ!お前ら楽にいけゴラァ・・」
さすがにギコ先輩も疲れてる。仕方ないよな、フル出場だし・・
短いタイムアウトが終わる。奇跡はおこるのだろうか。
- 118: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:34:02
- よし、俺らの攻撃だ。でも時間はいつのまにかラスト一分になっていた。
マズイ・・なのに俺らはパス回しばかりしている。一体何を考えてるんだ・・?
( ゚Д゚)「よし、仕掛けるぞゴラァ!!」
時計は30秒を既に切ってる。ギコからどんどん逆サイ方にボールを回している。
ボールはジョルジョの方に回る
(゚∀゚)「アターック!ナンバー1!」
それにしてもジョルジュ、本当にノリノリである。
だがさすがに威力はある。キーパーの足元を凄い速さで抜けていく。
キーパーは対応しきれず、足を出した。それが偶然足元にあたり軌道が変わった。
だが、たいした意味は無かったみたいだ。ゴール!ゴールだ!
誰もがPT戦に持ち込まれるとおもっていた。
- 119: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:34:14
- ピーッ!!試合終了!!
誰もが言葉を失う。何故だ・・?
(*゚ー゚)「ちょっと!どういうこと!さっきのはゴールじゃないの!?」
しぃ先生がもの凄い勢いで抗議にかかる。そりゃそうだ。誰の目から見てもゴールなのだから。
審判は説明しだす。ジョルジュがシュートを打ったとき、既に笛は鳴っていたらしい。
(*゚ー゚)「そ・・・そんな・・・」
( ゚Д゚)「・・・・・」
(´―`)「・・・・・」
(;゚∀゚)「・・・・・・」
皆言葉を失っていた。
- 120: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:34:28
- 試合終了。皆しずんでいた。確かにこのメンバー、一年だらけのメンバーでここまで来れたのは凄い。
だけど負けてしまっては何も意味は無い。まして三年生には最後の戦いだったのに。
俺は自分を攻めた。あそこであんなミスしなきゃ・・でもそんなことはまるで意味を持たないのだ。
(´―`)「ギコ先輩・・すいま・・」
謝ろうとした。なんでそうしたのかは分からない。
でもそのときのギコ先輩は、とても話の出来る状態じゃなかったのだ。
( ;Д;)「ううっ・・・うう・・俺らの夏が・・」
(;―;)「・・・・・」
俺はその姿を泣きながら見つめる事しかできなかった。
- 121: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:34:39
- 後日、キャプテン決めをした。
キャプテンは(^ω^) 副キャプテンは(^Д^)と俺になった。
何故ブーンなのか?それはみんな理解できないことだった。
・・・・まあやらせてみればわかるかな。
そろそろ夏休み、ホントに俺らだけになったんだなっていう実感がない。
まだ引きずってるんだろうな・・
そんな時一通のメールが届く。
- 122: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:35:07
- 「今日、暇か?」
・・クーだ。
なんだろう??
「うん、暇だよ。」
返事が来た。
「午後からでかけないか?最近元気がないようにみえるんでな」
・・見抜かれてたか。まあ丁度いい。気分転換したかったとこだし。
「うん。いいよ。時間はどーする?」
「一時に駅でいいか?」
今は十一時。大丈夫だな
「了解、んじゃあとでね。楽しみにしてるよ」
・・・ふう、初めての女の子からの誘いなのに、気が乗らない。
やっぱしショックはでかい。
- 123: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:35:21
- ヤバイ、遅刻だよ。のんびりしすぎたみたいだ。
急がないと・・。俺は五分遅れで到着した。
クーはもうついていた。私服もやっぱかわいい。
川 ゚ -゚)「きたか・・」
(´―`)「はあ、はあ、遅れてごめん」
川 ゚ -゚)「大丈夫だ。慣れてる。どこへ行こうか?」
(´―`)「任せるよ」
川 ゚ -゚)「ホントか?じゃあいきたいところがあるんだ」
その後買い物にかなりの時間付き合わされたのは言うまでも無い。
- 124: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:35:32
- そのころツンは・・
(*^ω^)「おっおっおっ!アイスおいしいお!」
ブーンと一緒にアイスを食べてた。
ここはデパート。よくブーンと一緒に来ているとこだ。
ホントに気楽そうだ。大丈夫なのかな?
ξ゚听)ξ「・・あんた、キャプテンなのにそんなに気楽で平気なの?」
(^ω^)「平気だお!皆協力してくれるお!僕一人でキャプテンしてるわけじゃないお」
・・そっか。ブーンはもう皆と仲間だもんね。それは皆を信じてるからこそ、言える言葉だった。
ξ゚ー゚)ξ「・・。ブーン、ジュースおごってあげるわよ」
(^ω^)「?ありがとうだお!」
そんな彼の曇りのない笑顔に顔を赤面させたツンだった。
- 125: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:35:43
- 俺らはというと駅近くの公園に来ていた。
(;´―`)「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
俺は疲れきっていた。女の買い物ってこんなに長くなるんだ・・
川 ゚ -゚)「どうした?はい、これ」
なんでクーは顔色一つ変えずに居る・・?すげえ・・クーは紅茶を買ってきてくれた。彼女らしい。
(´―`)「ありがとう・・金、払うよ」
川 ゚ -゚)「いらん、買い物に付き合ってくれたお礼だよ」
彼女は無表情だけどやっぱり優しい。
今日はこんな子と二人で居れて幸せだったな・・
そう思ってるとクーが口を開く。
- 126: (´‐`) :2006/11/22(水) 20:35:56
- 川 ゚ -゚)「試合のこと、気にしてるんだろ?お前だけのせいではないよ」
(´―`)「でも・・俺があそこでミスしなかったらって思っちゃう。
それで自分を責めちゃうんだ」
・・それをしてもどうにもならない事はしってるんだけど。
川 ゚ -゚)「・・祐がミスをしたら、皆がカバーしてくれるじゃないか。
なんで一人で抱え込もうとする?皆いるじゃないか」
(´―`)「そうだけど・・」
俺は俯いた。そんな俺のことをクーは仕方ない・という感じで見つめてた。
・・ん?頬に柔らかいものがあたった。
川 ゚ ー゚)「それはこの前の試合のご褒美だよ、あんまり落ち込まずに頑張れよ」
と彼女は笑顔を見せて、去っていく。
俺は最初、何をされたか分からなかった。気が付いたのは少ししてからだ。
・・・おっしゃー!!明日からまた頑張るぞ!
そろそろ終了式。これからうまくなるかどうかは俺ら次第だ・・
第五話 ギコ先輩の根性 完
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