( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです

21: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 12:29:57.30 ID:ImHozsPW0
  
第二十一話 再戦、ラウンジ高校

一、二回戦を楽々と勝ち進んだVIP高校は明日の試合へむけて、調整を行っていた。

皆動きは悪くは無い。だが、一年間の無理な練習がたたってなのか、体へのダメージは計り知れないようだ。

毎日夜遅くまで練習、そして学校もあるのだから疲労も半端ないはずだ。

( ^ω^)「みんなー!!元気にいくお!!」

ブーンは練習の雰囲気を盛り上げようとする。皆もそれに答えてか、大きな声をだす。

(*゚ー゚)「・・正直、勝ち進んでも体がどこまで持つか分からないわね。あんなに大変な練習をしてきたんだもの」

体力面での強化での毎日5〜10kmのランニング、ダッシュ、シャトルラン・・など走る事。

昔の何倍もの練習量のオフェンス、ディフェンス練習。キーパーはキーパーで自分達のトレーニングをしっかりやっていた。

体は絶対に悲鳴をあげるはずなのだ。



22: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 12:39:30.69 ID:ImHozsPW0
  
それなのに、

( ^ω^)「今日も明るく練習するお!!」

キャプテンのブーン、それに他の皆もまるで平気なように振舞っている。

(´・ω・`)「明日勝たないと僕等の伝説は始まらないからね。頑張ろう!!」

いや、むしろ何かワクワクしてる。そんな雰囲気さえ伝わってくる。

(*゚ー゚)「体のことはともかく、チームの雰囲気は心配なさそうね」

しぃ先生は安心した。彼等も随分成長したのね。そう思ってるはずだ。

今日の調整練習もいつものように終了する。この調子で行けば、ラウンジにも勝てるだろう。

いや、むしろ簡単に勝たなくては全国などは見えてこないはずだ。

彼等も、一度天国にボロボロにやられて、その事は分かっているみたいらしい。



23: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 12:46:14.13 ID:ImHozsPW0
  
一方、ラウンジ高校では、

(=゚ω゚)ノ「VIP高校は一年間姿をくらましていて、情報がまだイマイチわからんょぅ。
でも情報なんて関係ないょぅ。俺等も勝つ為の練習はしっかりしてきたょぅ」

ラウンジは練習の後ミーティングを開いていた。一年生もそこそこ入部し、バックアップには充分な人数が揃っていた。

( ´_ゝ`)「だが、奴等、一体どんなことをしてくるのか分からん。
この前一年生に偵察に行かせたんだ。そしたら確かに上手いことは上手いが、戦法はいたって普通の感じ。との事だ」

(´<_`  )「さすがは兄者だな。俺が思うに、とりあえず45のショボン、センターのプギャーに警戒して、
あまり相手に多くの速攻を与えなければ、いい勝負出来ると思うのだ」

議論にも熱が入る。もうどの高校にとっても最後の大会なのだ。三年生も必死になっている。

<`∀´>「あいつら、油断ならない相手ニダ。俺等は現にあいつらに二連敗してるニダ。
今回で最後ニダ。必ず勝って次に繋げるニダ!!」

ニダーも最後の大会、しかも相手はVIP高校相手はVIP高校とあり燃えている。

(=゚ω゚)ノ「そうだょぅ。明日はなんとしても勝つょぅ!今までの分、全部返すょぅ!!」

そんなぃょぅの言葉を皆は胸に留め、ラウンジのミーティングは終了した。

この大会にかけてる思いはどちらも同じ位熱い。果たして、勝ち進むのはどちらなのだろうか?



24: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 12:48:21.57 ID:ImHozsPW0
  
試合当日

今日の会場はラウンジ高校になっていた。

ラウンジなら自転車でもいける距離なので、現地集合ということになった。

(; ^ω^)「うはww遅れちゃうお!!」

ブーンはいつものように朝寝坊をしてしまい、少し急いでいた。
この癖は三年生になっても変わらないようだった。

(; ^ω^)「あっ!!ツンだお!!ツン、おはようだお」

ξ゚听)ξ「あら、ブーンじゃない。今日も必死そうね」

ブーンがラウンジの近くまで来ると、ツンがいた。

ツンがいる=遅刻ではない。という方程式が頭の中にあったのでブーンは安心した。



25: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 12:52:42.62 ID:ImHozsPW0
  
ブーンは突然あることを思い出す。

(; ^ω^)(そろそろツンに気持ちを伝えないと、機会は無いかもしれないお)

ツンとブーンは未だに発展がなく、ブーンはもう一歩踏み出そうにも踏み出せずにいた。

ブーンは思い切って、

(; ^ω^)「ツン、この大会が終わったら大切な話をしたいんだお」

切り出した。ブーンは噛まないように必死に意識していた。

ξ゚听)ξ「分かったわ。つまらない話だったら承知しないからね」

(; ^ω^)(もう後戻りは出来ないお。できれば今回の大会は優勝して、この話をしたいお
だからこのことも含めて優勝するんだお)

ブーンはそう心に誓う。

二人は学校に無事遅れずについた。皆はもう集まっていた。



26: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 12:57:58.34 ID:ImHozsPW0
  
(´・ω・`)「やあ、ブーン。遅いんじゃない?
次もこうだったらアレ決定だからね?」

(; ^ω^)「ごめんなさいごめんなさい。次はもっと早くきますお」

ブーンも例外ではなくあきらかにショボンのアレにおびえていた。
しかもキャプテンなので、絶対に皆よりヒドイ目に合わされると知っていたのだろう。

(; ^ω^)「皆、ゴメンだお!それじゃあアップ始めるお!!」

全員は着替えをしてグランドに出る。
そして、元気に声を出しつつ、ランニングを始める。

( ^ω^)「VIP高!!!ファイ!!]

一同「ファイ!!ファイ!!ファイ!!」

結局掛け声は普通の感じになったらしい。チームの雰囲気は昨日の感じを保ったまま良好だ。

良く声も出ているし、動きの悪いやつはいなかった。

そんなチームの様子をみて、しぃ先生は少し安心しているみたいだった。



27: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 13:00:24.86 ID:ImHozsPW0
  
゚听)ξ「一体、ブーンが話したかったことってなんなのかしら・・?」

ツンは朝、ブーンに言われた事を気にしていた。
いくら考えても、ブーンが何を言いたいのかは分からなかった。
ツンは困った顔をしながらブーンを見つめていた。

ξ///)ξ「告白・・だったらいいな・・って私なにいってんだろ」

ツンは淡い期待をした。心なしか顔が赤く火照っていた。

そんな様子をブーンは全く気にしないで、ストレッチをしていた。

(; ^ω^)「痛いお・・」

ブーンはあの一年間の練習で、膝を少しいためてしまったらしい。
そんなに酷くはないが、痛むので少し大変なようだった。

(; ^ω^)「このくらいでへばったらダメだお」

体をいためてるのは全員同じ。ブーンはそう思って自分の体を動かしている。

キャプテンが弱音を吐いたらダメだとでも思っていたのだろう。



28: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 13:03:04.37 ID:ImHozsPW0
  
練習も淡々と進み、いつものようにミサイルに入っていた。

(`Д) 「先輩、今日も好調ですね」

一年の一人たけしはキーパーだったので、キーパーは二人になった。
実際、控えのキーパーが居ると心強い。自分が崩れた時に代わりに出てもらえるから。

(´−`)「・・・うん」

祐ははっきりと調子がいいとは言い切れない状態だった。
最近どうも体のキレが良くないらしい。疲れなのだろうか。

でもそんな様子を見せてはいけないと少し必死になっているようだった。

二試合目あたりからこの感覚に悩まされていた。

(´−`)(仕方ない。たけしには話しておくか)

祐はそう決めて、申し訳なさそうな様子でたけしに話しかけた。




29: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 13:10:32.56 ID:ImHozsPW0
  
(´−`)「たけし、今日の試合、お前にも出番が回るかも知れない。
最近体のキレが全然よくなくて、取れるボールも取れないときがあるんだ」

ブーンたちはあまり気にかけていなかったみたいだが、
祐は練習の時も、結構とりやすいロングも入れられたり、はじいても入ってきてしまう事が何度かあった。
たけしはその様子に薄々気がついてたみたいだった。

(`Д)「やっぱりですか。何となく分かってました。
任せてください。いつでも出れる準備しておきますから」

祐はそんなたけしの言葉を聞き、安心した。

(´−`)「うん、ありがとう。ごめんな。俺、不甲斐なくて」

祐は安心したと同時に自分に対する怒りも感じていた。最後の大会の前なのに、体が上手く動かないなんて、

こんなことはあってはいけないはずなのに。 不甲斐なさで祐の心は覆われていた。



30: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 13:14:26.87 ID:ImHozsPW0
  
(`Д)「気にしないでくださいよ。俺もキーパーのはしくれですから。
先輩くらいの働きは出来ないかもしれないけど、最低限の事はやりますよ。
心配しないでください。おれはあなたの後輩ですからね」

いつも練習の時、一緒にいるせいか、

祐とたけしには知らず知らずのうちに絆が生まれていた。

先輩、後輩というよりもっと深い信頼といった感じか。

(´ー`)「ありがとな。これで安心して試合に臨めるよ」

祐は心強い後輩をもってホントに感謝している様子だった。



34: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 13:40:07.93 ID:ImHozsPW0
  
それぞれ二年生のポジションは、

ネーノ・・サイド キムチ・・45(逆も出来る) たけし・・キーパー 山崎渉・・オールラウンダーだが一番は逆サイ

と、二年には頼りになる後輩が多いらしい。

ミサイルも終わって、ポジションシュートが始まる頃に、和漢内とコッチが姿をあらわした。

(><;)「危なかったんですッ!また迷うとこだったんです!
あれだけ指導しなしたんだから、せめて、全国まではいってもらわないと困りますッ!!」

( ゚д゚ ) 「・・・・・・」

こっちは何も言わずに皆を見ていた。今日はこっちみんなとは言われないみたいだ。

彼等なりの応援なのだろう。さらにメンバーの気合は増したようだった。




36: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 13:47:47.92 ID:ImHozsPW0
  
場所は変わり、ラウンジ側

(=゚ω゚)ノ「ん〜やっぱり以前とはあまり変わらないようにみえるょぅ。
もう俺等の方が上なんじゃないかょぅ」

( ´_ゝ`)「油断してはいけないぞ。もしかしたら実力を隠しているのかも分からん。
それにずっと姿をくらまして、試合にも出ずに練習していたんだ。絶対に侮ってはいけないぞ」

(´<_`  )「そうだな兄者。とりあえず昨日のミーティングで注意した事をしっかり実戦するべきだな」

さすがに冷静な流石兄弟は相手のことをしっかりと分析しているようだ。

<`∀´>「今日は勝つニダ!絶対勝つニダ!!」

ニダーはもう理屈なしで絶対に勝つという気持ちが見えていた。

ラウンジもラウンジで雰囲気は負けていないようだ。

刻々と試合の時間は近くなる。両チームともプレッシャーに襲われているようだ。

「集合!!!」

審判の声がかかる。いよいよライバル同士の戦いが始まる。

ラウンジは今のVIP高校の本当の実力を見切れているのだろうか。



37: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 13:59:21.30 ID:ImHozsPW0
  
「お願いします!!!」

両チームの挨拶がコートに響き渡る。今日は和漢内にコッチが居る。

彼等はそれも意識してか、いつもの倍は声だしに力を入れている。

( ^ω^)「今までの苦しい練習、今日で無駄にするわけには行かないお!!
相手はラウンジだお!相手にとって不足なしだお!!
必ず今日勝って、次に繋げるお!!」

ブーンの話はいつになく気合が入っている。

( ^ω^)「それじゃあ・・・いくおー!!!!!」
一同「ワァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

いつもより長めに気合をいれて、VIP高のメンバーはそれぞれの配置についた。
おそらく、皆思ってる事は同じだろう。
今日はディフェンスからのスタートだ。



38: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:02:46.36 ID:ImHozsPW0
  
ピー!!!

甲高い笛の音がなった。試合開始だ。

ラウンジは昔とは違う綺麗なパス回しでVIP高校を翻弄しようとする。

だがVIP高はそれぞれの相手をじっと見つめ、下手に仕掛けては来ない。

今日のVIP高のディフェンスは1−5ディフェンスだ。

プギャーが上に浮き、パスカットを多く狙う作戦のようだ。

(^Д^)(・・?昔よりも全然やりやすいような感じがするぞ。これならすぐカットにいける)

プギャーがそう感じたのは、自分達の実力が確実に上がっているという裏付けなのだろう。

センターから45にパスが回るその瞬間、プギャーはVIP高にしか分からない合図をだし、パスカットを狙いにいった。



40: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:08:03.64 ID:ImHozsPW0
  
(=゚ω゚)ノ「なっ!!」

ぃょぅに渡されようとしたパスをプギャーはあっさりと奪い、相手ゴールへ思い切りドリブルしていく。

(゚∀゚)「よっしゃ!」

プギャーからの合図を貰い、ジョルジュも既にスタートを切っていた。

ジョルジュとプギャーのツーメン速攻になる。

(;=゚ω゚)ノ「やられるわけには・・!!」

なんとかぃょぅはプギャーに追いついてた。だが、相手は二人だ。一人で防ぎきれるはずが無い。

(^Д^)「ジョルジュ!!!」

プギャーはぃょぅにつかまれそうになる寸前で、ジョルジュにパスを出す。

(゚∀゚)「任せろ!!いくぜっ!!」

ジョルジュはプギャーからのパスを貰い、真ん中まで走りこみ、キーパーとの対決に入った。
これは明らかにシューターが有利だ。ディフェンスは一人も戻って来れていない。
しかもシューターはジョルジュだ。

(゚∀゚)「俺をなめるなよ!!」



41: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:15:06.65 ID:ImHozsPW0
  
(゚∀゚)「おりゃ!!おっぱいビーム!!」

相変わらず卑猥だが、彼が投げるそのボールは昔より、さらに勢いと精度を増していた。

その威力は相手のキーパーをひるませる程だった。

ボールは簡単にゴールに吸い込まれる。相手のメンバーは唖然としていた。

(=゚ω゚)ノ「・・・一体どんな練習をしてきたんだ。動きが段違いにいい」

(; ´_ゝ`)「奴等、やはり練習の時は本気をだしていなかったらしいな。
こんな簡単にやられるなんて」

流石にビックリしているようだった。

だがラウンジも負けるわけにはいかない。再びセットを組み直す。



42: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:21:03.39 ID:ImHozsPW0
  
(=゚ω゚)ノ(試しにニダーにシュートを打たせてみるょぅ。確か祐はサイドシュートが苦手だったはず)

ぃょぅは相手の弱点をついていくことにした。それが賢明だろう。

攻撃に入る前に軽く皆に伝えてるみたいだ。

そしてすぐにラウンジ側の攻撃になる。

(=゚ω゚)ノ「いくょぅ!!」

ぃょぅはドクオに仕掛けにいく。思い切りひきつけて、サイドシュートの角度をあけようと考えたのだ。

('A`) 「・・!!させない!!」

ドクオはぃょぅの前に立ちはだかった。

(=゚ω゚)ノ(こいつ!!昔はここまでの威圧感を放っていなかった・・!前よりも一回りも二回りも大きく!!)

ぃょぅはドクオの威圧感に押され、一瞬動きを止めてしまう。

その様子をドクオは一発で理解し、すぐにぃょぅをつかみ、ホールディングになる。

またセットの仕切り直しだ。



43: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:21:49.91 ID:ImHozsPW0
  
ドクオにいえることは皆に言えた。

それぞれ経験豊富になっていて、試合の時にでもたいした動揺は見せなかった。

特にショボンとプギャーはヤバイ。VIP高校のメンバーでも試合中には少し恐怖を覚える。

ラウンジはそんな昔の面影など微塵も残していない強靭な相手と戦っているのだ。

(´<_`;)「どうやったら一年でここまで変われるんだ」

弟者も完全に萎縮していた。相手のセットが仕切り直しになっても、VIP高の固いディフェンスで、なかなかシュートを打てずにいる

一対一を仕掛けた所で、真ん中三人がしっかりしているので、結局ホールディングで仕切り直しだ。

審判の手が上がって、焦ってもなかなか仕掛けられずにいた。

(;=゚ω゚)ノ「仕方ないょぅ!!いくょぅ!!」

ぃょぅじは少し相手との距離が近く、思ったような助走を付けられなかったがロングシュートを放った。



44: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:22:25.62 ID:ImHozsPW0
  
('A`) 「あっ!!」

ドクオは飛ぶタイミングが遅れ、ぃょぅのシュートを防ぐ事は出来なかった。

しかし、コースは結構潰れたようだ。ぃょぅは右側を狙う事しか出来なくなった。

(;=゚ω゚)ノ「・・・!!!」

それでもぃょぅは狙っていった。彼の球は速いしコントロールもいい。今回のシュートもコースは抜群にいい。

( ^ω^)「祐!!頼んだお!!」

(;´−`)「おk!!!!」

祐はそのシュートにかなり勢いよく飛びつく。いとも簡単にそのボールは祐の手によって下にはじかれた。

(´−`)「さすがにぃょぅの球は痛いな。社会人チームほどじゃないけどな。
いくぞっ!」

すぐにVIP高は二次速攻の形になった。祐はプギャーにしっかりとパスを回した。



45: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:28:00.65 ID:ImHozsPW0
  
(^Д^)「よし、任せな!!」

凄い勢いでコートをかけて行くVIP高メンバー。

パスはあっという間に渡されていき、最終的にショボンへと渡る。

ここからなら相手を振り払ってシュートを狙いに行けるだろう。

(´・ω・`) 「よし、いくよ!!」

自分がシュートを打ちに行く立場になってもあくまで冷静だ。

ショボンも昔よりさらに、肉体的にも精神的にも成長していたのだ。ショボンはいとも簡単に相手のディフェンスを振り払い、シュートに入る。

(´・ω・`)「や ら な い か!!?」

シュートの掛け声はよく分からないものの、その威力はジョルジュにも劣らない、いいシュートだ

このシュートも相手のキーパーは動く暇も無く、入った。

その後もVIP高はラウンジを圧倒し続けて、前半終了時で、20対5という大差がついていた。



47: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:34:13.95 ID:ImHozsPW0
  
しぃ先生は全員を集合させる。

(*゚ー゚)「皆!!いい感じよ!練習の成果が充分発揮できてるわ!
後半も攻撃の手を緩めずにドンドン仕掛けなさい!!」

しぃ先生も今日の皆の動きには満足しているみたいだ。

(*゚ー゚)「んで・・祐君は交代するわよ」

(;´−`)「!!!」

祐はいかにも予想外という顔でしぃ先生を見ている。

(*゚ー゚)「理由は判ってるはずよ。あの45の子のシュートを受けたとき、
あなたはいつもの調子で反応できてなかったわ。試合続きで疲れてるんでしょう」

やはり見破られていたらしい。だが祐はここで交代したくはなかった。



48: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:36:41.53 ID:ImHozsPW0
  
(;´−`)「ここで交代するのは相手に失礼な気がするんです。ぃょぅも居るし・・
だからまだ出してもらえないですか?」

祐はしぃ先生にお願いをする。

(*゚ー゚)「でも負けるわけには行かないのよ。今の動きの悪いあなたを出していたままでは負けるかもしれないの
あなただけのワガママを通すわけには行かないのよ。分かって頂戴?」

(`Д) 「先輩、俺に任せてくださいよ。心配は無用ですよ」

二人に説得され祐は、

(;´−`)「わかりました。たけし、頼んだぞ」

何とか納得したようだ。

後半がスタートしてもVIP高の猛攻は変わりなかった。

しっかりと体力面の強化をしてきたおかげか、後半も疲れは出ていない。

むしろ動きはよくなっているといっても過言ではなかった。



49: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:46:45.59 ID:ImHozsPW0
  
最後の最後までVIP高は果敢に攻め続け、結局35対10でライバル、ラウンジに勝利した。

「ありがとうございました!!」

ラウンジ高校の三年4人は顔が涙でぐしゃぐしゃになっていた。

(=;ω;)ノ「結局最後まで勝てなかったょぅ。皆ゴメンょぅ」

キャプテン、ぃょぅは泣きながら皆に謝っていた。

( ;_ゝ;)「お前のせいじゃないさ。実力でVIP高に負けたんだ。
責任を感じる必要なんてないさ。俺はこのチームで最後までやれて、幸せだったぞ」

<;∀;>「お、俺もニダ。このチームでの三年間、楽しかったニダ。絶対忘れないニダ」

(;<_; )「俺もだ。さあ、泣いてばかりいないで、最後にVIP高にエールを送ろう」

皆は一斉にVIP高の方を向く。そして・・



50: ◆gk43jgqTBM :2006/12/07(木) 14:47:04.70 ID:ImHozsPW0
  
ラウンジ高一同「負けたら承知しねえからな!!」

エールにはなっていないかもしれないが、その言葉はVIP高の皆の心に刻み込まれたようだった。

( ^ω^)「わかってるお!必ず優勝してくるお!」

チームを代表して、ブーンがその言葉にお返しをした。

ラウンジはまた下を向いて、泣き始めた。その光景に心を少し痛めながらも、帰宅していった。

次の相手はまだ不明だが、今のVIP高ならば、どのチームでも対応できるほどの実力はもっている。

果たしてどこまで最後の大会を勝ち進むことができるのだろうか。

第二十一話 再戦、ラウンジ高校 完



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