( ^ω^)ブーンが切ない恋をするようです

62:◆wVoxvyek5Q:11/26(日) 22:00 xEsMzi70O
  


…………安らぎの音色…………



あれからブーンは一人考えていた
生と死について
ブーンを今繋ぎとめてるのは二つ
一つは未練
二つ目は音楽
ブーンは昔から音楽が好きだった
音楽を聞いていれば
安らげた
煩わしい社会も
煩わしい過去も
煩わしい人間も
全て忘れられたから
音楽に逃げていた
大好きな音楽をそんな風に扱ってしまった罪悪感に囚われながら
ひたすら音楽を聞いていた

いつものように音楽を聞いていると

(*゚ー゚)「ねぇブーン君気晴らしにさカラオケでも行かない?」

( ^ω^)「………うん」

あの日からブーンの口数はどんどん減っていった
今では『うん』と『違う』と『大丈夫』
これしか言わなくなった
ブーンの心は壊れていた
それはしぃにも痛い程伝わっていた




カラオケ屋に入りブーンが選んだ曲は

UVERword
君の好きなうた


好きだよと
今日も言えないまま
見送った
今まで一緒にいたのに
すぐに会いたくて
君の好きなうた
口ずさんだ
帰り道


それを聞いた瞬間しぃの目から涙が溢れた

痛い程ブーンの気持ちが伝わってきたから
切なくて
胸が苦しくなった



63:◆wVoxvyek5Q:11/26(日) 22:06 xEsMzi70O
  


( ^ω^)「………しぃちゃん…決めたお…」

(*;ー;)「えっ…?」

( ^ω^)「僕は生きるお
ツンの分まで…
醜くても
汚くても
罵られても
馬鹿にされても
生き続けてやるお…」

(*つ_;)「うん…わかったからもうそれ以上言わないで…私がそばにいるから…」


それから程なくして
しぃちゃんと付き合い初めた
また心の闇を隠して
音楽に助けられながら
なんとかしぃちゃんの前では明るくした
精一杯幸せだと感じて貰えるように



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