( ^ω^)ブーンは秋葉原に生きるようです

32: :2006/12/10(日) 22:39:46.14 ID:R3jKaPVg0
  

第2章  オタクの日曜日 前編


朝、全国的に日曜日である。
1週間のうちの1回の休日、各々休んだり出かけたりして楽しんでいる。
そんな中、

ジリリリリリリ!!!! カチッ、

( ^ω^)「ふあーー・・・ 眠いお・・・ 4時起きなんて初めてだお・・・」

洗面所で、適当に顔を洗い、自分の部屋の戻ってくる。
そして、タンスから着替えを出す。

( ^ω^)「そろそろ6月だから、半袖半ズボンは必須だお!」

出てきたのはほぼ無地の白いシャツ、
ポケットが4つある半ズボンである。
急いでそれを着ると、親に置手紙を書き、玄関に向かう。



34: :2006/12/10(日) 22:41:47.59 ID:R3jKaPVg0
  
(;^ω^)「おっおっ! リュックを忘れたお! 何しに行くとこだったお」

自慢の黒いリュックに、今日買うゲームの資料や待ち時間にするゲームを入れると
元気良く外に出た。

ブーン家の最寄り駅は、磯子駅である。
学校の日はこのまま京浜東北線に乗り、途中の鶴見からドクオが乗ってきて一緒に学校に行く。
今日もそれは変わらない。
ガラガラの車内の中、ブーンは端っこの席を確保。
周囲の視線はお構いなしに、

( ^ω^)「バトルタクティクスやるお!」

ゲームをし始めた。



35: :2006/12/10(日) 22:43:59.64 ID:R3jKaPVg0
  
ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・・

( ^ω^)「おっおっ、 メールだお! モナーからかお」

宛先 モナー

遅れてないモナか? 電気街の入り口で待ち合わせモナ!

( ^ω^)「おk、っと、」


電車は鶴見に到着する。
窓にはよく見覚えのある男がいる。

('A`)「ブーンおいすー」

( ^ω^)「おいすーだおー」

ここら辺から徐々に混んでくる。 サラリーマンは新聞を読んだりして、化粧をするOLもいる。
ブーンとドクオも、もはや自分の世界に入り込んでいた。



36: :2006/12/10(日) 22:45:01.49 ID:R3jKaPVg0
  
ところで、なぜブーン達は喫茶店の常連と仲良くなれたのだろうか?
3ヶ月前のことである。

3ヶ月前、秋葉原────

(;^ω^)「ふぃーー。 今日もいっぱい歩いたお・・・」

('A`)「どっかの店に入るか。」

(;^ω^)「せっかくだしメイド喫茶でも行くお!」

ブーン達は少し繁華街から離れたメイド喫茶に行く事にした。

('A`)「おかしいな、ここだったのに・・・」

( ^ω^)「違う店になってるお・・・」

('A`)「喫茶店っぽいし、入ってみるか・・・」



38: :2006/12/10(日) 22:46:56.25 ID:R3jKaPVg0
  
カランコロン・・

(´・ω・`)「やあ、ようこそバーボンハウスへ。 初めてかな?」

( ^ω^)「店変わっちゃったんですかお?」

(´・ω・`)「うん。すまない。 この店が受け継ぐ事になったんだ」

店内を見渡すと、バー風の喫茶店だった。 マンガなどいろいろサービスもある。

( ^ω^)「とりあえず座るお」



39: :2006/12/10(日) 22:48:26.38 ID:R3jKaPVg0
  
ブーンたちが座ったテーブルの隣に、なにやら人だかりができている。 
話の内容によると、みんなこの店に変わった事を知らなかったようだった。
ブーンはそのなかの1人に聞いてみる。

( ^ω^)「すいません。 なんで変わっちゃったんですかお・・?」

( ´_ゝ`)「ああ、どうやらここの主人が店を開きたくて、頼んで貸してもらったらしい」

(´<_` )「俺達はここも気に入ったな。 しばらくここで暇するだろう」

そして、喫茶の人たちと一通り話しをして、常連になり、仲良くなったというわけだ。



40: :2006/12/10(日) 22:49:52.24 ID:R3jKaPVg0
  
その後、色々な人たちと出会った。 男、女、同じ学生、中年の人、
バーでそんな人たちといっぱい話をした。
そして、いつしかここに通うのが日課になっていた。

そんなこんなで、現在に至っていた。


電車の中───

/ ,' 3《まもなくー 秋葉原ー 秋葉原ー。》

( ^ω^)「お! 荒巻さんの声じゃないかお?」

('A`)「ホントだ。 歳なのに、がんばってるよな・・・」

バーには、運転手の人も来るらしい。
2人はその声に見送られ、電車を降りた。



41: :2006/12/10(日) 22:51:25.82 ID:R3jKaPVg0
  
階段を下り、電気街口に向かう。
こんな早くても、通勤客はやはり多い。
多少混雑した中、モナーを探す。

( ´∀`)ノシ「こっちモナー!」

( ^ω^)「おはようだお! じゃあ行くかお!」

( ´∀`)「とうとう・・・! とうとう! 手に入るモナ! この日をどれだけ待ちnあwせdrftgyふじこlp;@:!!!!!!」

( ´∀`)「さあ! 行くモナ! ABDに!!!」

('A`)「テンション高杉www」

ABDに行く道は、やはり「それ」目的の人が向かっているようだった。
3人は長期戦を覚悟し、道を踏み出した。



42: :2006/12/10(日) 22:53:31.84 ID:R3jKaPVg0
  
ABD入り口付近───

( ´∀`)「やっぱりこんな列があるモナ! 早く並ぶモナ!」

準備中の店内に続いて、列は続いていた。
先頭の列は見えないが、恐らくそこには・・・

(;^ω^)「『アキバ王』がいるお・・・」

( ´∀`)「流石アキバ王モナ! やっぱり気合が違うモナ!」

列のほとんどの人は、ゲームやマンガを読んでいる。
3人もそれに習って、各々カバンから愛用のものを取り出した。
列は、時間が経つごとに長さを増やしていった。



43: :2006/12/10(日) 22:55:26.24 ID:R3jKaPVg0
  
とうとう開店まで、あと15分に差し掛かったときのことである。

( ´∀`)「そういえば2人とも。 朝ごはんはどうしたモナ?」

('A`)「俺は朝早すぎて、食べてきてないな」

( ^ω^)「ブーンもだお。 おなかすいたお・・・」

( ´∀`)「開店までまだ少し時間があるから、買ってきたほうがいいかもモナ」

('A`)「そうだな。 ブーン。 コンビニ行こうぜ」

( ^ω^)「おkおk。 ちょっと待つお」

ブーンは出していたゲームをしまい、列から一時抜けようとしていた。



44: :2006/12/10(日) 22:56:53.92 ID:R3jKaPVg0
  
カバンからサイフを出そうとする。 ガサゴソと中を探る。

( ^ω^)「お・・・? おかしいお。 確かここに・・・」

カバンの中を出し、調べる。
しかし、どこを探してもサイフは見つからなかった。
そして、

( ゚ω゚)「アーーーーーーッ!!」

ブーンは思い出した。 サイフは制服に入れっぱなしだったことを。

(;´∀`)「ど、どうしたモナ!??」

( ;゚ω゚)「サ、ササ・・・サ・・」

('A`)「サ? サモンナイトか?」

( ;゚ω゚)「ち、違うお! サ、ササ・・・」

( ; ゚ ω ゚ )「サ  イ  フ  を  忘  れ  ま  す  た」



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