( ^ω^)ブーンは秋葉原に生きるようです

132: ◆zD.tvziESg :2006/12/14(木) 22:25:16.96 ID:gAojy4ejO
  

8章  結束 後編




ブーン達は石灰を撒いた後、急いで一階に駆け下りる。
クーは、2階に残っている。

川;゚ -゚)「警察を呼ばねば・・・」

急いで110番通報する。 手を震わせながら、なんとかダイヤルを押す。

ブーン達は一階に行き、兄者たちを助けにいく。
しかし、そこに見たのは、パイプを振りかぶるフサギコが、今にも兄者を殴らんとしている姿だった

( ;゚ω゚)「兄者さん!!」

ミ#,,゚Д゚彡「死ねぇぇぇぇ!!」



135: ◆zD.tvziESg :2006/12/14(木) 22:26:34.97 ID:gAojy4ej0
  
(´<_`;)「兄者!!」

弟者が即座に反応する。
モララーを押さえつけていた足が、兄者に向かって動く。
そして、フサギコと兄者の間に滑り込んで行った。

(;メ´_ゝ`)「弟者!!?」

ゴガン!!!

鈍い音。 パイプは振りかざされた。
周囲に血が飛ぶ。 1人の人間が倒れる。

ドサッ・・・

( <_  )「・・・・・・・・」

(;´_ゝ`)「弟者!!」 

( ;゚ω゚)「弟者さん!!」

(;'A`)「弟者さん!!」

パイプが直撃したのは弟者。
彼が兄者の前に立ちはだかり、彼の身代わりになった。
背中を強打させた弟者。 衣服に血を染み込ませながらその場に倒れている。



136: ◆zD.tvziESg :2006/12/14(木) 22:27:53.39 ID:gAojy4ej0
  
( ;_ゝ;)「お、弟者・・・・?」

瞬間、兄者から涙がこぼれる。

ミ,,゚Д゚彡「ハハハハ! ザマぁねえな!! まさか他人をかばうなんてな!!」

同時に、自由になったモララーは、

(#・∀・)「君達・・・ 随分なことをしてくれたね・・・ どうなるか分かってるよな・・・?」

その言葉に、階段付近にいたブーン達はおののく。
これでは警察が来る前に全滅だ・・・
そう諦めかけていた。



137: ◆zD.tvziESg :2006/12/14(木) 22:29:18.06 ID:gAojy4ej0
  
フザギコとモララーは、それぞれ兄者、ブーン・ドクオに近づいていく。
だんだんと距離が狭くなる。 しかし、2人が飛び掛らんといているその時、

「そこまでだ!!」


入り口から響き渡る、誰かの声、
ブーンとドクオはハッとする。 この声には見覚えがあった。
まさか・・・

入り口から男が入ってくる。
そして後ろには、数え切れないほど多数の人がいた。
この男が引き連れてきたらしい。

( ・∀・)「なっ・・・?」

ミ,,゚Д゚彡「だ、誰だ!?」

男がさらに寄ってくる。
唖然としてる2人に対して、



138: ◆zD.tvziESg :2006/12/14(木) 22:30:29.81 ID:gAojy4ej0
  
( ゚д゚ )「私は、この街を愛し、そして守る者だ!」

そして、後ろにいた人々が、次々にビルに入ってくる。
2人を弧状に囲む。

( ゚ω゚)「ミルナさん!」

すると、男は2人を一瞥し、

( ゚д゚ )「お前達は、この街、秋葉原を荒らし、汚した」

( ゚д゚#)「皆の大切な場所を奪い、汚す権利など、お前達にはない!!」

ミルナの怒号に、フサギコとモララーはおののく。

ミ;,,゚Д゚彡「くっ・・・」

(メ _ゝ )「・・・・・」

兄者は顔を上げる。 フサギコがこちらを警戒していない。
チャンスだ、と思い、最後の力を振り絞った。



141: ◆zD.tvziESg :2006/12/14(木) 22:33:03.57 ID:gAojy4ej0
  
(#´_ゝ`)「うおおおおおお!!!!」

パシッ!

フサギコの手にあったパイプをはじき飛ばす。
パイプは手を離れ、地面に転がる。

ミ;,,゚Д゚彡「なっ・・! しまった・・・!」

( ゚д゚#)「今だ! かかれ、皆!!」

オタクたち「ウオオオオオオオオオ!!!!」

(;・∀・)「ま、まずい・・!」

ミ;,,゚Д゚彡「くそっ・・!」

オタクたちが、一斉に掛かる。
その数約50人、2人ではとても対向できない。

(#゚ω゚)「うおおおおおお!!!」

(#'A`)「うおおおおおお!!!」

ブーンとドクオも掛かる。 

フサギコとモララーは、もはや抵抗ができない。
やがて2人は、総勢50人の手によって、縄で縛られた。



142: ◆zD.tvziESg :2006/12/14(木) 22:34:40.13 ID:gAojy4ej0
  
10分後───

やがて、パトカーや救急車が駆けつけてきた。
フサギコとモララーは警察に連行され、事情徴収されることになった。
やって来た救急車によって、傷を負った兄者と弟者が病院に運ばれた。

(;^ω^)「・・・終わったお・・・!」

('A`)「・・・やったぜ・・・ 勝った・・・!」

ブーンとドクオは、足をずるずると地面に落とす。
ようやく終わった、解決した、と。
自分たちの街、秋葉原を守る作戦が、今終了した。



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