( ´_ゝ`)兄者はバルトアンデルスのようです

160: ◆wUOiOOQQF. :11/10(金) 07:28 BRMBtEMJ0
  

翌朝、弟者視点――


今日はどようび〜(AAry

(´<_` )「はぁ……。めがっさ鬱だ……」

まさか……兄者とクーが一緒にCQCの訓練をするほどの仲だったとは。
……って、それってどんな関係だよ。

l从・∀・ノ!リ「小さい兄者〜」

(´<_` )「妹者か。朝早くからどうした?」

l从・∀・ノ!リ「妹者はミルナの家に遊びに行ってくるのじゃ!」

(´<_` )「分かった。七時になる前には戻れよ」

l从・∀・ノ!リ「把握したのじゃ〜」

とたとたと駆けてゆく妹者。


……はぁ。

あっちもこっちも恋愛恋愛……。

(´<_`#)「うらやましいぞチクショー!」

ξ゚听)ξ「耐えねばならんのだよ」

(´<_`;)「うおっ、ツン! いつからここに!?」

ξ゚听)ξ「妹者ちゃんと入れ違いで入ってきたわ」

(´<_` )「なるほど。……で、何か用ですか?」

ξ゚听)ξ「うん。……今から買い物に行くんだけど、よければ弟者も来てくれないかな?」

(´<_` )「ああ、別にかまわないぞ」

ξ゚听)ξ「ホント!? じゃあ早速行きましょう!」

(´<_` )「おうよ!」

やっぱ時代はラブコメだよな。



163: ◆wUOiOOQQF. :11/10(金) 08:14 BRMBtEMJ0
  

( ´_ゝ`)「弟者よ。こんな早くからお出かけか?」

(´<_` )「ああ。ツンと買い物に行ってくるよあっはっは」

お前はクーと仲良くCQCしてろ。

( ´_ゝ`)「そうか。車に気をつけていけよ」

(´<_` )「当たり前だバーローwwwww」

( ´_ゝ`)(一緒に買い物に行くだけなのに嬉しそうだなコイツ……)

兄者はそんな弟者を哀れんでいた。

川 ゚ -゚)「車にひかれて死んでもかまわんぞ」

(´<_`;)「ちょwwwww」

おいおい、クー怒ってないか?

ξ゚听)ξ「弟者〜、はやくしてよ〜」

(´<_` )「あい分かった。レッツトレジャー!」

スキップしながら家を出るキモイ弟者。

川* - )「……おはよう」

(*´_ゝ`)「……ああ」



171: ◆wUOiOOQQF. :11/10(金) 21:45 BRMBtEMJ0
  

弟者とツンは近所の商店街に来ていた。

(´<_` )「なあツン。何を買いにきたんだ?」

ξ゚听)ξ「弟切草と復活草、それに聖域の巻物をね……」

(´<_`;)「ダンジョンにでも潜る気っすかwwwww」

ξ゚听)ξ「冗談よ冗談。今日の晩ご飯のネタを買いにきたのよ」

(´<_` )「なんだ、案外普通だな」

ξ゚听)ξ「なによそれ? 私が普通な物を買ったらいけないっていうの?」

(´<_` )「そうは言わないが、もっと面白い物を買ってそうだと思ってな」

ξ゚听)ξ「へぇ〜。……例えば?」

(´<_` )「保存の壷とか回復の壷とか合成の壷とか……」

ξ゚听)ξ「私はどこぞの壷マニアですかwwwww」

(´<_`;)「いやいや。ツッコミ所はそこじゃないだろwwwww」

変な会話ではあったが、割と楽しんでいるようです。



173: ◆wUOiOOQQF. :11/10(金) 22:27 BRMBtEMJ0
  

(´<_` )(おっ、けっこういい感じじゃね?)

ちょっと調子に乗りはじめた弟者。

(´<_` )(どうせなら遊びたいよな……)

(´<_` )「ツン、近くにハイクオリティなゲーセンがあるんだが……」

かのナンパ男のようなノリで話しかける弟者。
だが、ツンはどこか遠くに視線を向けており、弟者の話は聞いていないようだった。

ξ゚听)ξ「ねえ、あそこにいるのって……クーと兄者じゃない?」

(´<_` )「ん、どれだ……?」

ξ゚听)9m「ほら、あそこにいる二人組よ」

ツンが指し示した先にいたのは、長髪の美女+α。
あっちもこちらに気付いたのか、歩調を早めてこちらに近付いてくる。

( ´_ゝ`)「おっ、ツン&弟者を発見!」

+αこと兄者が話しかけてきた。

ξ゚听)ξ「どこぞのお笑い芸人のような名前で呼ばないでほしいわ」

川 ゚ -゚)「邪魔してすまないな。デート中だったとは知らなくてな」

(´<_` )「いや〜、気にするn」

ξ゚听)ξ「ただ買い物に付き合ってもらってるだけよ」

あっさりと言いのけるツン。

( ´_ゝ`)(これはクリティカルヒットだな)

(´<_`;)(なっ……! これって買い物に来ただけなの!?)

愕然とする弟者。

ξ゚ー゚)ξ「デート中なのはアナタ達なんじゃないかしら?」

川* - )「い、いや。ただ私が買い物をしたかったから兄者を誘っただけであって……」

ξ゚ー゚)ξ「はいはい。そういう事にしといてあげるわ」



176: ◆wUOiOOQQF. :11/11(土) 00:15 hoK5Keie0
  

兄者達が合流したのとほぼ同時刻。

妹者と遊んでいる筈であるミルナは――

l从・∀・ノ!リ「ミルナー! この公園でくつろぐのじゃ!」

( ゚д゚)「おkおk」

やはり妹者と遊んでいた。

( ゚д゚)「よっこらセックス」

地面に腰を下ろすミルナ。
芝生がちくちくしてて気持ち悪い。

l从・∀・ノ!リ「天気のいい日には外で遊ぶに限るのじゃ!」

( ゚д゚)「だよなー。アウトドア万歳ってカンジー」

l从・∀・ノ!リ「そうなのじゃ!」

楽しそうに笑いながら、ミルナに習って妹者も腰を下ろした。

( ゚д゚)「……なあ、妹者ちゃん。知ってるか?」

l从・∀・ノ!リ「のじゃ?」

( ゚д゚)「世界にはな……光合成できるじーさんとか、素手で銃器を解体するねーちゃんとかいるんだぜ」

l从・∀・ノ!リ「それは初耳なのじゃ!」

( ゚д゚)「他にも、霊と会話ができるおっさんとか、体内で蜂を飼ってるおじちゃんとか……」

教えを説く神父のように語るミルナ。
肝心な話の内容はうすっぺらいが。



178: ◆wUOiOOQQF. :11/11(土) 00:36 hoK5Keie0
  

( ゚д゚)「あと、火炎放射機で空を飛ぶファンキー野郎とかいたな」

しかも……ソイツの断末魔が長いんだよなぁ、と付け足すように呟くミルナ。

l从・∀・ノ!リ「それはすごいのじゃ! 妹者も一度飛んでみたいのじゃ!」

どう考えても中学生とは思えないほど幼い妹者。

( ゚д゚)「……空、飛んでみるか?」

これは一歩間違えばかなり危険な発言である。

l从・∀・ノ!リ「飛んでみたいのじゃ!」

( ゚д゚)「ん、分かった。じゃあ飛ばしてみるわ」

――ミルナがそう言い終えたのとほぼ同時に、妹者の体がふわりと浮かんだ。

l从;・∀・ノ!リ「わっ!?」

( ゚д゚)「あ、ごめん。驚かしちゃったかな?」

l从・∀・ノ!リ「……すごいのじゃ! 本当に飛んでるのじゃ!」

( ゚д゚)「“浮かんでる”っつーのが正しい気もするが……。まあ、喜んでもらえてよかったぜ」



184: ◆wUOiOOQQF. :11/11(土) 01:07 hoK5Keie0
  

しばらく空を遊泳した後に、妹者はゆっくりて地上に降ろされた。

l从*・∀・ノ!リ「すごいのじゃ! これはどういう仕組みなのじゃ?」

よほど嬉しかったのか、興奮気味に話す妹者。
そんな姿を見て、思わずアレな気分になるミルナ。

(*゚д゚)「う〜ん、仕組みはよく分かんないが……これが“羽のフォルス”の力ってヤツだ」

l从・∀・ノ!リ「? はねの……フォルス?」

(*゚д゚)「ああ。物を浮かしたりできる力でな……」

『へえ……。なかなか面白いじゃネーノ』

背後から聞こえた妙に挑発的な声によって、ミルナの台詞は遮られた。

ミルナの表情から、一瞬にして笑顔が消えた。

( ゚д゚)「……あちゃー、見つかっちまったかな?」

やれやれ、と小さく呟いて、ミルナはけだるそうに振り返る。

( ゚д゚)「さて……。今度はどんな能力を使うヤツが現れた事やら……」



195: ◆wUOiOOQQF. :11/11(土) 18:41 hoK5Keie0
  

振り向いた先には、一人の男が立っていた。
いやらしい笑みを浮かべ、見下しているかのような表情でこちらを見ている。

(`ー´ )「だけど……そんなちゃちい能力じゃ戦えないんじゃネーノ?」

( ゚д゚)「まーな。元々戦闘用の能力じゃねーし」

ミルナはそう言いいながら、ちらりと妹者に視線を向ける。
何の能力も持たない無関係な人間を、こんな下らない事に巻き込む訳にはいかない。

( ゚д゚)「また今度にしてくれないか? 今デート中なんだが……」

こういった事態に慣れているのか、冷静に対処するミルナ。

(`ー´ )「俺がそれを聞く義理はねーんじゃネーノ?」

ミルナの提案は、一瞬も考慮される事なくあっさりと切り捨てられた。
まあ、当然といえば当然だが。

( ゚д゚)「……だよなぁ。やるっきゃないってヤツか」

ミルナは妹者に自分達から離れるように促し、遠くに行ったのを確認すると男の顔を睨む。

( ゚д゚)「……正当防衛だからな。怪我しても文句言わんでくれよな」



222: ◆wUOiOOQQF. :11/12(日) 14:41 RUo5hoN20
  

(`ー´ )「その台詞を言うにはまだ早いんじゃネーノ?」

( ゚д゚)「まあ気にすんなって。どーせ俺が勝つんだから」

ぼりぼりと頭を掻きながら、けだるそうに言い放つ。
まるで、目の前の男など眼中にないとでも言わんばかりに。

ミルナのそんな態度を見て、男の表情がわずかに歪む。

(`ー´ )「少し生意気なんじゃネーノ?」

男がそう言うと、二人の間をを一陣の風が吹き抜ける。

風は周囲を旋回し、徐々に勢いを強めて突風となる。
突風は周囲の大気を巻き込んで、小規模な竜巻にまで発展した。

竜巻は全てを拒む壁となり、二人を外界から隔離するかのように激しく渦を巻く。

(`ー´ )「どうよ? これが俺の能力……“シルフ”の力だ」

( ゚д゚)「はいはいすごいすごい」

何の感情もこめずに、棒読みで答えてみせるミルナ。
それがよほど気に入らなかったのか、先程までのいやらしい笑みが、男の顔から完全に消えた。

(`ー´ )「……生意気すぎなんじゃネーノ?」



225: ◆wUOiOOQQF. :11/12(日) 18:51 RUo5hoN20
  

その頃、兄者達四人組は――

(´<_` )「時に兄者よ。俺のモンハンを勝手にいじらなかったか?」

そういえばそんな話があった気がする。

( ´_ゝ`)「……ああ、いじってはないぞ。キリンS装備を売ってやっただけだ」

(´<_` )「いじってるじゃねーかバーローwwwww」

川 ゚ -゚)「……という事は、あの時弟者がきたのは兄者のせいだったのか」

クーは自分以外の誰にも聞かれない程度の声で小さく呟いた。
兄者が余計な事をしていなければ、あの後どうなっていたのやら。
その続きを軽く想像してみる。

川*゚ -゚)「……い、いや。あれはほんのお礼であって特別な意味はなく別にそういうn」

ξ゚听)ξ「……クー、どうしたの?」

ブツブツと独り言を言っているクーに気付き、ツンが声をかけた。

川;゚ -゚)「アレだ。……CQCの訓練だ」

いつもの調子を取り繕い、とっさに当事と同じ言い訳をするクー。

ξ゚听)ξ「はあ……?」



226: ◆wUOiOOQQF. :11/12(日) 19:11 RUo5hoN20
  

(´<_` )「CQCと聞いて思い出したが、兄者達は昨日の夜何をしてたんだ? 本当のところ」

その件は忘れろ。

( ´_ゝ`)「訓練」

時には熱く、時には冷静に。
これが兄者クオリティ。

ξ゚听)ξ「なになに? 兄者とクーがどうしたの!?」

おーっと、こっちにも野次馬が!

川 ゚ -゚)「訓練」

常に動じず、あくまで冷静に。
これがクークオリティ。

ξ゚听)ξ「へえ〜……。 何 の 訓 練 ? 」

川 ゚ -゚)´_ゝ`)「 C Q C 」

ξ゚听)ξ「ふ〜ん。……ベッドの上で?」

何のためらいもなく、大胆に。
これがツンクオリティ。

川; - )「ち、ちが……」

( ´_ゝ`)「おまえ ぶっちゃけ エロい」

兄者はこういう場面には割と強かった。



230: ◆wUOiOOQQF. :11/13(月) 07:14 +4Of4Ura0
  

ξ゚听)ξ「なによー。私のどの辺がエロいって言うのよ?」

( ´_ゝ`)「存在」

川 ゚ -゚)「兄者の意見におおむね同意」


ξ゚听)ξ「うるさい! クーは黙っときなさい!」

川 ゚ -゚)「きゃーこわーい。だれかたすけてー」

ξ゚听)ξ「……なんか腹立つ」

(´<_` )「……なあ兄者。そこにいるのって妹者じゃないか?」

遠くに見える人影を指差しながら久しぶりのセリフ。

( ´_ゝ`)「なんだ弟者。かまってほしいならそう言えよ」

(´<_`;)「いや、そうじゃなくて……」

( ´_ゝ`)「じゃあアレか。セリフがほしかったのか?」

(´<_` )「こんな扱いってひどくね?」

川 ゚ -゚)「これが弟者クオリティってヤツか」

ξ゚听)ξ「“ある時は傍観し、またある時は傍観する”……ってトコかしら?」

( ´_ゝ`)「おお、キャラとベストマッチしてるな」

(´<_` )「今本気で自殺しようかと思った」



231: ◆wUOiOOQQF. :11/13(月) 07:36 +4Of4Ura0
  

( ´_ゝ`)「死ぬのはイカンぞ弟者。お前が死んだら何人の人が悲しむと思っているんだ?」

(´<_` )「兄者……」

兄者……やはりいいヤツだ。いい兄を持てて俺は幸せです。
と、弟者は思った。

(´<_` )「お前が死んだら妹者と母者が悲しむしだろ」

身内オンリーですね。

川 ゚ -゚)「自分の名前を出さない兄者に感動した」

( ´_ゝ`)「他にも悲しむヤツが沢山いるだろ?」

(´<_` )「……例えば誰とか?」

( ´_ゝ`)「例えば――」

( ´_ゝ`)(……弟者って友達いたっけ?)

(´<_` )「兄者?」

( ´_ゝ`)「……弟者、強く生きろ」

(´<_`;)「はあ?」

川 ゚ -゚)「兄者の優しさに全米が泣いた」

ξ゚听)ξ「優しさの欠片も感じられない件について」



235: ◆wUOiOOQQF. :11/13(月) 20:11 +4Of4Ura0
  

(´<_` )(……あれ? 何の話してたんだっけ?)

話が脱線しすぎている事に今更気付いた弟者。

l从;・∀・ノ!リ「あっ……大きい兄者……!」

妹者が あらわれた!

(´<_` )( こ れ だ ! )

( ´_ゝ`)「おお妹者。そんなに慌ててどこに行くんだ?」

(´<_` )「な? 妹者だったろ? な? な!?」

嬉しそうにテンションを高める弟者。

ξ゚听)ξ「偶然でしょでしょ?」

川 ゚ -゚)「クエスチョンマーク使いすぎだろ」

(´<_` )「……そーすか。どーもすみませんでした」

あっさり撃沈。

l从;・∀・ノ!リ「そんな事はどうでもいいのじゃ! 早くしないと……ミルナが……」

( ´_ゝ`)「ミルナが?」

l从;・∀・ノ!リ「ミルナが死んじゃうのじゃ!」



237: ◆wUOiOOQQF. :11/13(月) 23:59 +4Of4Ura0
  

天候は晴れ。
風も穏やかで、干した洗濯物がすぐに乾きそうな気候。

そんな中で繰り広げらている、この世のものとは思えない現象の数々。

ごうごうと唸りを上げる竜巻と、その上空に浮かぶ人影。

(`ー´ )「おい、降りて来い! それは卑怯なんじゃネーノ!?」

渦巻く風の内側から、空に浮かぶ人影に怒鳴る男。

( ゚д゚)「なんか言ってるっぽいが……聞こえてないっつーの」

地球の引力とは関係無しに、ふわふわと宙を漂うミルナ。
その体には小さな裂傷がいくつもあった。
おそらく、男の攻撃により生じたものだろう。

怒りに顔を歪ませて口をぱくぱくさせている男を見下ろし、ひとつの決心をする。

( ゚д゚)「しゃーないな。そろそろ終わりにするか」



238: ◆wUOiOOQQF. :11/14(火) 07:10 77QicQn90
  

( ゚д゚)「え〜っと、まずはアイツを浮かべて……」

(`ー´;)「うおっ!?」

ミルナが言ったのと同時に、男の体がミルナと同じ程度の高さまで浮かぶ。

( ゚д゚)「お前……名前は?」

(`ー´;)「おっ、降ろせ! さっさと降ろせ!」

( ゚д゚)「なるほど。“オッオロセ・サッサトオロセ”……か」

↑超絶勘違い

( ゚д゚)「さて、オッオロセとやら。二者択一問題だ」

すさまじい勘違いをしているミルナは、オッオロセ(仮名)にひどく冷たい視線を向ける。

( ゚д゚)「無傷で降ろしてもらって俺を見逃して帰るか――」








――このまま地面に叩きつけられるかだ



239: ◆wUOiOOQQF. :11/14(火) 07:21 77QicQn90
  

( ゚д゚)「で、どっちがいい?」

(`ー´#)「は、早く降ろせ! 俺は高所恐怖症なんだよ!」

手足をばたばたさせながら叫びまくる男。


( ゚д゚)「おお、それはかわいそうに。……じゃあ、降ろしてやるよ」

(`ー´#)「早くしろ! さっさと降ろせ!」

( ゚д゚)「あいよ。……しっかり着地しろよな?」



240: ◆wUOiOOQQF. :11/14(火) 07:36 77QicQn90
  

オッオロセ(仮名)が、中空からの自由落下を始める。
落ちてゆく体は重力加速度によって徐々に速度を上げ、地面へと向かってゆく。

(`ー´;)(ヤバい! このまま落ちたら死ぬんじゃネーノ!?)

(`ー´;)(何かクッションになるものを……!)

オッオロセ(ryはシルフの能力を使い、風のクッションを作り出そうと試みた。

だが、風をうまく操る事ができず、ただ風が吹いただけに終わった。

( ゚д゚)「そんなに慌ててたらうまく能力を使える訳ねーだろ?」

(`ー´;)「くっ……そんな……そんなk」

――ドサリ、と何か重いものが落ちたような音が響く。

言葉を言い終える前に、オッオロセ(ryの体は地面に叩きつけられた。



245: ◆wUOiOOQQF. :11/14(火) 22:16 77QicQn90
  

l从;・∀・ノ!リ「ここなのじゃ! ここでミルナが変な男に……!」

息をきらせた兄者達が到着。

(´<_`;)「ちょっ……ちょっと休ませてくれ」

(;´_ゝ`)「ベン・ジョンソンになれば早く走れると思ったんだが……」

ξ゚听)ξ「ヒント:中身は兄者」

(;´_ゝ`)「把握」

川 ゚ -゚)「運動不足だぞ兄者」

(;´_ゝ`)「サーセンwww」

l从;・∀・ノ!リ「ミルナー!」

ミルナに駆け寄ってゆく妹者。
声に気付いたのか、ミルナが妹者に振り返った。

( ゚д゚)「……妹者ちゃんか。なんで遠くに逃げなかったんだ?」

l从;・∀・ノ!リ「……だって、ミルナが心配だったから……」

涙目になる妹者。
そんなに心配するほどの男なのでしょうか?

(*゚д゚)「……妹者ちゃん」

(♯´_ゝ`)「おいおい、ウチの妹に何する気だい兄ちゃん?」

( ゚д゚)「――あ、お前いつからいたの?」

( ´_ゝ`)「……今来たばかりだが」

なんとなく――

弟者の気持ちが理解できた兄者。



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