( ´_ゝ`)兄者はバルトアンデルスのようです

914: ◆wUOiOOQQF. :01/09(火) 01:54 01Tplsq80
  

商店街の一角。
地鳴りのような音を立てながら、ごうごうと闇が渦巻いている。

その渦の内部には、2人の女性がいた。

そのうちの1人は、ぐったりと倒れこんでいるつー。
もう1人は、それを冷たい目で見下ろしているクー。

闇はつーに纏わりつくように舞い、

川 ゚ -゚)「どうした? これでもかなり手加減しているんだぞ?」

ほとんど見下したような口調。
だが、つーは何ひとつとして反応も示さなかった。

川 ゚ -゚)「少しは抵抗してみせたらどうだ?」

ふたたび問いかけるクー。
だが、つーの回答はやはり――沈黙。

川 ゚ -゚)「ふん……もはや喋る気力すらないか」

拍子抜けだな――と小さく呟き、クーは鼻で笑い飛ばした。



915: ◆wUOiOOQQF. :01/09(火) 01:55 01Tplsq80
  

だが、クーの極光壁は止まらない。
かたかたと震えているつーから目を離さず、容赦のない攻撃を続ける。

ミ;,,゚Д゚彡「おい、もうやめてくれ! つーが死んじまう!」

川 ゚ -゚)「そうがどうした。殺すつもりでやっているのだから別にかまわん」

振り向きもせず、クーはそのまま答える。

川 ゚ -゚)「貴様も受けるか? 闇の極光術」

ミ;,,゚Д゚彡「え? いや……それは……」

川 ゚ -゚)「そうか。ならば黙って見ていることだ」



916: ◆wUOiOOQQF. :01/09(火) 01:55 01Tplsq80
  

地鳴りのような唸りをあげる闇の中、攻撃を続けるクー。
その攻撃に抗う術がなく、ぐったりと倒れているつー。
眼前で行われている女同士の戦闘を前に、あたふたとしているフサ。

そこに、一羽の鴉が舞い降りた。

鴉は地面に羽を下ろし、周囲の様子を伺う。
クーからフサ、フサからつー、つーからクーへと視線を移して。

そして、鴉の全身から白い閃光。

(;´_ゝ`)「ええぇぇぇ!? なんだこの展開!?」

光が収まると、鴉の代わりに兄者が立っていた。
クーとつーを交互に見て、フサ並みにあたふたする。

ミ;,,゚Д゚彡「おい、あの女はお前の連れだよな!?」

(;´_ゝ`)「そうだが……どちら様ですか?」

ミ;,,゚Д゚彡「なら、頼む! あの女を止めてくれ!」

(;´_ゝ`)「え? まあ……とりあえず把握した」



917: ◆wUOiOOQQF. :01/09(火) 01:55 01Tplsq80
  

( ´_ゝ`)「クー! とりあえず落ち着け!」

川;゚ -゚)「……兄者! いつからここに!?」

フサの声では振り向かなかったクーが、素早く振り返った。

( ´_ゝ`)「それはどうでもいいだろ。まずは極光を止めろ!」

川;゚ -゚)「だが――!」

( ´_ゝ`)「いいから早く!」

川;゚ -゚)「……分かった」



918: ◆wUOiOOQQF. :01/09(火) 01:56 01Tplsq80
  

渦巻いていた闇が、何事もなかったようにぱっと消える。
それと同時に、周囲を覆っていた禍々しさもなくなった。

ミ;,,゚Д゚彡「つー! 大丈夫か!?」

つーに駆け寄り、首に腕を回して抱え起こす。
消耗がよほど激しいのか、つーの首は力なくうなだれていた。

ミ;,,゚Д゚彡「待ってろ! すぐに連れて帰るから――」

つーを抱きかかえ、駆け出そうとするフサ。

だが――

「待って」

誰かの声が、それを遮った。



919: ◆wUOiOOQQF. :01/09(火) 01:57 01Tplsq80
  

かすれた、弱々しい声。
その発生源は、フサの腕の中。

声の主は頭を上げ、クーを見据える。

(;*゚∀゚)「……絶対……許さない……わよ」

ほとんど呟くような声で、最後の捨てゼリフを吐くつー。

川 ゚ -゚)「……兄者、あぷーのところに戻ろう」

クーはそれに見向きもせず、つーに背を向けて歩き始めた。

( ´_ゝ`)「……ああ」




(;*゚∀゚)「絶対――後悔させてあげるんだから!」

立ち去る2人の背中に、つーは吼えるように叫んだ。



924: ◆wUOiOOQQF. :01/11(木) 22:08 b5nS3+m60
  

商店街からの帰り道。
人混みをかきわけて進み、目指す場所は流石家。

怒り気味だったクーも、時間の経過で機嫌が直ったようで。
いつものように無表情ではあるが、自分から話を切り出した。

川 ゚ -゚)「……兄者、怪我は大丈夫なのか?」

( ´_ゝ`)「バッチリ完治だ。あぷーのおかげでな」

川 ゚ -゚)「……そうか。それはよかった」



925: ◆wUOiOOQQF. :01/11(木) 22:08 b5nS3+m60
  

川 ゚ -゚)「あぷー……」

クーは立ち止まり、あぷーに向きなおす。

その表情は、相変わらず無表情。

だが、いつものそれとはどこか違う。

(*ノωノ)「はい?」

あぷーが反応し、振り返る。
そして、視線が合ったところで一言。

川 ゚ -゚)「ありがとう」



926: ◆wUOiOOQQF. :01/11(木) 22:09 b5nS3+m60
  

(*ノωノ)「あのー……私、お礼を言われるような事しましたっけ?」

不思議そうな顔をして、首をかしげるあぷー。

川 ゚ -゚)「いや、ただ言いたかっただけだ。気にしないでくれ」

クーはそう言うと、さっと顔を背けて歩き出した。

(*ノωノ)「……変なクーさんですね」

クーの後に続くように、あぷーも歩みを進める。
こめられた意味を理解したのか、くすりと微笑んでみせた。



927: ◆wUOiOOQQF. :01/11(木) 22:09 b5nS3+m60
  

( ´_ゝ`)「ところで……クーよ」

並んで歩く2人の後ろから、兄者の声。

川 ゚ -゚)「なんだ?」

振り返らずに、クーは声だけで答えた。

( ´_ゝ`)「さっきはなんで……あんなに怒ってたんだ?」



928: ◆wUOiOOQQF. :01/11(木) 22:10 b5nS3+m60
  

兄者の前を歩いている2人が、突然立ち止まった。
まるで凍りついたかのように、その場に立ちつくしている。

時が止まった。
空気が凍った。
万物が凍った。

そう錯覚させるほどの静けさ。
兄者のそっけない一言で、その場の雰囲気が凍りついた。

周囲の大気ごと凍らせる。
まさにエターナル・フォース・ブリザード。



935: ◆wUOiOOQQF. :01/14(日) 09:47 zB7ApWk50
  

(*ノωノ)「……兄者さん、空気←これ……読めますか?」

その雰囲気と同じくらい、冷めきっているあぷーの視線。

( ´_ゝ`)b「からけ」

迷わず即答する兄者。

(*ノωノ)「……すごく……残念です」

心底がっかりしたのか、あぷーはがっくりと肩を落とした。
半ば呆れたような声で呟き、兄者を置いて先に行ってしまった

(;´_ゝ`)「……なあ、クー。俺って空気読めてない?」

(゚- ゚ 川「ふん……知らん」

呆れたように鼻を鳴らし、クーはそっぽを向いた。

(゚- ゚ 川「人がせっかく心配してやったのに――なんだその態度は?」



936: ◆wUOiOOQQF. :01/14(日) 09:47 zB7ApWk50
  

だが、流石は兄者。
空気の読めなさは伊達じゃない。

クーがなぜ怒り出したのか。
それすら分からないので、その理由を一生懸命考える。

兄者の脳内でうごめく脳細胞達の中で、この件についての会議が始まった。



937: ◆wUOiOOQQF. :01/14(日) 09:48 zB7ApWk50
  

( ´_ゝ`)『どうも、脳内兄者です。好きな言葉は怠惰です』

( ´_ゝ`)『同じく脳内兄者です。趣味はボーッとする事です』

( ´_ゝ`)『以下同文です。得意なスポーツは筋トレです』

久しぶりに覚醒した、脳内兄者3兄弟。
宿主である兄者を救うべく、ない知恵を絞って考える。



938: ◆wUOiOOQQF. :01/14(日) 09:48 zB7ApWk50
  

議題は「なぜクーが怒っているのか」
それもうひとつ、「どうすれば許してもらえるか」

( ´_ゝ`)『知らね』

( ´_ゝ`)『わかんね』

( ´_ゝ`)『とりあえず謝ろうぜ』

兄者の脳内会議。
開始からわずか3秒で終了。
内容はすさまじく薄っぺらいが、案は一応まとまったようだ。



939: ◆wUOiOOQQF. :01/14(日) 09:49 zB7ApWk50
  

脳内から現実に、兄者は意識を切り替える。

最初に目に付いたのは、ふてくされ気味のクー。
怒りを表すかのように、いつもより早めの歩調で歩いていた。

(;´_ゝ`)「えっと……あ、うん。ごめんなさい」

脳内兄者の指示どおり、とりあえず謝ってみる兄者。
早歩きでクーの背後につき、遠慮がちに声をかけた。

しかし――

(;´_ゝ`)「……へんじがない。ただのしかばねの(ry」

返事はおろか、振り向きすらしない。

クーはせっせと歩いて行き、兄者はその場に取り残された。



940: ◆wUOiOOQQF. :01/14(日) 09:50 zB7ApWk50
  

2、3歩ばかり歩いたところで、クーは振り返った。
何事かと思って戸惑っている兄者の姿が、妙に滑稽で可笑しかった。

川 ゚ ー゚)「……ふっ。罰として雪見だいふくおごれよな?」

右手を差し出して、微笑んでみせるクー。

( ´_ゝ`)b「お安いご用さッ!」

許してもらえた――と判断し、一安心する兄者。
親指を立てて右手を突き出し、了承のサインを送る。


久しぶりに拝む事のできたクーの笑顔。
その値段は、雪見だいふくでは安すぎる。


――なんて、臭い言葉が脳裏をかすめたが、もちろん兄者は口に出したりはしなかった。

(*ノωノ)「私にもお願いしますね」

(;´_ゝ`)「なぜに!?」

(*ノωノ)「治療費です」

(;´_ゝ`)「……把握した」



949: ◆wUOiOOQQF. :01/16(火) 01:27 +jeAkOX40
  

しばらく歩くと、3人は流石家に到着した。

川 ゚ -゚)「ふう……なんか疲れたな」

小さく息づき、クーがぼやいた。
自転車で思いっきりかっとばしたせいか、妙に体がだるい。

(*ノωノ)「色々ありましたからね」

( ´_ゝ`)「よし。お茶でも飲みながらダラダラするか」

敷居をまたいで進み、玄関扉に手をかける。
引き戸になっているその戸は、兄者の力に従ってガラガラと音を立てて開いた。



950: ◆wUOiOOQQF. :01/16(火) 01:28 +jeAkOX40
  

l从・∀・ノ!リ「おかえりなのじゃ〜!」

家に入って真っ先に耳に入ったのは、妹者の声。
とたとたと歩いて登場し、笑顔で出迎えてくれた。

川 ゚ -゚)「ただいまなのじゃ」

l从・∀・ノ!リ「マネしないでほしいのじゃ!」

川 ゚ -゚)「だが断る。これも我がルーチンワークの一環だからな」

(*ノωノ)「変わったルーチンワークですね」

女性3人での玄関先ショートコント。
なんかもうどうでもよかったので、兄者は無視して部屋に進もうとした。



951: ◆wUOiOOQQF. :01/16(火) 01:28 +jeAkOX40
  

だが――

靴を脱ごうとして視線を落とした兄者は、その光景に違和感を覚えた。

( ´_ゝ`)「……あれ? なんか多くね?」

足元に向けられた兄者の視線。
その先にあるのは、玄関に並べられた複数の履き物。

なにか違和感を感じる。
具体的に何であるのかは分からないが、なにかおかしい。

今現在家にいる者の人数から考えると、どう考えても1人分多い。

それに、その中でも特に異質なモノがひとつあった。

( ´_ゝ`)「……なんでトイレのスリッパが玄関にあるんだ?」



952: ◆wUOiOOQQF. :01/16(火) 01:29 +jeAkOX40
  

薄い水色の色彩。
空色と言ったほうがいいのだろうか。
そのスリッパは使い古されているのか、全体的にだいぶ汚れていた。

サンダルと言えば、聞こえがいいのかもしれない。
けれど、どう見てもトイレのスリッパです。本当にありがとございます。

( ´_ゝ`)「なあ妹者、ここにある便所サンダルはなんだ?」

あえてサンダルと言う兄者。
足元のそれを指差し、視線は妹者に向けて。

l从・∀・ノ!リ「それはミルナのなのじゃ!」

( ´_ゝ`)「きめぇwww流石に引くわwwwww」



961: ◆wUOiOOQQF. :01/18(木) 22:18 pb2xaOyj0
  

居間に入ると、便所サンダルの持ち主はすぐに見つかった。

部屋の中央辺りに置いてあるちゃぶ台。
それを囲うような形で、高岡、ぃょぅ、弟者、ミルナの4人が座っていた。

( ゚д゚)「おじゃましてるぜぇーい!」

ちゃぶ台の前であぐらをかいているミルナが、顔だけを兄者に向けた。
右手に緑茶の入った湯飲みを持ち、左手で茶菓子を口に運んでいる。

( ´_ゝ`)「よう便所サンダル男wwwww」

大笑いしながら、ミルナの肩をぱしぱしと叩く兄者。
その言動が癇に障ったのか、ミルナは不愉快そうに顔をしかめる。

( ゚д゚)「……おい、兄者。便所サンダルをあんまりバカにすんなよ?」



962: ◆wUOiOOQQF. :01/18(木) 22:18 pb2xaOyj0
  

( ゚д゚)「値段が安く、おまけに通気性抜群。さらに――お手入れも簡単だ」

( ゚д゚)「まさにローコスト・ハイパフォーマンス! 素晴らしいとは思わんかね?」

身振り手振りを交えながらの熱弁。
たかが便所サンダル、されど便所サンダルと言ったところだろうか。

( ´_ゝ`)「ぃょぅ、すまんが俺にもお茶を注いでくれないか?」

( ゚д゚)「あっ、俺のマジレスがスルーされた」

完全に無視する兄者。
もう便所サンダルの事なんかどうでもいいようで。

川 ゚ -゚)ノ「私にも頼む」

(=゚ω゚)ノ「わかったょぅ。お茶ふたつね」

(*ノωノ)「私も手伝いましょうか?」

(=゚ω゚)ノ「あ、どうも」



963: ◆wUOiOOQQF. :01/18(木) 22:18 pb2xaOyj0
  

( ´_ゝ`)「それにしても……今日は大変だったな」

熱いお茶が注がれた茶色の湯飲みが、全員の前にコトンと置かれた。

川 ゚ -゚)「うむ。変な女に襲われたりな」

兄者がそれを取ろうと手を伸ばしたが、その前にクーがかすめ取る。
湯飲みをそろそろと口に運ぶと、音を立てないようにゆっくりとすすった。

(´<_` )「女に襲われた――だと!? いわゆる野外プレイか!?」

「襲われた」という単語が出た途端。
野次馬のような表情をした弟者が、ちゃぶ台に身を乗り出した。

川 ゚ -゚)「きもっ」

从 ゚∀从「きめぇ」

( ´_ゝ`)「きめぇwww」

(´<_` )「……ごめん。もう言わないから許して」



964: ◆wUOiOOQQF. :01/18(木) 22:19 pb2xaOyj0
  

( ´_ゝ`)「……まあ、とにかく。今日は色々あって大変だったぞ」

(´<_` )「……フン。デートの自慢話なんて聞きたくないね」

从 ゚∀从「俺は聞きたいな。女に襲われたって話の続きを」

( ´_ゝ`)「よし、なら特別に話してやろう。愛と友情の一大スペクタコーを!」

兄者は変なポーズを決めると、昔話でもするかのように語り始めた。



965: ◆wUOiOOQQF. :01/18(木) 22:19 pb2xaOyj0
  

――中略

( ´_ゝ`)「――というお話だったのサ」

一通り話し終えると、兄者はその言葉で話を締めた。

(´<_` )「そりゃ災難だったな」

( ゚д゚)「あぷーがいなかったら兄者は死んでたな」

l从・∀・ノ!リ「でも……無事でなによりなのじゃ!」

( ´_ゝ`)「だよなー。命って大切だもんな」



966: ◆wUOiOOQQF. :01/18(木) 22:20 pb2xaOyj0
  

( ´_ゝ`)「……ん? どうしたんだ高岡?」

ふと高岡を見ると、なにやら深刻そうな顔をして黙り込んでいた。

从;゚∀从「――えっ? い、いや! なんでもない!」

兄者が話しかけると、慌てたようにいつもの表情を取り繕った。

( ´_ゝ`)「いや……なんでそんなに焦るんだ?」

从;゚∀从「おっ……お前のキモい顔が急に視界に入ってきたからビックリしたんだよッ!」

( ´_ゝ`)「…………そうか、それはすまんかった」



967: ◆wUOiOOQQF. :01/18(木) 22:23 pb2xaOyj0
  

高岡の言葉を聞くと、兄者は黙ってうつむいてしまった。
わずかではあるが、鼻をすするような音が聞こえてきたので、ひょっとしたら泣いてしまったのかもしれない。

少し言い過ぎたかも――と高岡は思ったが、別に謝ろうとは思わなかった。

別に可哀想だとは思わなかったし、なにより――それどころではなかった。

今聞いた兄者の話。
その内容が気になり、頭からなかなか離れなかったから。

从;゚∀从(兄者の話からすると……その女ってのはつーだよな?)

从;゚∀从(ひょっとしたら……まずい事になるかもな……)



982: ◆wUOiOOQQF. :01/22(月) 07:30 6iaH79nX0
  

しばらく時は流れ、夏休みも終わりにさしかかる。

手をつけていなかった学校の宿題。
それをなんとか片付けるために、流石家の者達は奮闘していた。

(´<_` )「クー、そっちは終わったか?」

ちゃぶ台の上に広げられた、プリントや問題集。
それらと全力で睨みあいをしながら、早口で問いかける弟者。

川 ゚ -゚)「ミッションコンプリートだ。そっちはどうだ?」

自分の前に置いてある問題集を指差し、クーは弟者に問い返す。
切羽詰ったような弟者とは対照的に、麦茶を飲みながらゆったりと寛いでいる。

(´<_` )「残るは数学のみだ」

川 ゚ -゚)「そうか、あと少しだな」

国語などの文系はクーが、数学などの理数系は弟者が担当。
少しでも早く終わらせるために、教科を分担して宿題に取り組んでいた。



983: ◆wUOiOOQQF. :01/22(月) 07:31 6iaH79nX0
  

弟者が真面目に宿題をこなそうとしている反面。
同じ部屋の傍らで、兄者と他2名は違うことに奮闘していた。

( ´_ゝ`)「2……か。じゃあ2マス進むぞ」

床に広げられた、ボード式のすごろく。
それに書かれたマスと睨み合いをしながら、兄者は自分の駒を進めていた。

(=゚ω゚)ノ「えーっと……『ふりだしに戻る』だょぅ」

( ´_ゝ`)「またふりだしかよ。もうだめだ」

从 ゚∀从「流石は兄者wwwここにきてふりだしかよwwwww」



戻る次のページ