( ´_ゝ`)兄者はバルトアンデルスのようです

55: ◆wUOiOOQQF. :01/31(水) 07:31 jAfgF2jX0
  

从 ゚∀从「まずは、この空間。これはつー以外の誰かの能力だ」

能力「千里眼」は、能力の反応を感知する事ができる。
それで探りを入れてみた結果、つーの能力からは以前と同じ波長が感じられた。

以前と同じ。
それは、能力が以前と変わっていない事を意味する。

从 ゚∀从「そして、さっきの瞬間移動。これもつーの能力じゃない」

能力「神槍」は攻撃用のものだ。
その能力をどう使おうと、このような空間は作り出せない。

从 ゚∀从「なら誰の能力なのか? 使ってる本人はどこにいるのか?」

高岡は問いかけ、そして自答する。

从 ゚∀从「その答えは――これだ!」



56: ◆wUOiOOQQF. :01/31(水) 07:32 jAfgF2jX0
  

从 ゚∀从「この空間を作ってるヤツは……そこだッ!」

声と共に走り出す高岡。
向かう先は、何ひとつない空間。
自分の行動に確信を持ち、ある1点を目指して全力疾走。

从 ゚∀从「食らえ! 空破特攻弾!」

速度を保ったまま、力強く地面を蹴り、跳躍。
そのまま足を振り上げて、スピードを十二分に活かしたドロップキック。

从 ゚∀从「ビンゴ! 手応えありッ!」

何もない筈なのだが、何かにぶつかったような鈍い音が響く。
宙に向けて放ったその一撃は、何もない空間で「なにか」を捉えた。



57: ◆wUOiOOQQF. :01/31(水) 07:32 jAfgF2jX0
  

ミ#)Д゚彡「タコス!」

奇妙な声を上げながら、何もない場所から男が姿を現した。
高岡のドロップキックに右頬を潰され、慣性に従って吹き飛ばされる。
男は後方に数メートル飛ばされた後、地に落ちると3回半ほど回転し、止まった。

(=゚ω゚)ノ「うわあ……」

(´<_`;)「これは痛いだろ。容赦もなにもあったモンじゃない」

力なく倒れている男を見て、思わず同情してしまう弟者とぃょぅ。
誰なのかは知らないが、これは流石にひどすぎるような気がしてたまらない。

从 ゚∀从「どーだ! 俺の名推理はよぉ!?」

タン――と鋭い音を立て、高岡は着地。
すぐさま立ち上がって体勢を整えると、勝ち誇ったような表情でつーを見た。

嬉しそうに緩んだその表情は、今しがた蹴り飛ばした男の事などまったく眼中にないようだった。

(´<_` )「時にハインよ。空破特攻弾は頭から突っ込むのでは?」

从 ゚∀从「アホか。そんな事したら髪が痛むじゃねーか」

(´<_` )「……そうか。それもそうだな」

「なら違う技にしろよ」とツッコみたかったが、あえて言わないでおく弟者。
こんな性格だけど、ハインも一応女なんだな――とか、思ったり思わなかったり。



58: ◆wUOiOOQQF. :01/31(水) 07:33 jAfgF2jX0
  

ミ#)Д゚彡「いってえぇぇ! クチん中が切れて血が出たああぁぁぁ!」

ミ#)Д゚彡「痛いナリイィィ! とっても痛いナリィィィ!」

さっきまでは黙って倒れていたのに、思い出したように叫ぶ男。
ドロップキックの傷跡が刻まれた頬を押さえ、ゴロゴロと地面を転げまわり始めた。

(´<_` )「きめえwww」

(=゚ω゚)ノ(このオーバーリアクション……兄者にそっくりだょぅ)

男の異様なまでのオーバーリアクション。
それを上から見下ろすような形で眺める、弟者とぃょぅ。
男のその言動が、身近にいる「ある人物」を彷彿とさせ、2人の心から先程までの同情を吹き飛ばした。

ミ#)Д゚彡「どああぁぁぁああばばばばゲロゲロ〜」

从#゚∀从「 そ ろ そ ろ 黙 れ え ぇ ぇ ! 」

ミ#)Д゚彡「べちあっ」

いつまでももがき続ける男を見て、高岡が激昂。
あまりにもうっとうしかったので、渾身の蹴りを1発お見舞いして黙らせといた。



59: ◆wUOiOOQQF. :01/31(水) 07:33 jAfgF2jX0
  

(*゚∀゚)「でもさ〜、どんな能力なのか分からなければ意味ないんじゃない?」

相変わらず笑みを浮かべたまま、つーは問いかける。

否定しないところを見ると、高岡の推理は正しいようだ。
だが、能力の正体自体は解かれていない為か、つーの表情はまだまだ余裕そうなものだった。

从 ゚∀从「ああ、それなら大丈夫。もう思い出したから」

つーに負けじと笑みを浮かべたまま、高岡は答える。

家にいた時の激しい閃光。
攻撃用の能力しか持たない筈である、つーの瞬間移動。
何もない場所に姿を隠していた、今は地面に転がっているフサ。

今まで起こった現象と、自分の記憶を織り交ぜて考える。
すると、今いるこの空間――その能力の正体が導き出された。

从 ゚∀从「光を操る事のできる能力。その名前は――“虹のフォルス”!」



73: ◆wUOiOOQQF. :02/04(日) 16:16 PtyUGJyR0
  

流石家の居間。

閃光の後に残された、兄者とクーの計2名。
不測の事態を警戒し、落ち着かない様子で周囲を見回していた。

しっかりと警戒しながらも、2人は考える。

消えた弟者達がどうなったのか。
はたして敵はつーだけだったのか、そして彼女はどこに姿をくらましたのか。
気にかけるべき要因が1度に現れたので、そのひとつひとつを深く追求する事はできずにいるのだが。

2人にとって最も重要な事。
それは、言うまでもなく弟者達の行方だった。

だが、今の状況を考えると、不用意に動く訳にもいかない。
敵がまだ隠れているかも知れないので、そうするのはあまりにも危険すぎる。

しかし、2人が考える優先順位では、自らの身は二の次だった。
ある程度の危険を承知の上で、今の状況を打破すべく行動を開始する。

川 ゚ -゚)「緊急事態だな。のろしの道具を持ってくる」

( ´_ゝ`)「のろしを上げて何の意味があるのかkwsk」

川 ゚ -゚)「ツンとの緊急用連絡手段だ。のろしを上げたら彼女がきてくれる事になっている」

( ´_ゝ`)「そうか。わざわざのろしを使う意味があるのか知らんが把握した」



74: ◆wUOiOOQQF. :02/04(日) 16:17 PtyUGJyR0
  

クーは足早に居間を出て、兄者の部屋へに向かう。
ガタガタと物音がしたかと思うと、ものの数秒のうちに戻ってきた。

川 ゚ -゚)「持ってきたぞ。狼のフンと火種のライターだ」

その右手には、スーパーの買い物袋。
さらに左手には、ごく一般的なライターが握られていた。
買い物袋にはぎっしりと中身が詰まっており、今にも破れてしまいそうなほどに膨らんでいる。

中身はのろしの道具だと思われるので、乾燥させた狼のフンと見て間違いないだろう。

( ´_ゝ`)「……クーよ。一体それはどこに隠してたんだ?」

ビニール袋を指差し、問いかけてみる兄者。
クーの荷物にそれが含まれていたのは知っていたが、どこに置いてあったのかはまったく分かなかったようで。

川 ゚ -゚)「それは企業秘密だ。処分されると困るからな」

川 ゚ -゚)「ちなみにまだまだあるぞ。どこにあるかは教えんが」

( ´_ゝ`)「どうでもいいからさ、さっさとのろしを上げにいこうぜ」



75: ◆wUOiOOQQF. :02/04(日) 16:17 PtyUGJyR0
  

息を殺し、ゆっくりと庭に出る。
庭に出ると、きょろきょろと周囲を見回し、様子をうかがってみる。

狭い敷地にあったのは、物干し竿とガラクタ。
最近ほったらかしにしてあるので、点々と雑草が生えた地面。
それらは普段からこの場所に置いてあるもので、それ以外には何もない。
庭に怪しい人物がいない事を確認すると、クーは手早くのろしを上げはじめた。

クーはビニール袋をひっくり返し、狼のフンを取り出す。
ドサリと地面に落ちたそれに火種をあてると、引火して煙を上げはじめた。

( ´_ゝ`)「本当にのろしを上げるとは……流石だなクー」

川 ゚ -゚)「まあな。“狼煙(ろうえん)のクー”と呼んでくれてもかまわんぞ」

( ´_ゝ`)「いや……ここはむしろ“狼糞(ろうふん)のクー”にしておくべきだろ」

川 ゚ -゚)「それは駄目だ。そんな臭そうな二つ名はいらん」

足元で燃える狼のフン。
そこから立ち昇る、一筋の白い煙。
草や木を燃やしただけのそれとは違い、真っ直ぐと上空に向かって伸びてゆく。

空に向かうのろしを眺めながら雑談し、2人は時が過ぎてゆくのを待った。



◆wUOiOOQQF. :02/04(日) 16:17 PtyUGJyR0
  

のろしを上げてから、わずか数分後。
テンポの速い駆けるような足音と、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

声はすぐに聞こえなくなり、足音だけが響く。
この場に接近しているのか、その足音は徐々に大きくなってゆく。

足音は流石家のすぐ近くで止まった。
それからほんの少し間をおいて、流石家の敷居をまたぎ、ふたつの人影が現れた。

ξ゚听)ξ「ほら! やっぱりクーの合図じゃないの!」

(;^ω^)「この時世にのろしかお。なんて時代錯誤な連絡手段を……」

片方は、わずかに息を切らしたツン。
もう片方は、ツンに続くように現れ、のろしを見上げて唖然とした顔をしているブーン。

当然のように駆けつけたツンを見て、兄者は内心驚いた。
だが、「まあ……どうでもいいか」と判断し、兄者は驚くのをやめた。

( ´_ゝ`)「おお、本当に来たぞ。のろしも捨てたモンじゃないな」

川 ゚ -゚)「日本ののろし技術は世界一ィィィ! って感じだろ?」

( ´_ゝ`)「知らんがな」



97: ◆wUOiOOQQF. :02/12(月) 18:28 kt15ohh00
  

ツンとブーンが来てからしばらく経った。
時間は流れたが、状況にはまったく進展が見られない。

のろしは相変わらずくすぶってるし。
兄者達は特に何をするわけでもなく、未だに流石家の庭にいるし。

ξ゚听)ξ「――そういえば、わかんないです先生が復帰したらしいわよ」

( ´_ゝ`)「誰だっけそいつ?」

ξ゚听)ξ「体育の教師よ。語尾が変なヤツ」

( ´_ゝ`)「ああ、思い出した。あのドッジボールのヤツか」

川 ゚ -゚)「何度でも叩きのめしてやるさ。なあ兄者?」

( ´_ゝ`)b「あたぼーよ」

( ^ω^)「誰からも祝ってもらえない先生に感動した」

人数が増えて気が緩んだせいか、兄者とクーはいつものテンションに戻っていた。



98: ◆wUOiOOQQF. :02/12(月) 18:28 kt15ohh00
  

ツンもブーンも、普通の人間だ。
ツンは以前なら能力を持っていたが、兄者に託したので今は何の能力もない。

2人が援護に来たらといって、別に状況が変わる訳でもない。
結局のところ人数が増えただけで、何の解決にも繋がらなかった。

2人が来る前と同じように、兄者達はただひたすら待っていた。
のろしを囲むように腰を下ろして、雑談をしてだらだらと時間を潰す兄者御一行。

おおまかな会話の内容は、学校での事件やら、クーの事やら。
そんなこんなを話している内に、兄者の脳内からは消えた弟者達の事は忘れ去られようとしていた。



99: ◆wUOiOOQQF. :02/12(月) 18:32 kt15ohh00
  

( ^ω^)「……でも、なんでのろしなんだお?」

ひとつの話題が終わり、会話が途切れた時。
ゆらゆらと立ち昇るのろしを見上げながら、ブーンが口を開いた。

別にのろしでなくてもいいのではないかと。
電話という名の文明の利器があるのだから、それを使えばいいのではなかったのかと。

クーが超絶電子機器オンチだと知らないブーンにとっては、当然の疑問だった。

川 ゚ -゚)「この辺でのろしを扱えるのは私しかいないだろう? 理由はそれだけだ」

「当然だろ?」と言わんばかりの口調でクーは即答した。



100: ◆wUOiOOQQF. :02/12(月) 18:32 kt15ohh00
  

だけど、そんなハッキリと答えられても正直困る。

たしかにのろしを使えるのはクーだけかもしれない。
そうかもしれないけど、普通の人はのろしなんか使わないだろうから。

( ^ω^)「……う〜ん、そう……なのかお?」

川 ゚ -゚)「なにか問題でも?」

( ^ω^)「だって、傍から見ればただの煙にしか見えないし……」

( ^ω^)「ひょっとしたら、敵に自分達の居場所を教える事にも……」

川 ゚ -゚)「むう……それはそうかも知れんな……」

ひょっとしたら――という場合の事を考え、クーは背後を振り返ってみた。



101: ◆wUOiOOQQF. :02/12(月) 18:32 kt15ohh00
  

のろしというものは、不特定多数の人物に目撃されてしまう。
なので、電話や無線などとは違い、特定の人物を対象とした連絡手段とはなり得ない。

――つまり、呼べる者は味方だけではないというで。

ボヤ騒ぎなどと勘違いして、野次馬が寄って来るかもしれない。
自分達を探している敵に対して、その現在地を教えることにもなりかねない。



102: ◆wUOiOOQQF. :02/12(月) 18:33 kt15ohh00
  

どうやら今回は、その両者が該当したようで。
兄者達を探している人物が、偶然にものろしを見つけたのだった。
  _
( ゚∀゚)「おーおー、煙が上がってるから何事かと思えば……」

見知らぬ人物が1人、流石家の庭に立っていた。

染めたのであろうと思われる金髪に、やたらとチャラチャラしたファッション。
不良なのか気取りっ子なのかイマイチ分からないような外見をした、目つきの悪い男。

のろしを見上げ、庭を見渡し、兄者を見て。
そして最後にクーの姿を捉えると、男は意味ありげに微笑んだ。
  _
( ゚∀゚)「どうやら当たりだったみたいだな。こりゃあラッキーだぜ」



108: ◆wUOiOOQQF. :02/20(火) 00:19 EpaIZEXQ0
  

突然現れた謎の金髪男に、全員の視線が集中する。
「なんだこの場違いな男は」とか「また新キャラか」などと、その視線には様々な想いが籠められていた。

川 ゚ -゚)「誰だ!?」
  _
( ゚∀゚)「俺か? 俺は通りすがりのジョルジュ長岡さ」

力の籠もったクーの声に、男はニヤニヤと笑みを浮かべたまま答えた。
「通りすがり」と本人は言っているが、他人の家の庭に侵入している時点でそれはないだろう。

川 ゚ -゚)「弟者達が消えたのは……お前のせいなのか?」
  _
( ゚∀゚)「消えた……? って事はフサ達は到着済みって事か」

川 ゚ -゚)「何をワケの分からない事を……私の質問に答えろ!」

ワケの分からない質問を突然なげかけたのにも関わらず、この男は平然としている。
しかも、その質問に対しての、なにやら意味ありげな回答。
この男が今回の件に関係しているというのは、ほぼ間違いない事だろう。
  _
( ゚∀゚)「俺のせいじゃねーよ。フサの“虹のフォルス”だと思うぜ」

ジョルジュと名乗った金髪男が、答えたのとほぼ同時。
誰もいない筈である流石家の家屋の中から、やかましい騒音が聞こえてきた。

川 ゚ -゚)「……何だ?」

それは、人の声だった。
誰かの叫び声のような、やたら悲痛な声色の。



109: ◆wUOiOOQQF. :02/20(火) 00:19 EpaIZEXQ0
  

声の方向に目をやると、いくつかの人影がうごめいていた。
そして、その中でも特に際立って目立っているものがふたつ。

見覚えのあるような赤色と、その足元には茶色。
その茶色にも、うっすらとではあるが見覚えがあるように感じがする。
よくよく見てみると、茶色が赤色の足元でヘコヘコしている様子が見えた。

ミ#)Д゚彡「やめてえぇぇ! もう蹴らないでえぇぇ!」

騒音の正体はやはり叫び声で、茶色の正体は髪の色のようで。
フサフサとした茶髪を生やした男が、必死な様子で赤色――高岡に土下座しているようだった。

从 ゚∀从「やめねーよ。元の場所に帰してもらうまではなぁ!」

高岡はそんな事など気にも留めず、男をガシガシと蹴り続けていた。
男を蹴る高岡の表情が妙に嬉しそうに見えるのは、きっと錯覚なのだろう。

ミ#)Д゚彡「もう戻しましたから! 勘弁してくだせぇ!」

从 ゚∀从「……え、マジ? ぜんぜん気付かなかったわ」
  _
( ゚∀゚)「あれだ。あそこにいるだらしないヤツがフサだ」

川 ゚ -゚)「把握した」



110: ◆wUOiOOQQF. :02/20(火) 00:20 EpaIZEXQ0
  

無事に戻れて安心したのか――はたまた別の何かか、ふう、と一息つく高岡。
みじめな茶色を蹴るのを止めると、他の人影と共にクー達の元へと歩み寄ってきた。

(´<_` )「おお兄者、心配したぞ。元気そうでなによりだ」

残りの人影は、消えた弟者達だった。
どうにかして茶色を倒して、ここに戻ってきたのだろう。

( ´_ゝ`)「それはこっちのセリフだ。突然消えたから心配したぞ」

(=゚ω゚)ノ「こっちもびっくりしたょぅ。いきなり変な場所に飛ばされて……」

从 ゚∀从「まあ、何の被害もなかったからいいんじゃね?」

( ´_ゝ`)「まあ……それもそうだな」



111: ◆wUOiOOQQF. :02/20(火) 00:20 EpaIZEXQ0
  

流石家のメンツの後に、庭に出てくる者達があった。
消された者達が帰ってきたのなら、消した者達も帰ってくるのも当然の事で。

(*゚∀゚)「あっ、ジョルジュ! いつからいたの!?」

クーと対峙しているジョルジュの傍に、長い黒髪を風になびかせながら、つーが駆け寄ってきた。
それに遅れたわずか後方に、ヨタヨタと歩くフサの姿が見えた気がしたが、正直言ってどうでもいい。
  _
( ゚∀゚)「いや〜、道に迷っててな。今しがた来たばかりだ」

(*゚∀゚)「迷った……って、こんな簡単な道で?」

「ありえないだろ」と言わんばかりの表情で、ジョルジュの顔をじっと見るつー。
少し冷たいその視線は気にせずに、ジョルジュはため息まじりにひと息つくと、なにやら悟った人のような表情で答える。
  _
( ゚∀゚)「フッ……道さえあればどこだって迷宮さ」

(*゚∀゚)「へえ、それはよかったね」
  _
( ゚∀゚)「よくねーよ」



112: ◆wUOiOOQQF. :02/20(火) 00:23 EpaIZEXQ0
  

睨むような目で自分を見ているクーと、呆然と立っている兄者。
2人を交互に見て、またもや最後にクーを見る。
その行動にどういう意味があるのかは分からないが、これで2回目だ。
  _
( ゚∀゚)「……さて、どうやら役者は揃ってるみたいだな」
  _
( ゚∀゚)「それにしても……時間稼ぎすらできないとはな、なあフサ?」

ミ#)Д゚彡「だって高岡が怖いんだもん」

(*゚∀゚)「フサはヘタレだもんね? それも最上級の」

フサのヘタレ発言に対し、つーが追撃。
けらけらと笑いながら、腫れ上がっているフサの右頬をツンツンとつついている。

ミ#)Д゚彡「いてっ! 痛いって! やめれ!」
  _
( ゚∀゚)「へえ〜。高岡が……ねぇ」



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