右手よりは気持ちいいよ
- 50: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/23(金) 16:23 baDqysPJO
〜第五話・オッパイハステッキーデスネステキデスヨネステキデス〜
('A`)「……………」
(´・ω・`)「君の妹さんは死んだはずじゃなかったのかな」
('A`)「あぁ、間違い無い。
俺の目の前であいつは死んだ…瓦礫の下敷きになってな」
( ^ω^)「お? あの場所に瓦礫なんてあったかお?」
(;'A`)そ「あ、いや…」
( ^ω^)「大きな事件や事故も無かったお」
(;'A`)「……………」
( ^ω^)「答えられないかお。
ドクオ、答えてくれなきゃ相談にも乗れないお」
('A`)「やめてくれ、ブーン」
( ^ω^)「断るお。
僕には知る権利があるはずだお。
ドクオは言ったお? 僕に危険が迫っているならあの妹さんも……」
( A )「…………かよ」
( ^ω^)「……お?」
(#'A`)「お前なんかに俺の気持ちが分かってたまるか!
勝手に引き込もって、ピザで、毎日毎日ネットとオナニー……そんなお前に俺の気持ちなんて分かるはずないよな!」
激昂したドクオは、内藤の胸ぐらを掴み上げる。
(#'A`)「知る権利? そうかよ、死んだ家族についてお前はそうまでして知りたいのかよ!」
ピザ体型の内藤は、持ち上がりはしなかったがドクオの眼前まで顔を引き寄せられる。
(´・ω・`)「ドックン、それぐらいに……」
(#'A`)「うるせぇ!」
(´・ω・`)「うわー」
間に割って入ろうとするショボンの肩を突き飛ばし、掴んだ内藤の襟を乱暴に引き離す。
(#'A`)「お前も元々あっち側の人間なんだろ? 何で俺達に付きまとうんだよ!」
(´・ω・`)「いや、僕は……」
(#'A`)「大方隙を見て俺達を殺すつもりだったんだろうが!」
(´・ω・`)「掘ろうとはしたけど殺すまでは……」
('A`)「もういい…疲れた…疲れちまったよ…」
肩を落とし、深い溜め息をつく。
フラフラと歩き出し、ドクオは路地裏の暗闇に消えて行った。
(;^ω^)「ドクオ……」
(´・ω・`)「少し、一人にしてあげよう」
(;^ω^)「ショボン、教えてほしいお。
僕には…僕には何も分からないんだお」
(´・ω・`)「ふぅ、分かっているよ。
どうせ僕もこのままだと殺される羽目になるからね、今のうちに話そうか」
そう言ってショボンは来た道を引き返す。
内藤は、その場に立ち止まりドクオが消えて行った路地裏を見る。
そこには、ただの暗闇が広がるばかりだった。
- 51: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/23(金) 16:25 baDqysPJO
(´・ω・`)「さて、どこから話そうか」
( ^ω^)「何でもいいお。
ショボンが話せる所までで構わないお」
家に着いた二人は、無言で部屋に戻った。
部屋に入った所で内藤は椅子に腰掛ける。
ショボンは立ったままだ。
(´・ω・`)「率直に言えば、ブーン。
君は死ななければならない人間なんだよ」
(;^ω^)「マジかお」
(´・ω・`)「うん、マジなんだ。
君は将来、世界を滅ぼす人間なんだよ。僕はその為に未来から送り込まれた人間だ」
( ^ω^)「んな馬鹿な」
(´・ω・`)「これもマジなんだよ。
君は三十歳を越えても童貞のままの引き込もりだ。三十歳の誕生日を迎えた所で君は魔術士として目覚める」
( ^ω^)「あれって都市伝説じゃなかったのかお」
(´・ω・`)「それは僕にも分からない。
ただ言えるのは君が魔術士として目覚めれば、間違いなく世界を滅ぼす」
(#^ω^)「ブーンはそんなことしないお! 酷い言い掛かりだお!」
(´・ω・`)「それも僕には分からない。
しかし、この数日を君と過ごしたが、君が世界を滅ぼす様な人間には見えない」
(*^ω^)「おっおっお。
さすがショボンだお、良く分かってるお」
(´・ω・`)「だから僕は君を殺すのをやめた。
だけど、他の皆はまだ君を狙っているからね」
(;^ω^)「お〜」
(´・ω・`)「君には自覚が無いだろうけど、主に家族を君に殺された人が狙っているからね。
彼等には任務とは別に、君を殺す理由がある」
( ^ω^)「……………」
(´・ω・`)(それに……ドクオの妹もね……)
これからの行く末を暗示するかの様に、空には暗雲が立ち込めている。
そして、内藤の家の前には一人の人間が。
ξ゚听)ξ「内藤……ホライゾン……」
雷鳴が一つ、鳴り響いた。
- 58: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/23(金) 23:16 baDqysPJO
〜一週間後〜
(´ω`)「結局ドクオは帰ってこないお…これで一週間になるお…」
(´・ω・`)「まぁ、帰る帰らないは本人が決める事だからね」
(´ω`)「僕のせいだお。
僕が無神経な事を言ったからドクオは怒ったんだお」
(´・ω・`)「空気を読むのは大事だよ」
(´ω`)「次からは是非振り仮名を付けてもらいたいお」
ドクオの心配をするあまり、この一週間内藤は一度もオナニーを行っていない。
あまつさえ、パソコンのキーボードすら触っていない。
(´・ω・`)(ぶっちゃけ僕はかなりムラムラしてます)
(´ω`)「ショボン、ドクオを探しに行くお」
(´・ω・`)「今君が彼に会った所で、また彼を怒らせるだけだと思うよ」
( ^ω^)「それは分かってるお。だけど、ドクオは僕の友達だお! 友達と喧嘩したら謝らないといけないお!」
(´・ω・`)「それはただの理想論と自己満足だって理解しているかい?」
( ^ω^)「言わないで後悔するより、言って後悔した方がいいに決まってるお」
(´・ω・`)「君のそんな所、好きだよ」
(;^ω^)「再起不能になるから一線は越えないで欲しいお」
(*´・ω・`)「照れなくt( ^ω^)「照れてねーお」
尻の筋肉に力を入れながら内藤は立ち上がり、部屋を出る。
(´・ω・`)「…反応は…今の所2つ。…大丈夫かな」
内藤と同じく、彼も部屋を出る。
股間をパッションさせながら。
- 59: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/24(土) 14:25 po8xLW4BO
(´・ω・`)「や、や、や、や、や〜らないか〜。
あっ〜あ〜やらないか〜。
うほっうほっやらないか〜」
(;^ω^)「歌うなら半径5メートル以内に近付かないでほしいお」
(´・ω・`)「やらないか」
( ^ω^)「やっぱり歌わなくても近付くなお」
周囲から痛いような視線の中、二人は当てもなく歩いている。
(´・ω・`)「ドックンは何処に行ってしまったんだろうね」
( ^ω^)「それよりお腹空いたお。コンビニで何か買うお」
(*´・ω・`)「ジュルリ」
( ^ω^)「僕は食うなお」
再び尻の筋肉に力を込め、内藤は急いでコンビニに駆け込んだ。
('A`)<イラッシャイマセー
(´・ω・) ^ω^) ('A`)
(´・ω・`)^ω^) ('A`)
(´゚ω゚`)゚ω゚) (゚A゚)
(´・ω・`)「これは酷い」
- 61: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/24(土) 16:47 po8xLW4BO
(;'A`)「何でお前達がここにいるんだよ!」
(*^ω^)「おっおっお、お腹が空いたからコンビニに入っただけだお」
(´・ω・`)「偶然って、素敵だね」
('A`)「……お前達と話す事は無いな。帰れよ」
( ^ω^)「おっおっお、入店拒否かお?」
(´・ω・`)「酷いコンビニだね」
(#'A`)「帰れよ! さっさと帰ってくれ!」
( ,,゚Д゚)「客に向かって何言ってんだゴルァ!」
(;゚A゚)「て、店長!」
( ,,゚Д゚)「先月の売り上げが悪かったのに…お前は俺の店を潰す気かゴルァ!」
( ^ω^)「おっおっおwwwテラバカスwwww」
(´・ω・`)「これが格差社会か…」
( ^ω^)「店長さん、ドクオを借りてもいいですかお?」
( ,,゚Д゚)「人件費削減だ、さっさと上がれ」
('A`)「俺の意見は?」
( ^ω^)「ありがとうございますお」
(*´・ω・`)「さぁ、行こうかドックン」
('A`)「何でこいつハァハァ言ってんの?」
息を弾ませるショボンに引きずられ、ドクオは店外に消えて行った。
イッシュウカンブリナンダ!オイ、ヤメロヤメテアッー!!!
- 63: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/25(日) 00:10 EPXexT6OO
ヤメテーヤメテーアッー
(;^ω^)「お〜…」
飢えた猛獣に餌を与えた。
そんな微妙な気分でその光景を眺めていた。
オイイイコトオモイツイタオマエオレノケツデションベンシロアッー
( ^ω^)「ピザウメェwwwww」
五秒で忘れた。
…チョットヤメナサイヨ!!!
アッーアッーアッーアッー―――――!!!
( ^ω^)「お?」
くそみそなやりとりの間に、微かな声が内藤の耳に滑りこんできた。
( ^ω^)「これは…オニャノコの声だお! しかもトラブルで美少女とみたお!」
まだ見ぬフラグに、内藤の性剣は一週間ぶりにおっきしてしまった。
(*^ω^)「ブヒヒwwwまさかこんな所でフラグに出会うとは思わなかったおwwwww」
ブ―――ン
⊂二二二( *^ω^)二⊃
フラグを求め、内藤は駆け出した。
- 64: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/25(日) 09:13 EPXexT6OO
Ω「へっへっへもうにげられないぞ」
Ω「おとなしくしやがれ!」
Ω「オパーイオパーイ」
(;^ω^)(なんというDQN…こいつらは間違いなくゆとりだお…)
ξ#゚听)ξ「あんた達いい加減にしなさいよ!」
(*^ω^)(おっおっおwwwwやっぱりかわいいオニャノコだったおwwwwこのフラグは僕がもらったおwwwww)
少女が三人組の不良にからまれるその様子を、内藤は電柱の陰から伺っていた。
( ^ω^)(フラグを確実に手に入れるにはどうすればいいお……)
――想定するんだ――
不良に対する一般市民の対応……この場合、三人組という事を考慮し黙認すると断定されるだろう。
しかし、今の時代携帯電話が普及されているため誰かが警察に連絡をする事が考えられる。
……いや、今回の様に人目が多い場合(その内誰かが連絡するからいいんじゃね? 鬼才あらわる)といった集団心理が発生するだろう。
ならば警官がこの場に現れる可能性は極めて低い。
交番勤務の警官が巡回するのではないか?
否、今の時間帯では通勤ラッシュにおける交通整理の激務に追われパトロールを行うわけにはいかないだろう。
- 65: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/25(日) 09:15 EPXexT6OO
一般市民、警官。
どちらも助けに入らないとするならば。
(*^ω^)(このフラグ、もらったあああああぁぁぁぁぁっぁ!!!)
Ω「なめくさったまねしやがっておんなだからっててかげんしねえぞ」
Ω「おとなしくしやがれ!」
Ω「オパーイオパーイ」
ξ#゚听)ξ「漢字と句読点使えや」
Ω「ちくしょうふざけやがってやっちまえ」
Ω「おとなしくしやがれ!」
Ω「オパーイオパーイ」
不良達は一斉に少女に飛びかかり、少女は身構える。
( ^ω^)「待てぃ!」
Ω「なんだてめえは」
Ω「おとなしくしやがれ!」
ξ#゚听)ξ「どこ触ってんのよ! 放しなさい!」
Ω「オパーイオパーイ…ハアハア」
( ^ω^)「その子を放すお! 警察に電話したからすぐに警官がやってくるお!」
Ω「くそうおぼえてやがれ」
Ω「おとなしくしやがれ!」
Ω「オパーイオパーイ」
ξ;゚听)ξ「これがゆとりか…」
不良達は逃げ出した!
(*^ω^)(これでフラグは確定だお!)
ξ゚听)ξ「ありがとう、誰だか知らないけど助かった――」
少女はそう言いながら振り向き、絶句した。
( ^ω^)
ξ゚听)ξ「内藤……ホライゾン……」
驚きに満ちた表情で、彼女は一言、呟いた。
- 66: 作者?◆sEiA3Q16Vo :02/26(月) 00:47 /wUoxtneO
( ^ω^)「お? そうだお。僕は内藤ホライゾンだお何で僕の名前を知ってるお?」
ξ;゚听)ξ「そ、それは…」(どうしよう…まさかこんなタイミングで会うなんて…)
(*^ω^)「まさか僕のファンかお? おっおっお、照れるお」
ξ;゚听)ξ「ねーよ」(どうする…今ここで…いえ、人が多すぎる…)
( ^ω^)「お? どうかしたかお? まさか怪我でもしたかお?」
ξ;゚听)ξそ「い、いえ…大丈夫、何でもないわ…」
( ^ω^)「おっおっお、なら良かったお。かわいいオニャノコが怪我でもしたら大変だお」
ξ///)ξ「か、かわいいとか言われても嬉しくなんかないんだからね!」
(*^ω^)(ブヒヒwwwツンデレかおwwww生で見るのは初めてだおwwww)
股間の性剣は更に高まり、それに伴って内藤の姿勢は徐々に前屈みになっていく。
(*´・ω・`)「いや〜、スッキリしたよ」
('A`)「俺…汚れちまったよ…ウツダ、シノウ…」
スッキリした清々しい笑顔のショボン。
血色も良く、お肌がツヤツヤになっていた。
(´・ω・`)「ブーン、どうだい? 君も一緒に………」
ξ゚听)ξ「あ」
(´・ω・`)「あ」
( ^ω^)「お?」
('A`)「ケツが痛い」
(´・ω・`)「ツン…君か…」
ξ;゚听)ξ「し、ショボン! あんたどうして…」
( ^ω^)「お? 二人は知り合いかお?」
(´・ω・`)「彼女も君をぶち殺しに来た人間の一人だよ」
( ^ω^)
( ^ω^ )
( ゚ω゚ )
ξ゚听)ξ「こっち見んな」
('A`)「ボラギノール下さい」
〜第五話・完〜
( ^ω^)右手より気持いいお!
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