(*゚∀゚)の恋はリメンバーなようです

77: ◆sEiA3Q16Vo :06/23(土) 01:18 hjX10DCtO


第四話・ふたり

閑散としたロビー。

天井に設置されたエアコンが発する駆動音だけが聞こえる。

佇む二人は語る事もせず。

ただ、向き合っていた。

互いに口を開こうとする。
しかし、何を口にして良いのか、どう切り出すのか。二人の頭の中は、受付のカウンターに置かれた扇風機のファンの様にグルグルと回り続けていた。

(;'A`)「あ、あの……」

耐え切れなくなったのか、ドクオが躊躇いがちに口を開きながら、足を一歩踏み出そうとする。

だが、慣れないギプスと杖に体の動きを阻害され、最後まで言葉を紡ぐ事が出来ず、無様によろける。

(*゚∀゚)「……座ろっか」

(;'A`)「……すみません」

手近なソファーを指差すと、つーはそこに腰を下ろす。
ドクオもそれに習い、杖を立掛けるとぎこちなく座った。



78: ◆sEiA3Q16Vo :06/23(土) 01:19 hjX10DCtO


この病院に人が居ないのはいつもの事だけど……今日は、本当に誰も居ないや。

静か過ぎてエアコンの音すらうるさく聞こえる。ほとんど新品同様で、雑音なんて普通聞こえないのに。

……静かなのは嫌だ。

だけど、何を話して良いのか分かんないや。今のドクオと、何を話せって言うんだろう。

(;'A`)「あ、あの……」

少し、困惑した顔で、ドクオが口を開いた。

当然だよね。コイツからしてみれば、アタシはただの看護士。
それ以上でもそれ以下でもない。

そんな事を考えている内に、ドクオが転びそうになる。

……アタシは、動けなかった。
人が、目の前で、倒れそうになっているのに。

(*゚∀゚)「……座ろっか」

とりあえず、それだけは口に出すことが出来た。

(;'A`)「……すみません」

何で謝ってるんだよ……謝るのはアタシだろ?

アタシは……一体、どうすれば良いんだろう。
扇風機みたいに、頭の中をグルグルさせながら、アタシはソファーに座った。



79: ◆sEiA3Q16Vo :06/23(土) 23:18 hjX10DCtO


それぞれ、ソファーの両端に腰を下ろす。

('A`)「……………」

(*゚∀゚)「……………」

語る事もせず。

二人の間に開いた空間が、やけに広く感じた。











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(´_ゝ`)「何か違和感なくね?」

ABE「気のせいだろ」

(´<_`)「成程」

从゚∀从「重い……」



82: ◆sEiA3Q16Vo :06/23(土) 23:47 hjX10DCtO


曲がり角の壁から、四人は縦に連なりロビーを伺っていた。

(´_ゝ`)「初々しいな」

ABE「可愛いい年頃じゃないか」

(´<_`)「阿部殿、腰に何か当たっているのだが」

从゚∀从「うるさいぞ、お前ら」

(´_ゝ`)「婚期を逃した年増が何を从゚∀从「阿部、掘って良いぞ」











(´_ゝ`)
兄者
再起不能(リタイヤ)

TO BE CONTINUED…



从゚∀从「さて、続きだ」

(´<_`)(……悪魔だ……)

背後から聞こえる肉が打ち合わされる音から逃れる様に、弟者は耳を塞いだ。



85: ◆sEiA3Q16Vo :06/24(日) 21:11 SOOyAyJiO


(´_ゝ`)

オーイェー、良い子の皆、元気かな?
世界のサクセスブラザーズ、『SASUGA』の兄者だよ。今日は皆にお話があるんだ。

俺達は妹者と母者を迎えに行こうとロビーに向かったんだ。可愛い妹を待たせる訳にはいかないし、何より母者が恐ろしいからNE☆

奴は範馬のダディとタメ張れるぐらいヤベェ奴はだ。シャオリー? そんな不要物は奴の前では無駄無駄無駄ァな紙切れ同然さ。

以前俺が母者をマジにキレさせた時はヤバかったぜ。危うく俺の股間のジャスティスマグナムがバナナみてーにもぎ取られる所だったよ。

本気の奴を相手にする位なら祭具殿にスネークして実況スレ立てちまうぐらい朝飯前よ。まぁ、梨花ちゃまは俺の嫁だから許してくれるだろうけどNE☆

そういえば二期の作画がまともになったのはマジに助かったよ。あの細い手足。
枝かっつーの。まぁそれが良いと言えば良いんだけどな。

そうそう、最近トミーがホモキャラにしか見えなくなっちまったよ。てめーの機関車でトンネル開通ってか?



ま、俺のアナルもたった今開通しちまったんだけどな。



ABE「……泣いてるのか?」

(;_ゝ;)「……察してくれ……」



86: ◆sEiA3Q16Vo :06/24(日) 21:35 SOOyAyJiO


从゚∀从「ったく、あいつら何やってんだよ。もっとガーってやってズッコンバッコンで十分じゃないか」

(´<_`)「人類全てがそれなら童貞なんて絶滅危惧種に認定されるぞ」

从゚∀从「んな面倒臭い事してたら時間がもったいないじゃねーか」

(´<_`)「過程や結果など、どうでも良いってか」



|_>`)
|゚∀从
|⊂



从゚∀从「弟者」

(´<_`)「何だ?」

从゚∀从「何か眉毛生えてるみたいなんだが」

(´<_`)「仕様です」



|_>`)
|゚∀从<ナルホドナー
|⊂



从゚∀从「阿部、食って良いぞ」

Σ(´<_`;)「そんな――」



アー
|_>゚)))
|゚∀从
|⊂



アー
|>゚)))
|゚∀从
|⊂




|)))
|゚∀从
|⊂



ABE「兄弟丼か……楽しめそうだな……」

从゚∀从「さーて続き続き」











(´<_`)
弟者
再起不能(リタイヤ)

TO BE CONTINUED…



93: ◆sEiA3Q16Vo :06/28(木) 14:17 Wg8eQ6PuO


(´<_`)

初夏の頃。
皆様、益々ご清栄の事と存じあげます。流石の弟。シニカルな口元がチャーミング。最後の良心。永遠の二番手。それでもルイージよりはマシだと思う。

弟者です。

今、現在。何故か逞しい腕にガッチリと掴まれ、逃げられません。
振りほどこうにも、ウェイトの差で負けてます。

『キラークイーン!こいつを爆破しろッ!』

って叫ぶ、吉良さん家のよっちゃんぐらい無駄な抵抗だと思います。
ツナギの下から伝わる熱い血潮が私のサンクチュアリを求めてたぎっています。モナリザどころの話ではありません。

いますぐシェルブリットバーストで飛んで逃げたいぐはいです。今ならピンチクラッシャーの出番ですがね。
まぁ、アルター能力なんてこの世に存在するはずがない。
それが現実クオリティ。

しかし、残念ながら。
後ろのいい男の黒くて太くて硬いビッグマグナムは発動してますがね。(SHIT)
しかし何だ。
あの不良ドクターの目は。
まるで養豚所の豚を見るような目で見つめている……可哀想だけど明日には食われちゃうのね。
そんな目だ。(FUCK)

ABE「準備は良いか?」

( <_ )「……………」



俺は。

考えるのを。

やめ た。

第4話・とりあえず完



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