( ゚W゚)ブーンは悪魔憑きとなったようです

35: ◆DIF7VGYZpU :佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 23:53:42.51 ID:ic7+S1XB0
  
その5終了です。今日の本編投下はここまでとさせていただきます。
以下、ここまでの主要登場人物、設定紹介
(これまでのネタバレを若干含みますので、以前の話を読み終わっていない方にはオススメできません)



36: ◆DIF7VGYZpU :佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 23:54:29.55 ID:ic7+S1XB0
  
※ブーン
22歳。元貿易公司社員。
一ヶ月前に『メリルヴィルの晩餐』にツン共々拉致され、悪魔憑きの儀式を受けさせられた。
なぜブーンが選ばれたのかは不明。
中途半端に適正があったために、不完全な形で悪魔が癒合する。
組織から解放されてからは会社を辞め、最下層に居を移してツンの捜索に打ち込む。
ヴィゾフニル 《Vizohunir》出身地:北欧
ブーンの両足に憑く悪魔。鳥族で、分類は霊鳥。
大気を操り、鋭いカマイタチを起こすことも出来る。
ヴィゾフニルは北欧神話の世界樹イグドラシルの頂きに住む、「木の蛇」という名をもつ雄鶏。
自ら光輝いて枝々を照らすという。フレースヴェルグと同一の存在であるとも推測されている。
イグドラシルの根元で根を食い荒らす大蛇ニーズホッグと対立している。

※ギコ
30歳。中方都市警察特殊部隊所属。
常に冷静かつ冷徹な男で、何事も合理的に考える。
しかし、一度決めた事は絶対に覆さない性格も併せ持つことから、根はかなり熱いと思われる。
都市警に就職したのは三年前。凄まじい勢いで功績を挙げる。現在の階級は1等警官。
過去の仲間であるしぃとは恋人関係にあった。
ファフニール 《Fafnir》出身地:北欧
ギコの左腕に憑く悪魔。龍族で、分類は邪龍。
何者にも破ることの出来ない鱗を持ち、憑依者を守る。
腕の先端に開いた穴からは超高温の熱線を射出し、あらゆるものを焼き尽くす。
ファフニールは、ゲルマン神話に登場する邪悪なドラゴンである。
空を飛び、口から炎を吐き出す凶暴なドラゴンであり、その血を浴びることにより不死の力を得ることができたという。
ファフニールの心臓を焼いて食べたジークフリートは、鳥の言葉を理解し、この世で一番の賢さをも手に入れたと言う。



37: ◆DIF7VGYZpU :佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 23:55:22.94 ID:ic7+S1XB0
  
※ショボン
22歳。最下層の非合法ショップ『バーボンハウス』オーナー
きさくながらも距離感をわきまえた性格で、趣味のバーもそこそこにぎわっている。
小器用でなんでも自分で作りたがるが、妙なところに味をつけようとして、たまに失敗することもしばしば。
ブーンとは共同高校時代の同級生で、卒業後は同じ会社に入社。
しかし脱サラして突然最下層に現在の店を構えるようになる。
情報屋としても活動しており、その話術とスタンスで多くの情報を集める。

※ジョルジュ長岡
27歳。『メリルヴィルの晩餐』七柱の一人『破軍』。
元々は陽気な男だったが、三年前に組織に属してからは残虐性を増す。
いつも滋養と健康に飢えており、食事を邪魔されることを最も嫌う性格。
ニーズホッグ 《Nidhhoggr》出身地:北欧
ジョルジュの右腕に憑く悪魔。龍族で、分類は邪龍。
自在に長さを変えることができ、先端の牙からは全てを腐敗させる『フヴェルゲルミルの水』が分泌されている。
その体表は鉄よりも固く、鱗をショットガンのように飛ばすことも可能。
ニーズホッグはゲルマン神話における最も邪悪な存在。
「怒りに燃えてとぐろを巻く者」「あざ笑う殺人者」「恐るべき咬む者」など様々な二つ名で呼ばれ、恐れられている。
イグドラシルというトネリコの大樹の根の1本に噛み付き、世界の滋養を奪い、世界に暗い影を及ぼしている。
そして世界の終末ラグナロクの日には、イグドラシル全体を倒してしまうとされる。
霧深きニフルヘイムに湧き出ている、フヴェルゲルミルの泉という有毒の熱泉の底に潜んでいると言われる。
ニーズホッグはイグドラシルの根の滋養だけでは飽きたらず、死者を喰らい、その血をすするものとされている。



38: ◆DIF7VGYZpU :佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 23:56:29.55 ID:ic7+S1XB0
  
※兄者/弟者
製造から2年経過。外見、精神年齢は24歳前後。中方都市警察特殊部隊所属。
非常によく似た顔立ちをしているが、兄弟ではなくギコが作り出したホムンクルス。
生まれ持った共感能力と高い悪魔適正により、人為的な悪魔兵器とするために作られた。
制作段階での違いからか、兄者はよくしゃべり、弟者はほとんど喋らない。
二人一組で戦い、戦闘の際には兄者が後方支援、弟者が直接戦闘を行う。階級は共に警士長。
焔口 《Enku》出身地:日本
兄者の右腕に憑く悪魔。邪霊で、分類は幽鬼。
五指の先から炎を噴出し、相手を焼く。
炎はそれ自体が一つの独立した餓鬼となり、例えかわされたとしてもしつこく追跡を続ける。
炎は一度着弾すれば消えることはなく、相手を焼き尽くし食らい尽くすまで燃焼を続ける。
焔口は餓鬼の一種で、口から炎を吐き出し、飛んでいる虫を焼いては食べる。
餓鬼の例にもれず、その飢えは満たされることがない。
クルースニク 《Kresnik》  出身地:スロヴェニア
弟者の左腕に憑く悪魔。魔族で、分類は幻魔。
力を使う際には白く発光し、命無き者を退ける。
軟体であり、剣や槍、斧といった単純な武器であればその身を変化させて模倣することができる。
クルースニクはイストリア地方の吸血鬼始末人。
名の語源は「十字架」。光の勢力に助けられる、善の象徴的存在である。
闇を司る邪悪な吸血鬼クドラクは永遠の仇敵であり、両者は豚、雄牛、馬などの動物に変身して戦うとされる。
クルースニクが変身した動物は白い色をしているという。



39: ◆DIF7VGYZpU :佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 23:57:38.65 ID:ic7+S1XB0
  
※ドクオ
20歳。『メリルヴィルの晩餐』七柱の一人『武曲』
徹底的な悲観論者であり、いつも憂鬱な表情をしている。陰鬱で毒舌家、行動は迅速かつ大胆。
元々が孤児であり、明るい者、幸福な者に対して激しい嫉妬心と敵対心を持つ。
チェルノボグ 《Tchernobog》出身地:ロシア
ドクオの両腕に憑く悪魔。鬼神族で、分類は死神。
右手は死体に仮初めの命を吹き込み、左手は触れた命を奪い去る。
仮初めの命を得た死体は生者を襲い、襲われた者もまた生ける屍として徘徊する。
作り出したリビングデッドを自らの複製身として大量に操ることも可能だが、
細かい操作のためには自分の視界範囲内で操作する必要がある。
チェルノボグはロシアの悪神。「黒い神」の意。黒、すなわち夜と闇を支配し、悪を司る。
地においては破壊を司る者とされ、死者の神でもあった
チェルノボグは人に不幸をもたらすという能力ゆえに、しばしば人に呪いをかける際にその名を唱えられるという。

※クックル
年齢不詳。『メリルヴィルの晩餐』七柱の一人『巨門』
筋骨隆々の大男であり、異常なまでに無口。残忍な性格ではないが、人を千切るのを好む悪癖がある。
何らかの行動を起こす場合ですら何も喋らないため、何を考えているのかはわからない。
ドクオとは何故か馬が合うらしく、行動する際は大抵一緒に行動している。
ストーンカ 《Stoneca》出身地:ブルガリア
クックルの皮膚全てに憑く悪魔。獣族で、分類は魔獣。
皮膚を硬質化させ、あらゆる攻撃をはじき、受け流す。
体表には凄まじい電気を纏う事が可能。特に両腕は指向性の放電能力すら備える。
ストーンカはブルガリアに棲息する巨大な牝牛の怪物。ブロンズのような皮膚を持ち、その咆哮は大地を揺るがす。
牛の魔獣は、太古より雷雲の化身と考えられていた。
その声が雷鳴を表し、疾走する姿は黒雲が大空を駆け抜ける姿を模しているのである。



41: ◆DIF7VGYZpU :佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 23:58:52.59 ID:ic7+S1XB0
  
※荒巻スカルチノフ
年齢不詳。『メリルヴィルの晩餐』七柱の一人『文曲』
七柱を取り纏める者として、その力を発揮する。
その性格は温厚にして冷静。必要なものは粘り強く待ち、不要なものは斬り捨てる性格。
考え事をする際に顎髭をいじる癖がある。

※しぃ
27歳。『メリルヴィルの晩餐』七柱の一人『廉貞』
七柱の内で唯一の女性であり、楽観論者。
明るい性格と言動故に、『武曲』を務めるドクオとは仲が悪い。
過去に恋人関係にあったギコとは、仲違いにより関係が消滅している。

※ヒッキー
26歳。母親殺しのマザコン。心臓をこよなく愛する男。
心臓への執着を聞かされた荒巻により、試験的に『悪魔憑き』にされた。
完全な当て馬であり、ある意味では彼こそが一番の被害者。
アゴニー(Agony)出身地:不明
ヒッキーの右目に憑いていた悪魔。邪霊で、分類は屍鬼。
見つめた対象に、自在に苦痛を与えることができる。
目を閉じてしまうと効果はリセットされる上に、痛みだけでは人を殺せない中途半端な力。
アゴニーという名は「苦痛」という意味であり、神の国に生まれ変わるために自らの命を落とした殉教者のゾンビ。
自分の幸福に対する執着があったために悪魔と化してしまった。



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